6日(日)。昨日、山形県鶴岡市に単身赴任している息子から「秋のフルーツセット」が届きました 大きめの山形名産ラ・フランスと庄内柿が4玉ずつ入っています 有難くいただくことにします。さっそくお礼のメールを送っておきました
ということで、わが家に来てから今日で2257日目を迎え、中国の習近平国家主席が農村部の貧困脱却達成を宣言したことを受け、中国政府は「中国は70年あまりをかけ8.5億人の貧困脱却に成功した。世界の貧困減少の70%を占める数だ」とアピールした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
それでも 香港市民に対する言論弾圧の強硬姿勢からは 脱却できないみたいだな!
昨夕、サントリーホールで東京交響楽団の第687回定期演奏会を聴きました プログラムは①モーツアルト「ピアノ協奏曲 第21番」、② シューベルト「交響曲 第8番 ”グレイト” 」です 演奏は①のピアノ独奏=小玉桃、指揮=鈴木雅明です 当初、コミナーティのピアノ、マリオッティの指揮で演奏される予定でしたが、コロナ禍の影響でそれぞれ代演となったものです
会場は市松模様を取っていないのに約半分の入りです 東京都における新型コロナの感染者数が増加の一途を辿っているせいで、外出を避ける傾向にあるのかもしれません サントリーホールでは、入口で入場者の体温を自動的に検知しており、手指の消毒を求めているので、私はマスクさえしていれば安全だと考えています
オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります 弦は10型で、コンマスは水谷晃です
1曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調K.467」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1785年に作曲、同年3月9日にブルク劇場で初演されました ちょうどこの作品の1か月前に「ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466」が作曲されています 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」の3楽章から成ります
ブルー系の鮮やかな衣装に身を包まれた児玉桃が鈴木雅明とともに登場し、さっそく第1楽章の演奏に入ります 軽快なテンポで進みますが、祝祭的なパッセージではナチュラルトランペットが吹かれました 「バッハ・コレギウム・ジャパン」音楽監督の鈴木雅明ならではの採用です 荒絵理子のオーボエ、相澤政宏のフルート、福井蔵のファゴットが素晴らしい 「おやっ」と思ったのはカデンツァです これまで生でもCDでも聴いたことのない音楽です それもそのはず、モーツアルトはこの曲のためにカデンツァを作曲していません 彼自身は幼い頃から即興演奏は得意中の得意だったし、この頃(29歳)は多忙を極めていた時期だったので、カデンツァを作曲する時間さえなかったのかもしれません この日のカデンツァはひょっとして児玉桃さん自ら作曲したのかもしれません 第2楽章はロマンティックな曲想です。まるで夢の中にいるような気持ちになります 第3楽章は第1楽章同様、快速テンポで演奏されます。バロック的なメリハリのある音楽作りは鈴木雅明の大きな特徴です 息の合ったソリストと指揮者、そして東響のメンバーに大きな拍手が送られました
プログラム後半はシューベルト「交響曲 第8番 ハ長調 ”グレイト” D.944」です プログラム冊子掲載の安川智子さんの「プログラム・ノート」によると、この曲は従来フランツ・シューベルト(1797-1828)が最晩年の1828年に完成したとされていましたが、近年では1825年から26年に作曲されたとする説が有力であるとのことです それから10年以上経った1838年にロベルト・シューマンがシューベルトの兄フェルナンドの手元にあった自筆譜を発見し、1939年にメンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により初演されました 第1楽章「アンダンテ~アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ~トリオ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
弦楽器は14型に拡大します 第1楽章がホルン独奏によって開始されます。このホルンが素晴らしかった 曲がアンダンテからアレグロ部分に移ると、鈴木は速めのテンポでグイグイとオケを引っ張り、起伏の大きいダイナミックな演奏を求めます オケは指揮者の情熱に応えるかのように渾身の演奏を展開します 第2楽章は冒頭の荒絵理子のオーボエ独奏が素晴らしい 第3楽章はシューベルトらしい刻みによるスケルツォです 第4楽章に入ると、鈴木は再びエネルギッシュな指揮により、速いテンポでオケをグイグイ引っ張ります 固いマレットによるティンパニが小気味の良いリズムを打ち込み、メリハリある演奏の推進力になります 東響の楽員は、まるで鈴木雅明のエネルギーが乗り移ったかのように熱い演奏を展開しました
シューベルトの「交響曲第8番ハ長調」は 長さにおいて「グレイト」ですが、この日の鈴木雅明 ✕ 東響の演奏は熱量において「グレイト」でした
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