16日(火).わが家に来てから今日で958日目を迎え,北朝鮮の新たな弾道ミサイル発射を受け,日本と米国,韓国の3か国が14日,国連安保理事会に緊急会合の開催を要請したというニュースを見て感想を述べるモコタロです
「対話」を求めたのに 面目を潰された韓国文大統領が叫んだ コリァあかんわ!ってか
昨夕,さっそくスープ専門の料理本を参考にして「ミネストローネ」を作りました あとは「鮭のハラスのネギ塩焼き」「生野菜とワカメのサラダ」「冷奴」です 「ミネストローネ」は初挑戦ですが,子どもたちの評価は上々でした
昨日,池袋の新文芸坐で「独裁者」と「終電車」の2本立てを観ました 「独裁者」はチャールズ・チャップリン製作・監督・脚本・主演(2役)の1940年アメリカ映画(125分)です この作品は無声映画で世界に名を轟かせたチャップリンの初のトーキー映画で,ヒトラーを皮肉ったコメディ映画です
時は第1次大戦末期.トメニア国の兵士として戦線に出ていたユダヤ人の床屋チャーリーは,戦傷によりすべての記憶を失ってしまう 戦後,トメニアはヒンケルが支配する独裁国家となりユダヤ人迫害を開始する そんな中,記憶喪失のため激変した世の中の状況を知らないチャーリーが退院しゲットー(ユダヤ人居住地域)に帰ってくる.つかの間の幸せの後,彼はユダヤ人として追われる身となる ひょんなことから,彼は顔が似ているヒンケルと間違えられ,大衆の前で大演説をぶつことになる
この映画は映画館で,あるいはテレビで何度か観たことがあるはずなのに,あまり内容は覚えていませんでした まして使われた音楽がどんなものだったかなどまったく覚えていませんでした
今回あらためて「独裁者」を観て,さすがはチャップリンと思ったのは音楽の使い方です まず,ヒンケルが地球儀の風船を弄ぶシーンではワーグナーの「ローエングリン」前奏曲が流れます この曲は,この映画のラストシーンで,ヒンケルに扮したチャーリーが民主主義の理想を訴える演説の後にも流れます.ヒットラーはワーグナーを崇拝していたので,チャップリンはワーグナーの音楽をヒットラーから民衆の手に取り戻したという意味を込めて使ったのでしょう
次に,床屋のチャーリーがラジオから流れるブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」に合わせて男性客の髭を剃るシーンは最高のギャグです 男の顎にシェービングクリームを塗り,剃刀で髭をそっていくのですが,音楽に合わせて刃物を動かす手の動きに,観ている方はハラハラドキドキです 音楽が終わると同時に髭を剃り終わるのも最高のギャグです
この2曲のほかにも,例えばベートーヴェンの第九の合唱のテーマなどがアレンジされてごく短く流れてきたりして,油断が出来ません 逆に舞踏会のシーンではヨハン・シュトラウスのワルツなどは一切使わず,オリジナルの音楽を使っています.見識です
チャップリンの映画は思わず笑ってしまうコメディです.しかし,可笑しいだけでなくペーソスがあります いま日本のテレビはまるで吉本興業に乗っ取られたかのように,どのチャンネルをつけてもお笑い番組ばかりで,可笑しいだけでペーソスがありません だから私はニュース番組以外は観ないようにしています.これ以上バカになりたくないですから
2本目の「終電車」はフランソワ・トリュフォー監督による1981年フランス映画(131分)です ナチ占領下のパリを舞台に,劇場を守る一人の女優の愛を描いています
舞台は第二次世界大戦中,ナチ占領下のパリ.人々は夜間外出を禁止され,地下鉄の終電車に殺到する しかし,逆にそのためか,映画館や劇場は活況を呈していた そんな劇場の一つモンマルトル劇場の支配人であり演出家のルカ・シュタイナーは,ユダヤ人であるがために,南米に逃亡し劇場の経営を妻であり看板女優のマリオンに任せているように見せかけて,地下で極秘に生活していた マリオンはルカが翻訳したノルゥエーの戯曲「消えた女」の上演に向けてリハーサルを重ねる 彼女は次第に相手役のベルナールに心を奪われるようになる
この映画は,言うまでもなく「女優を演じる女優」のカトリーヌ・ドヌーヴに尽きます 監督のフランソワ・トリュフォーは好きで,「大人は分かってくれない」「突然炎のごとく」等の初期の作品から「隣の女」まで結構観ています どこかの映画館で特集を組んでくれないかなと思っています