人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

梅田俊明 ✕ 吉川隆弘 ✕ NHK交響楽団でベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」&「交響曲第3番”英雄”」を聴く

2023年03月08日 07時01分18秒 | 日記

8日(水)。わが家に来てから今日で2976日目を迎え、国会欠席の懲罰として、8日の参議院本会議での陳謝が決まっていたNHK党のガーシー参議院議員は7日午後、訪問先のトルコで、「トルコで惨状を見た以上、自分ができることを少しでもやってから帰りたい。8日までには帰国せず、本会議を欠席する」と述べた上で、「陳謝の動画」を国会に提出することを明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     さんざん周囲を振り回して 何様だと思っているのか! 英雄気取りはやめて帰国しろ

 

         

 

昨日、夕食に「鶏と茄子の炒めもの」「生野菜サラダ」「大根の味噌汁」を作りました 「炒めもの」は鶏モモ肉、茄子のほかにオクラとパプリカが入っています 豆板醤がちょっぴり入っているのでピリ辛で美味しいです

 

     

 

         

 

昨夜、東京芸術劇場コンサートホールで「2023都民芸術フェスティバル」参加公演「NHK交響楽団」コンサートを聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37」、②同「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です 演奏は①のピアノ独奏=吉川隆弘、指揮=梅田俊明です

 

     

 

自席は1階G列26番、右ブロック左から2つ目です。会場はほぼ満席です N響は良く入りますね。オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び コンマスは4月からゲスト・コンマス就任が内定している郷古廉(ごうこ すなお)です ひょっとしてこのコンサートが実質的にコンマス・デビュー公演かもしれません

1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1800年から03年にかけて作曲、1803年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の吉川隆弘は東京藝大・同大学院修士課程修了。現在イタリアのミラノを中心に活躍しています N響とは2021年6月に間宮芳生「ピアノ協奏曲第2番」を演奏して以来、今回が2度目の共演とのことです

オーケストラの長い序奏に続いて独奏ピアノが力強く入ってきます この楽章では吉川のカデンツァが見事で聴きごたえありました 第2楽章は冒頭のピアノによるモノローグが印象的です 吉川のピアノは一音一音が明確でクリアです 第3楽章は梅田 ✕ N響の万全のバックに支えられて軽快に弾き切りました

満場の拍手に吉川は、ベートーヴェン「6つのバガテル作品126」から第3曲「変ホ長調」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番 変ホ長調 作品55 ”英雄”」です この曲はベートーヴェンが1803年に作曲、1804年にウィーンのロブコヴィッツ侯爵邸で私演された後、1805年4月にアン・デア・ウィーン劇場で公開初演されました よく知られているように、この曲は当初ナポレオン・ボナパルトに献呈するつもりで「ボナパルト」と題されていましたが、ナポレオンが皇帝に即位したことで、ベートーヴェンは「彼は民衆を裏切った」と激怒し、献呈を取り消しました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

オケが14型に拡大します。前半ではピアノの蓋で見えなかったのですが、ホルンには読響の松坂隼氏が客演しています

梅田氏の指揮で第1楽章が力強い2つの和音で開始されます この楽章は終始 快速テンポで進められ、梅田の引き締まった指揮が冴え渡ります  フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネットといった木管楽器群がよく歌います 第2楽章は葬送行進曲ですが、この曲を聴くたびに昭和天皇崩御の日のNHKテレビ放送を思い出します あれは昭和64年(1989年)1月7日でした。NHKテレビは終日、NHK交響楽団によるベートーヴェン「交響曲第3番」第2楽章の演奏を流していました 民放はコマーシャルを自粛し、公共広告機構の広告だけが粛々と流れていました NHKの流した「葬送行進曲」は民法のコマーシャルの「葬送」のための曲だったのかもしれない・・・時の流れは速いもので、時代は平成となり、今は令和の時代だ・・・などと物思いに耽っていると、いつの間にか第3楽章のスケルツォに入っていました この楽章では中間部のホルン3重奏が素晴らしかった また終結部の終わり方が凄まじい迫力でした 第4楽章では弦楽器の渾身の演奏が素晴らしい またこの楽章でも木管楽器群の演奏が冴えています

私は演奏中、ずっと指揮者の梅田俊明氏の動きを見ていましたが、素晴らしい指揮ぶりに感服しました 梅田氏の指揮を見るのは今回が初めてではないのですが、今回は比較的前方の席を確保したこともあって、間近で指揮を見ることができました いっさい無駄な動きがなく、的確な指示を出していました 決して目立つ指揮者ではありませんが、ベートーヴェンの求める音楽を真摯に再現しようとしているように見えました ベートーヴェンらしい力強く集中力に満ちた演奏をN響から引き出していました

満場の拍手に梅田 ✕ N響はアンコールにハイドン「セレナーデ」を弦楽合奏によりエレガントに演奏、コンサートを締めくくりました とてもいいコンサートでした

 

     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« METライブビューイングでジョ... | トップ | 「ラ・フォル・ジュルネ TOKY... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事