人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

セバスティアン・ヴァイグレ ✕ ロザンネ・フィリッペンス ✕ 読売日響でブラームス「大学祝典序曲」、コルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」、ベートーヴェン「交響曲第4番」を聴く

2024年04月27日 00時18分50秒 | 日記

27日(土)。わが家に来てから今日で3392日目を迎え、米連邦最高裁は25日、2020年大統領選の結果を覆そうとしたとしてトランプ前大統領らが起訴された事件で、トランプ氏が大統領在任中の公的な行為は刑事責任を免れるという免責特権を主張していることに関して口頭弁論を開いたが、トランプ氏が主張する「絶対的な免責」については懐疑的な発言が相次いだ一方、保守派の判事らは一部免責を認める考えをにじませた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     保守派の判事たちは 明らかに”もしトラ”に備えて忖度してるのは ミエミエだよね

     

         

 

昨日、夕食に「鶏肉の山賊焼き」「生野菜サラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 「山賊焼き」はカレー味がピリッと利いて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで読売日響「第671回 名曲シリーズ」を聴きました プログラムは①ブラームス「大学祝典序曲 作品80」、②コルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」、ベートーヴェン「交響曲第4番 変ロ長調 作品60」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=ロザンネ・フィリッペンス、指揮=セバスティアン・ヴァイグレです

 

     

 

新シーズンの「名曲シリーズ」第1回目の公演です。今回から席替えをしました 今まで前過ぎたので、5列程度後方の席に移りました。ただ通路側でないのが悔しいところです

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び コンマスは林悠介、隣は戸原直というダブルトップ態勢を敷きます。第2ヴァイオリンのトップには久しぶりに首席の瀧村依里の姿が見られます 育休明けですね。おかえりなさい

1曲目はブラームス「大学祝典序曲 作品80」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)がドイツ(現ポーランド)のブレスラウ大学から名誉博士号を贈られた返礼として1880年に作曲、1881年1月4日にブレスラウで初演されました

ヴァイグレの指揮で演奏に入りますが、重心の低いドイツ的な演奏が続きました 演奏を聴きながら、今からン十年前の高校時代に聴いていた旺文社提供「大学受験講座」を思い出しました この曲の「新入生の歌」の主題が講座のテーマ音楽になっていたのです ろくに勉強しなかったため1年浪人したアホなあの頃が懐かしい

2曲目はコルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」です この曲はオーストリア出身で「モーツアルトの再来」と称賛されたエーリヒ・ウォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)が1945年に作曲、1947年2月15日にセントルイスで初演されました 第1楽章「モデラート・ノビレ」、第2楽章「ロマンス」、第3楽章「アレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります コルンゴルトはユダヤ系だったため、ナチスの手を逃れて1934年にアメリカに渡り、ハリウッドで数多くの映画音楽を作曲しました。その影響がこの協奏曲にも反映されています

ヴァイオリン独奏のロザンネ・フィリッペンスは1986年オランダ・アムステルダム生まれ。フライブルク国際コンクールなどで優勝している実力者です

オケは12型に縮小し、ハープとチェレスタがステージ下手にスタンバイします

ヴァイグレの指揮で第1楽章が開始されますが、冒頭から独奏ヴァイオリンが甘美なテーマを流麗に奏でます 終盤における超絶技巧によるカデンツァは見事でした 第2楽章は独奏ヴァイオリンの高音のヴィブラートが美しく響きました 第3楽章ではゴージャスな読響サウンドに支えられながら、フィリッペンスは技巧を凝らした自由自在な演奏によりエネルギッシュな演奏を展開しました

満場の拍手とブラボーに、フィリッペンスはエネスク「ルーマニアの様式による歌」を超絶技巧で演奏、再び大きな拍手に包まれました

ところで、コルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」といえば忘れられない思い出があります

今からン十年前の独身時代に、神保町のヤマハ・フルート教室に1年間通っていたのですが、同じクラスにW大学大学院在学中のO君がいました 私より8歳くらい年下でしたが何故か気が合い、横浜にある彼の自宅に遊びに行くことになりました そこで彼のレコード・コレクションを見させてもらったのですが、驚いたことに私の持っているレコード(当時は500枚程度)と同じレコードが1枚もなかったのです 私は多くのクラシック・ファンと同様、ベートーヴェン、モーツアルト、ブラームス・・・といった古典派やロマン派を中心とするレコードがほとんどだったのに対し、O君はイギリスやその周辺国の作曲家がほとんどだったのです アーノルド・バックスに至っては「交響曲第5番」のスコアまで持っていました その中の1枚に下のレコードがあり、そこで初めてコルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」を聴いたのです

 

     

 

このレコード・ジャケットの写真は灯台のサーチライトだと思いますが、コルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」というと、あの時初めて聴いた感動とともに、この写真を思い出します その翌日、さっそくO君に教えてもらった神保町の「バイロイト」という輸入レコードショップ(今はない)に行って買い求めました 2000枚まで集めたレコードは、ステレオ・アンプと物々交換で500枚を手放したので、現在1500枚が手元にありますが、いずれ何らかの理由で売却することになったとしても、この1枚だけは売らないと思います

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第4番 変ロ長調 作品60」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1806年に作曲,1807年3月にウィーンのロブコヴィッツ侯爵邸で私的に演奏、同年11月15日にウィーンで公開初演されました 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

オケは再び14型に戻ります

ヴァイグレの指揮で第1楽章に入ります ゆったりした序奏部からアレグロに移ると、快速テンポで演奏が展開しますが、ファゴットがいい仕事をしています また、金子亜未のオーボエ、フリスト・ドブリノヴのフルートが素晴らしい 第2楽章では金子平のクラリネットが冴えています 弦楽器を中心に重心の低い演奏が繰り広げられます 第3楽章では中間部のトリオにおける木管楽器の牧歌的な演奏が素晴らしい 第4楽章ではスピード感溢れる演奏が展開し、ユーモアさえ感じる明るく楽し気な曲想でフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 読響常任指揮者として6シーズン目を迎えたセバスティアン・ヴァイグレによる第1回目の「名曲シリーズ」は、”ドイツ・オーストリア系”の正統派プログラムで攻めましたが、順調なスタートを切ったと言えるでしょう

 

     

 

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2 コメント

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ベートーヴェン第4番 (tora)
2024-04-28 08:05:07
ままははさん コメントありがとうございました。

私は14列目なのでかなり近いです。
ベートーヴェン第4番は、私も相当長く聴いていません。ひょっとすると30年以上前に聴いたカルロス・クライバー✕バイエルン放送響以来かもしれません。年末恒例の連続演奏会を除いて、それだけコンサートで取り上げられる機会が少ないのかもしれません。
皇室の来場は私もネットニュースで見ましたが、まったく気が付きませんでした。隣席にいたのは読売新聞の山口社長ですね
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ベト4が久しぶり? (ままはは)
2024-04-27 22:34:36
昨年は2階の中央3列目でしたが、今年は1階13列目のほぼ中央です。
距離が近くなり音量も豊かになりました。
土曜日は前から10列目なので同じような環境でしょうか。

協奏曲の演奏も素晴らしかったのですが、気になったのはベト4。この曲は多分20年以上生の演奏を聴いていないような。そんなことはないはずと思いながらも全く記憶にありません。
これだけのいい演奏が聴けたので満足なのですが、私の記憶の衰えが気になりました。

それから、読売新聞によると当日の会場に高円宮妃久子さまがおいでになっていたそうです。皇室の方の指定席(2階RBの席)ではなかったようで、私は気づきませんでした。
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