人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

小林研一郎 ✕ 藤田真央 ✕ 日本フィルでチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」、ベートーヴェン「交響曲第7番」を聴く ~ フェスタサマーミューザ2019

2019年08月08日 07時21分06秒 | 日記

8日(木)。わが家に来てから今日で1590日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、金正恩委員長が6日に「新型戦術誘導弾」の発射を視察したと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     打ち上げ花火の見学のように弾道ミサイルを見学しているみたい  夏はキンチョウ

 

         

 

昨日、夕食に「肉じゃが」を作りました 本当は人参も入れたかったのですが、栗原はるみ先生のレシピで作るのは初めてだったので、レシピ通りジャガイモと牛肉と玉ねぎだけで作りました 満足の出来でした

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で日本フィルのコンサートを聴きました これは「フェスタサマーミューザ2019」の一環として開かれたコンサートです プログラムは①チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」、②ベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です 演奏は①のピアノ独奏は藤田真央、指揮は小林研一郎です

午後3時からの本番に先立って、午前11時半から10分の休憩を挟んで約1時間半の公開リハーサルが開かれました 人気指揮者コバケンと今年6月のチャイコフスキー国際コンクール第2位入賞の藤田真央の組み合わせとあってか、かなりの聴衆が入っています いつものように3階席で聴きました。リハーサルはプログラムの順番通り、チャイコフスキーのピアノ協奏曲からさらいました ソリストの藤田君は白のTシャツ、コバケンさんは上下黒のカジュアルです 第1楽章の冒頭から演奏しましたが、カデンツァは「皆さん、ごめんなさい。本番で聴いてください」と言って省略しました ベートーヴェンの「第7番」は演奏箇所を絞って最終調整をしました 面白かったのは、チェロだけ、ヴィオラだけ、というように特定のパートだけを指定しておさらいするケースが何カ所かあり、メイン・メロディーの裏ではこういう楽器がこういうメロディーを弾いていたのか、と参考になりました リハーサルならではの特典です

 

     

 

さて本番です。会場はほぼ満席です

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスは千葉清加さんです

1曲目はチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1874年から75年にかけて作曲、最初ニコライ・ルビンシテインに献呈するつもりだったのが、彼が作品に不満を表明したため、ドイツの指揮者兼ピアニストのハンス・フォン・ビューローに献呈されました モスクワ音楽院を創立したニコライ・ルビンシテインはこの作品について「演奏不可能。書き直しなさい」とチャイコフスキーに告げたと言われていますが、「ピアニストの俺に何の相談もアドヴァイスを求めることもなしに作曲するとは」とヘソを曲げたという説があるようです しかし、ビューローは1875年にアメリカ演奏旅行でこの曲を取り上げ、ボストンでの初演を大成功させました そういうこともあって、ニコライはこの作品の真価を認めレパートリーに加えるようになり、作曲者との関係も修復されたといいます

第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ~アレグロ・コン・スピーリト」、第2楽章「アンダンティーノ・センプリチェ」、第3楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の3楽章から成ります

コバケンとともに「童顔の美少年」と呼ぶのが相応しい 幼い風貌の20歳・藤田真央君が登場し、ピアノに向かいます コバケンはかなりゆったりしたテンポで丁寧に曲を進めます 藤2楽章では、藤田君のピアノは高音の粒立ちがとても綺麗です フルート、オーボエをはじめとする木管楽器の冴えた演奏がソリストを盛り上げます 第3楽章は、終盤で弦楽器とティンパニがクレッシェンドして盛り上げていき頂点に達したところで登場するピアノのソロは驚くばかりのスピードで、聴衆を圧倒しました ピアノとオケが一体となって築き上げるフィナーレはスケールが大きく、数あるピアノ協奏曲の中で最もポピュラーなこの曲の魅力を見事に引き出しました

満場の拍手とブラボーを受け、藤田君はリストの「愛の夢  第3番」をロマンティックに演奏し、再び満場の拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です この曲は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1811年から12年にかけて作曲、1813年に初演されました 第1楽章「ポーコ・ソステヌート~ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります

この作品は全楽章にリズミックな要素があるため、リヒャルト・ワーグナーは「舞踏の聖化」と呼びました

コバケンの指揮で第1楽章に入ります オーボエをはじめ、フルート、クラリネット、ファゴットといった木管楽器群が素晴らしい演奏を展開します 金管ではホルンが良いな と思ってよく見たら、日フィルから読響に移った日橋氏が陣取っていました 古巣のために一肌脱ぎましたね 第2楽章は弦楽器が美しいアンサンブルを奏でました 第3楽章では木管とホルンとの会話が素晴らしく、第4楽章では終盤のコントラバスの重低音がずしりと響きました この楽章はいいですね

コバケンの指揮はバランス感覚が抜群です 最近特にそう思います

会場いっぱいの拍手に、コバケンはいつものようにセクションごとに立たせます そして拍手を制して、「アンコールにダニーボーイを演奏します ちなみにこの曲は日本フィルハーモニーのオハコです」と言って、弦楽器のみの演奏に入りました しみじみと素晴らしい演奏でした

 

     

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