29日(木).昨日、前夜の飲みすぎで寝ぼけていたせいか、家にネクタイを忘れてきてしまいました 途中で気がついたので、隣のFビル地下に最近オープンした100円ショップで100円ネクタイを買おうと思ったのですが、この日の午後、都知事候補者共同記者会見があり誰に会うか分からないので”いくら何でも100円はないだろう”と思い、地下鉄のキオスクで1,000円ネクタイを買いました ”これで一安心”と会社でコートをしまおうとロッカーを開けると、な、なんと、中にネクタイが2本吊るしてあるではありませんか 普段ロッカーは使っていないので開けることはないのですが、朝非常に寒かったので今秋初めてコートを着て出勤したのでした.・・・・・・・1,000円も出してわざわざネクタイを買う必要はなかったわけです 無駄なネクタイを買って自分で自分の首を絞めたオソマツでした.チャンチャン
閑話休題
昨夕,初台の新国立劇場でロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」を観ました キャストはアルマヴィーヴァ伯爵にルシアノ・ボテリョ,ロジーナにロクサーナ・コンスタンティネスク,バルトロにブルーノ・プラティコ,フィガロにダリボール・イェニス,バジリオに妻屋秀和ほか.バックを務めるのはカルロ・モンタナーロ指揮東京フィル,演出はヨーゼフ・E.ケップリンガーです ケップリンガーの演出でこのオペラを観るのは今回で,2005年の初演から3~4回目だと思います.カラフルな舞台でロッシーニの楽しさを醸し出しています
冒頭の序曲を聴いた時は,音が”薄いな”と思ったのですが,徐々にボリューム感が出てきました もっとも,あまりにも大音響で轟かせると歌手の声を殺してしまうので,絶妙なバランス感覚が求められます.その点,モンタナーロの指揮は全体的に控えめであくまでも裏方に徹するものでした
アルマヴィーヴァ伯爵役のルシアノ・ボテリョはブラジル生まれのテノールです 第1幕の冒頭近くでは若干迫力不足かな,と思って聴いていましたが,後半にいくにしたがって調子を上げていきました
今回のハイライトはロジーナ役のルーマニア出身のメゾ・ソプラノ,ロクサーナ・コンスタンティネスクでしょう こんなに可愛らしいロジーナは初めて観ました.歌も演技も申し分ありません
何とも可笑しな味を出していたのがバルトロ役のイタリア生まれのブルーノ・プラティコです.まさに”はまり役”です この人の姿形や仕草を見ていると,かの”ソビエトの愛すべき大指揮者”エフゲニー・スヴェトラーノフを思い出します
そして,このオペラの実質的な”主役”と言ってもよいフィガロを演じたのはスロヴェニア生まれのダリボール・イェニスです この人のバリトンは会場の隅々まで届く張りのある声で,優れた演技力とも相まって,さかんに拍手とブラボーを受けていました
ロッシーニのオペラ,とくに「セビリアの理髪師」は観て聴いて本当に楽しいオペラです.”ロッシーニ・クレッシェンド”のワクワク感が堪りません
今まで見た「セビリアの理髪師」とは違ったおもしろい演出でしたね。
ロジーナ役のロクサーナ・コンスタンティネスクは魅力的でしたね。フィガロ役のダイポール・フェニスの声量豊かな躍動感のある歌が特にすばらしいと思いました。
私もブログに感想を書いてみましたので、ご意見、ご感想などコメントしてくださると感謝致します。