19日(火)。昨日の朝日新聞朝刊「ボンマルシェ」に脳科学者・中野信子さんのインタビュー記事が載っていました 超訳すると、
「外出を控える生活が続き、ストレスをが溜まる頃。ちょっとしたことに苛立ったり、不安になったりする。そんなときの対処法として勧めるのは”安心ホルモン”と言われる『セロトニン』へのアプロ―チ セロトニンは、脳内で神経伝達物質として働き、その分泌が多いとリラックスでき、少ないと不安を感じやすくなると言われている セロトニンの分泌を活性化するには普段の生活習慣がカギになる。それは①毎日の食事で卵、豆、肉、魚をバランスよく献立に取り入れる ②日光をできるだけ浴びるようにする ③バスタイムをゆっくりと楽しむ の3点。さらに「自分にとって心地よく過ごせる場所や、安心して話せる相手を見つけておくことがとても大切。ステイホームの時期だからこそできる楽しみも積極的に見つけてみてほしい」と語っています
アドヴァイスのどれもが ごく普通のことだと思いますが、普通のことをやることこそが健康で文化的な生活を送るうえで大切だということなのでしょうね
ということで、わが家に来てから今日で2057日目を迎え、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、トランプ米大統領が 政権に都合が悪い調査などに関与していた政府の監査官を相次いで解任している というニュースを見て感想を述べるモコタロです
65の要職は政権発足以来8割以上が離職してる 11月の大統領選では自身が離職か
昨日、夕食に娘の大好物「とん平焼き」を作りました 卵と豚バラとモヤシとチーズというコスパ抜群の食材ですが、すごく美味しいです
東野圭吾著「素敵な日本人」(光文社文庫)を読み終わりました 東野圭吾は1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。1985年「放課後」で第31回江戸川乱歩賞、1999年「秘密」で第52回日本推理作家協会賞、2006年「容疑者Xの献身」で第134回直木賞を受賞するなど、数多くの文学賞を受賞
この短編小説集には次の9つの物語が収録されています
「正月の決意」「十年目のバレンタインデー」「今夜は一人で雛祭り」「君の瞳に乾杯」「レンタルベビー」「壊れた時計」「サファイアの奇跡」「クリスマスミステリ」「水晶の数珠」
「正月の決意」は、神社に初詣に行った夫婦が傷害事件の目撃者として警察から足止めをくらい、目の前に繰り広げられる警察署長と教育長の痴話げんかに呆れ、これからはもっと気楽に生きようと決意する話です
「十年目のバレンタインデー」は、昔付き合っていた女性から十年ぶりに声をかけられ、いい気になって会いに行った小説家が、過去の悪行を追求される話です その女性の今の職業は
「今夜は一人で雛祭り」は、一人娘の結婚を案じる父に、娘は雛人形を指さして大丈夫と言う。そこには亡き妻の秘密が隠されていたという話ですが、雛人形の並び方の勉強になります
「君の瞳に乾杯」は、合コンに誘われた男が アニメの話で盛り上がって付き合い始めた女性が、カラーコンタクトを外したためにその正体が判明するという話です。その男の職業は
「レンタルベビー」は、まるで本物の赤ん坊にように振る舞う人工赤ちゃんを、疑似子育て体験用にレンタルした独身女性エリーが、赤ん坊に振り回される話ですが、最後のオチが凄い
「壊れた時計」は、あるところに忍び込んで、ある物を盗んでくる仕事を請け負った男が、余計な細工をしたばかりに殺人がばれてしまうという話です 考えすぎるのは良くないという教訓です
「サファイアの奇跡」は、小学5年生の女の子がある猫と出会い「イナリ」と名付けたが、交通事故で死んでしまう 数年後、彼女は「サファイアの奇跡」と呼ばれ世にも珍しい青色のペルシャ猫に出会うが、それが「イナリ」の生まれ変わりだと気づくという話です 無欲な者に幸運はやってくるという教訓です
「クリスマスミステリ」は、劇団俳優の黒須は売れっ子女流脚本家の樅木弥生のお陰で今の地位を築き上げた そんな彼は年長の彼女が鬱陶しくなってきて毒殺を思い付く。上手くいったと思いきや、真実を告白せざるを得ない状況に追い込まれるという話です 上には上がいるというオチです
「水晶の数珠」は、ハリウッド俳優になると言い張って父親から勘当された青年が、久しぶりに帰国し、会えずに死んだ父親からの先祖代々伝わる「水晶の数珠」を受ける 遺言状には その数珠は一生に一度だけ時間を過去に戻すことができると書かれていた そして、いつ父親がその力を使ったのかに思い至り、夢を諦めないことを誓うという話です 「水晶の数珠」はだれもが持っている目に見えない「力」かもしれない、と思ったりしました
東野圭吾の作品は、敬遠していたわけではないのですが、ほとんど読んだことがありませんでした 今回は短編集を読んだわけですが、「そうくるか」といった展開も見せ、長編も読んでみたいと思いました
読書のBGMで流したのはフランスのピアニスト、アンヌ・ケフェレックの「ラヴェル、ドビュッシー、フォーレ選集」(ERATO・3枚組CD)です ケフェレックと言えば、毎年5月の3連休に東京国際フォーラムで開かれている「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」の常連アーティストです 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で音楽祭自体が中止になってしまい、彼女の演奏が聴けなくてとても残念です このCDには ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」、同「左手のためのピアノ協奏曲」、フォーレの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ作品13」、同「同・作品108」などフランスの作曲家による音楽が収録されています ラヴェルの「ピアノ協奏曲」も良いのですが、お気に入りはヴァイオリンのアモイヤルと共演したフォーレのソナタ作品13です 流麗にして美しい演奏です
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