人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ダニエル・ハーディング+新日本フィルでブルックナー「交響曲第5番」を聴く

2014年11月09日 08時44分26秒 | 日記

9日(日)。昨日娘が、モコタロの1カ月検診のため”生まれ故郷”の吉祥寺「うさぎのしっぽ」に連れていきました わが家に来たときは760グラムだった体重が、840グラムに増えていたそうです 今日で43日目を迎えたモコタロです 

 

          

           生まれ故郷に行ったら あまりでかい顔するなと言われた

 

  閑話休題  

 

昨日午後2時から錦糸町のすみだトりフォニーホールで新日本フィルの第533回トりフォニーシリーズ定期演奏会を、午後6時からサントリーホールで東京交響楽団の第625回定期演奏会を聴きました 今日は新日本フィルの定期について書きます。プログラムはブルックナーの交響曲第5番変ロ長調(ノヴァク版)1曲のみで、指揮は新日本フィルのミュージック・パートナー、ダニエル・ハーディングです

オケの配置は左奥にコントラバス、前に第1ヴァイオリン、右にチェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。弦楽器に見慣れない顔ぶれが何人かいたので、プログラムに挟みこまれた出演者一覧を見ると弦楽器だけで客員奏者が12人いることが分かりましたマーラーやブルックナーの場合は団員だけでは足りないので客員奏者の力を借りることになりますが、それにしても12人は多くないか

コンマスのチェ・ムンスのリードでチューニングが行われ、大きな拍手の中、小柄な指揮者ダニエル・ハーディングが颯爽と登場します

ブルックナーの交響曲第5番変ロ長調は1894年4月、弟子のフランツ・シャルクの指揮により初演されましたが、ブルックナーは立ち会わなかったようです

プログラムの解説にあるように「ブルックナーはそろそろと忍び寄ってきて、いきなり大声で叫び始める」のです 第1楽章冒頭は低弦のピッツィカートで開始され、ゲネラルパウゼ(全休止)の直後、管弦楽のフォルティッシモの総奏が炸裂し、またピアニッシモに戻ります 交響曲第6番は、ゲネラルパウゼの多用によって、緊張感を高めるところに特徴がありますが、これは彼が若い時からオルガン奏者だったことに無関係ではありません ブルックナーは20代半ばは聖フローりアン修道院、30代からはリンツ大聖堂でパイプオルガンを弾いていました。ブルックナーはオーケストラ全体で、より深く、より色彩感豊かにオルガンの響きを表現しようとしたのかも知れません

第4楽章フィナーレは圧巻でした。新日本フィルの持てる力をフルに発揮して音の大伽藍を打ち建てました この定期演奏会でいつも感心するのは、最後の音が鳴り終っても、誰も拍手をしたりブラボーをかけないで、一瞬の”しじま”を守ることです 80分に及ぶ大交響曲が圧倒的な迫力で終わると、われ先にと拍手をしたがるものですが、誰もが演奏直後の”しじま”こそがコンサートを聴く醍醐味だということを理解しているのだと思います

 

          

 

会場入り口で配布されたチラシの中に、「2015-2016シーズン ダニエル・ハーディング延長決定!!」のチラシが混じっていました それはそうでしょう。”人が呼べる指揮者”は確保しておかなくてはなりません 一方、メッツマッハ―は今シーズン限りで契約終了とのことです なお、2015-2016シーズンのラインアップは近日公開予定とのことです。楽しみです

 

         

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