人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京藝大モーニングコンサートで吉松隆「サイバーバード協奏曲」(Sax:五島知美)、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」(P:鈴木優補)を聴く

2020年02月14日 06時36分40秒 | 日記

14日(金)その1.わが家に来てから今日で1963日目を迎え、トランプ米大統領は11日、ロシア疑惑を巡り偽証罪などで有罪判決を受けた盟友ロジャー・ストーン被告に関し、禁錮7~9年が相当とした検察官の意見を、誤ったもので厳しすぎると激しく批判、その直後に司法省が量刑の短縮を求めたところ、異例の政治介入に抗議して4人の検察官全員が担当を辞めると表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは弾劾裁判で無罪になったのをいいことに やりたい放題を繰り返してる

 

         

 

昨日、夕食に「肉野菜炒め」を作りました 久しぶりに作りましたが、美味しくできました

 

     

 

         

 

昨日、午前11時から上野の東京藝大奏楽堂で「藝大モーニングコンサート」を、午後7時からサントリーホールで「読売日響第629回名曲コンサート」を聴きました ここでは、第12回藝大モーニングコンサートについて書きます

プログラムは①吉松隆「サイバーバード協奏曲」、②ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18」です

入場はチケット記載の入場整理番号順で、私は36番なので 余裕で良い席が取れます 1階10列13番、センターブロック左通路側を押さえました    最近、クラブ・ツーリズムがこのモーニングコンサートを観光ツアーに組み込んでいるらしく、目印の旗のもと一塊のグループが入場していました。それもあってか、会場は文字通り満席です

 

     

 

1曲目は吉松隆「サイバーバード協奏曲」です この曲は吉松隆(1953~)がサクソフォン奏者の須川展也の委嘱により1994年に作曲した「サクソフォンとオーケストラのための協奏曲」です 演奏にはピアノとパーカッションもソリスト的に加わるので、さながらトリプルコンチェルトの様相を呈しています 「サイバーバード」とは電脳(サイバー)空間にいる架空の鳥を指しています。第1楽章「採の鳥~様々な色彩の断層をすり抜けて飛ぶ、いくぶん錯乱したアレグロ」、第2楽章「悲の鳥~悲しみの鳥の独白と、その横で夢を紡ぐように歌う鳥たちのアンダンテ」、第3楽章「風の鳥~風に乗ってひたすら一直線に飛翔するプレスト」の3楽章から成ります

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの藝大フィルハーモニア管弦楽団の並びですが、センターにはピアノの恩田佳奈さんが、その右サイドにはパーカッションの藤本隆文氏がスタンバイします この二人はプロのミュージシャンのようです。コンマスは植村太郎です

サクソフォン独奏は福岡県北九州市出身で現在東京藝大4年生の五島知美さんです

山下一史の指揮で第1楽章が強いインパクトで開始されます。五島さんの演奏はパワフルです そしてスイングしています ピアノとパーカッションとの、あるいはオケとの対話が見事です 第2楽章はまるでレクイエムです 五島さんの執筆によるプログラムノートによると、この楽章を作曲中、吉松氏は最愛の妹を癌で亡くしているそうです 五島さんの演奏は弱音が美しく、パワフルだけではないことを証明しています 第3楽章に入ると五島さんは、オケをバックにピアノ、パーカッションとのコラボにより、鳥が大空に羽ばたいていく様子が目に浮かぶようなスケールの大きな音楽を展開しました

会場は割れんばかりの拍手で満たされました 現在4年生ということは来月は藝大を卒業することになります。4月からは大学院へ進むのか、どうするのか分かりませんが、近い将来が楽しみな逸材だと思います

 

     

 

プログラム後半はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1900年~1901年に作曲した作品です この曲は先週の金曜日に花房晴美さんのピアノ聴いたばかりです 第1楽章「モデラート」、第2楽章「アダージョ・ソステヌート」、第3楽章「アレグロ・スケルツァンド」の3楽章から成ります

ピアノ独奏は京都府出身で、現在藝大3年生の鈴木優補君です

教会の鐘を模したピアノ独奏から第1楽章が開始されます 鈴木君のピアノは楽々と弾いているように見えますが、それは彼がこの曲に自信を持っているからでしょう 極めて自然な音楽作りで、演奏が素直だと思いました 特に高音部がとても綺麗です 第2楽章のアダージョにおいては、ロマンに溢れた叙情的な演奏が強く印象に残りました 第3楽章ではスケルツォ的な曲想と抒情的な曲想を交互に繰り返しながら、圧倒的なフィナーレに突入します

このコンサートは4年生の出場が圧倒的に多い中で、鈴木君は3年生として出場したわけですが、それだけの実力があると認めざるを得ません。素晴らしい演奏でした

コンサートが終わって、上野公園の噴水広場を横切る時、カンザクラが咲いていました。春はだんだん近づいています

 

     

 

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