27日(木)。ニュース以外 テレビ番組は観ない主義ですが、昨夜7時のニュースに続いて7時半から放送されたNHKスペシャル「樹木希林を生きる」は、興味深くて最後まで観てしまいました NHKのディレクターが昨年6月から約1年間にわたり樹木希林さんに密着取材したドキュメンタリーです この間、希林さんは「モリのいる場所」「万引き家族」「日日是好日」の3本の映画に立て続けに出演しましたが、ディレクターのハンディカメラが希林さんを追い、言葉を収録していきます 驚いたのは、ガンが全身に転移している中で凛として役柄を演じ切っていること。さらに、自分で車を運転してディレクターの自宅まで迎えに行ったりしていることです NHKのディレクターやヘヤメイクさんとの会話は淡々として軽やかで、とても全身ガンとは思えません さすがに今年に入ってからは、身体も思うように動かなくなり、杖をついて歩くようになりましたが、抗がん剤はほとんど飲まずに淡々と生きていきます 9月15日、本人の希望通り自宅で家族に見守られながら息を引き取りましたが、75歳の死はあまりにも早すぎました。希林さんは、この番組のタイトルのように樹木希林という人間を生きていたのだと思います まだ観ていない映画を観たくなりました
ということで、わが家に来てから今日で1455日目を迎え、国連総会の一般討論演説が25日 ニューヨークの国連本部で始まり、トランプ米大統領が「グローバリズムを拒絶する」と演説し 持論の米国第一主義を明確に打ち出した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
アメリカ・ファーストではなく トランプ・ファーストだ 自分が再選されたいだけ
昨日、夕食に「フライパン筑前煮」と「もやし豚汁」を作りました 筑前煮は館野鏡子先生、豚汁は笠原将弘先生のレシピです。両方とも美味しくできました
チケットを2枚取りました 1枚は来年2月23日(土)に第一生命ホールで開かれる「エルデーティ弦楽四重奏団」コンサートです プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第21番ニ長調K.575”プロイセン王第1番”」、②イベール「弦楽四重奏曲ハ長調」、③ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第8番ホ短調 作品59-2”ラズモフスキー第2番”」です
もう1枚は3月9日(土)に第一生命ホールで開かれる「クァルテット・エクセルシオ✕クァルテット奥志賀」コンサートです プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K.428」、②ヤナーチェク「弦楽四重奏曲第1番”クロイツェル・ソナタ”」、③エネスコ「弦楽八重奏曲ハ長調作品7」です 演奏は①が奥志賀、②がエクセルシオ、③が合同です
なお、クァルテット奥志賀は会田莉凡、小川響子(以上ヴァイオリン)、石田紗樹(ヴィオラ)、黒川美咲(チェロ)というメンバーです ヴィオラが男性から女性の石田さんに代わったようです
昨日、初台の新国立劇場(中劇場)で避難体験オペラコンサートがあり 参加しました 会場入口では手荷物検査があり、鞄の中を見られました。いいんですよ、別に。ダイナマイトとか手りゅう弾とか警察手帳とか入っていないから
この公演は第1部「オペラ・アリア集」、第2部「PIVOT!ミニオペラ『フィガロの結婚』ハイライト」からなり、第1部の途中で火災が発生、避難をするというものです 「エリア指定」に従って1階5列50番、右ブロック左から3つ目の席を取りました
第1部「オペラ・アリア集」では高田絢子さんのピアノ伴奏により次の順番でアリアや重唱が歌われました
1.ヴェルディ「椿姫」より「乾杯の歌」を出演者全員で歌いました
2.ビゼー「カルメン」より「ハバネラ」をメゾ・ソプラノの藤井麻美さんが感情を込めて歌いました
3.ヴェルディ「マクベス」より「何という暗闇か」をバスの松中哲平さんが低音の魅力を発揮して歌いました
4.モーツアルト「魔笛」より夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」をソプラノの宮地江奈さんが美しいコロラトゥーラで歌い上げました
5.ヨハン・シュトラウス「こうもり」より「シャンパンの歌」を宮地、藤井、松中、岸浪愛学の4人が楽し気に歌いました
歌の途中で舞台袖から突然関係者が出てきて、歌手に「火事です、避難してください」と言って舞台袖に誘導しました それと同時に「火災が発生しました。指示があるまで席に座ったまま待機してください」とアナウンスが入り、次に支配人の佐藤さんが舞台に現われ「ぼやが発生しました。お客様は係員の誘導にしたがって避難してください」と案内しました みんなぞろぞろと左右と中央の階段を上がっていきます。すると、客席の中央辺りにいた高齢男性が大きな声で「早く逃げろ、天井が落ちてくるぞ、大丈夫か」「年寄りが先だ。若い奴は後だ」と叫びました。みな声のする方を見て「あの人、関係者なのかな?」「違うんじゃないの」と口々に言い合っています 関係者が「早く逃げろ、天上が落ちてくるぞ」などと言うはずがありません。どこぞのお騒がせ爺さんです アンケート用紙が配られていたので「避難中に『早く逃げろ、天井が落ちてくるぞ』と叫ぶ高齢者がいたが、手荷物検査の所で入場を阻止しておくべきだった」とは書けないので、「デマを口走る高齢者がいた。次回の訓練時には想定外のデマを口走る不届き者対策も考えねばならないでしょうかねえ」みたいなことを書いて提出しておきました
約20分の休憩の後、第2部「モーツアルト『フィガロの結婚』ハイライト」に入りました 林よう子さん演じる伯爵夫人がナレーターとなって物語を紹介し、オペラの主要な部分のアリアが歌われる形で進められました キャストはアルマヴィーヴァ伯爵=小林啓倫、フィガロ=後藤春馬、スザンナ=種谷典子、ケルビーノ=宮地江奈、マルチェリーナ=藤井麻美、ドン・バルトロ=松中哲平、ドン・バジリオ/ドン・クルツィオ=岸浪愛学です
ピアノによる序曲に続いてフィガロとスザンナの二重唱「5 10 20・」が歌われます 面白かったのはスザンナとマルチェリーナの二重唱「どうぞお通りになってください」です。種谷さん演じるスザンナと藤井さん演じるマルチェリーナの軽妙なやり取りに思わず笑みがこぼれます フィガロ演じる後藤さんの「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」は演技力も伴って良かったです ケルビーノ演じる宮地さんの「恋とはどんなものかしら」は初々しさがあってとても良かったです 第4幕で歌われるスザンナの「レチタティーボとアリア~早くおいで、素晴らしい喜びよ~」は、種谷さんのソプラノがとても美しく、思わず聴き惚れてしまいました。この人には華があります 伯爵夫人役の林よう子さんがナレーターを務めた関係で伯爵夫人のアリアが1曲もなかったのは残念でしたが、時にアドリブを入れた軽妙洒脱なナレーションはさすがだと思いました この人、演劇の世界でも生きていけるかも
その林よう子さんも加わって全員で歌われた「皆の者、武器を取れ」はモーツアルトのオペラのエッセンスのような楽しいフィナーレでした
アンコールとして、第1部の最後で訓練のために中断した「こうもり」の「シャンパンの歌」を全員で歌い、避難体験コンサートを締めくくりました
年を追うたびにコンサート会場が狭くなっていくので、来年は小ホールでしょうか そうだとすると、参加者が限定されるので競争率が高くなりそうです って、これは新国立劇場を非難して訳ではありません。非難体験コンサートではなく避難体験コンサートですから
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