なぐも 友美公式ブログ~皆さまとの出会いに感謝!

「にいがた県内専用バスガイド」「観光ガイドタクシー運転手」日々のお仕事やプライベートの日記をお届けします♪

忙しくても気を付けていること2つ

2013年09月27日 | なぐも友美とは?
毎日、本当に忙しいです。
今週は、何回お昼ご飯が食べられたんだろう・・・
人生最大の体重が、この1か月で3キロ減っています。
うれしいのは、体がとっても軽く、腰痛も軽いです。

毎週金曜日は、なるべく空けて体力づくりに行く日なのですが、
溜まったデスクワークを今日はがんばります。

今も一応、現役バスガイドで、前職はデパートのエレベーターガール
スキー場で受付のバイトしたり、夜のお店でホステス(←死語?)をしたり、
ずーっとサービス業で過ごしてきて、
お金に触る仕事とか、モノ作りとかしたことがなく
販売の経験もないので、営業の経験もありません。


”なぐもさんって、たいして営業もしていないのに、
どうしてそんなに仕事入ってくるの~”

って言われたことがあります(汗)

ほほォ~他人って、そんな風に感じるんだーと思い
貴重なご意見をいただきました。
そこで、真剣に”なぜなんだ?”と考えてみました。

心がけていること2つあります。

①お断りをしないこと
1年中スケジュール帳の通りにしか動けないので、日程か合わずにお断りすることも
あるのですが、いろんなお仕事のオファーがあるなかで
その仕事はしたことがないからできないとか、自分の方向性に合わないので無理とか
そういう考えはありません。
緊張や不安よりも、何でもチャレンジしてみたくなる性格です。
新しいことをすることが大好きなタイプです。

②いつでも話しかけられやすい顔でいること
些細なことかもしれませんが、私が最も気を付けていることはこれだと思います。
話しかけられやすい顔→人が近寄りやすい→人が集まる→信頼→お仕事頼まれるようになる→よい成果→リピート
「運」とは、「はこぶ」という漢字を書きますが、
運は、自分でがんばって作るものでなく、人が運んできてくれるものなんじゃないかと考えています。
いろんな人に、たくさんの人に会うことは大事だなぁって私は思っています。
お仕事をしているのだけど、いつも楽しくて自然体です。
もちろん真面目にやっていますが、一生懸命お仕事をしている感覚とはちょっと違うかもしれません。

プロフィール写真撮影

2012年12月18日 | なぐも友美とは?


プロフィール写真を撮影していただきました。
マスムラトールさんです。

プロフィール写真を変更しました。


今までの写真を見た方が、「この写真いまいちですね」と、よ~く言われていました。
自分では、よくわからなかったのですが、
あまりにたくさんのご意見を頂戴するもので・・・
今回、マスムラさんには「実物との不一致感をなくしてほしい」と依頼しました。


どうでしょうか・・・実物と一致していますか?

よい悪がき・悪い悪がき

2012年09月06日 | なぐも友美とは?
小学校1年生の時、自分は走るのが遅いことに、初めて自分で気が付いてしまった。
悪がきの男子がいう「おまえのせいで、チームが負けたじゃないか!」

その時から、運動会が嫌いで嫌いで・・・
毎年、熱が出ることを祈って眠るのに、そんなに都合のいい具合に、
当日は熱なんて出てくれないから、体温計のおしりをたたいてみるけど
親にはすぐにばれて、体操着で学校に行かされたことをよく覚えている。
嫌々やっているから、徒競走では、毎年転んだ。


今年の娘の運動会に、感動的なエピソードがあった。

娘のクラスは、おととし学級崩壊のようなことが起こった。
ある悪がきが原因だった。その子につられて、悪がきグループが巨大化&悪事に磨きがかかり、
悪がきグループに加入しないと、自分がいじめの対象になるからという悪循環。
事実が発覚したときの緊急保護者会で、担任は謝罪の言葉すら出せないほど落ち込んでいた。

そんなクラスが持ち上がって、去年と今年の担任は、悪がきの取り扱いのプロ。
悪い悪いと言われていた悪がきが、みるみる算数や図工、体育の成績が伸びて行った。
クラスの女子たちからも、「○○くんは、絵がうまいよ、計算が超早いよ、足が速いよ」と言われ
悪がきたちは、褒められてよい悪がきになっていった。よいスパイラルになっていった。

さて、運動会。
娘の学年一足が遅い・・・
そんな娘は、私が子どもの頃と違い運動会が楽しみで楽しみで仕方がない様子。
「運動会は何が楽しみ?」と聞くと「騎馬戦・リレー」なんていってくる。
・・・私は、責任が追及されない綱引きや玉入れが好きだったのに・・・・

不思議に思って、単純に聞いてみたかった「どうして?」

クラスの中心的な悪がきの男子が、チームのために作戦を考えてくれたという。

「リレーの時におまえの走る距離をなるべく短くした方がいいいから、前の奴がおまえにバトンを渡す時、ギリギリまで前に出ろ。次に俺にバトンを渡す時に俺はなるべく前に出ないから」
騎馬戦も同様に、チームの筆頭になって作戦を考えてくれたとか。

運動会当日、るんるん気分で登校した娘。
最後のリレー、作戦がうまくいくかドキドキしながら見ていると
娘の前を走っていた子が、まさかの転倒。
結果的に娘は、初めて人を追い越して笑顔で走っていた。
作戦通りバトンも渡すことができた。


みんないい子だよ。
子どもには、周りの環境がどれだけ大切なのか実感する出来事でした。

観光ガイド養成ドリル完成

2012年08月22日 | なぐも友美とは?
観光ガイド養成ドリルが完成しましたので、お知らせします。

観光ガイドのスキルと心理学の要素を交えてありますので、
ガイド志願でない方も、ドリルにそって答えていくだけで、
仕事の人間関係が楽になるように作ってみました。

恥ずかしながら、
私の暴露話満載の内容になっています。

発売日は、9月1日
A5サイズで78頁、1,050円です。


ご希望の方には、振込先を添付して、郵送いたします。
ご住所、お名前、電話番号をご記入の上、メールにてお申込みください。
info@tomomist.net

夜の世界で生きていく

2012年08月14日 | なぐも友美とは?
せっかく入社した会社を辞めて、夜の世界で生きていきたくなった
21歳の私。

ちょうどいいタイミングで、新潟市の繁華街のお店を紹介してくれる人が現れた。
即決即断即行動派の私は、すぐにそのお店で働かせてもらうことにした。

夜8時、
繁華街のビルの2階のお店、
カウンター席が5つとボックス席があり、
着物姿にきれいに髪をアップしたママと大きなカサブランカの花が香るうす暗ーい店内は、
単身赴任の常連さんで連日にぎわっていた。

水割り半分になったら、作る
煙草加えたら火
お手洗いから出てきたらおしぼりを広げて渡す
おしぼりを使い終わったらたたむ
私はもうお客さまの行動とテーブルの上のチェックで、焦っている。

お客さまが話している内容は、ほとんど通じないから、
盛り上げることもできない。
ただただ、ニコニコと笑っている私。
時間なかなか経過しない。

着物姿のママは、お客さまのことなど
何も観察していないようすで、さらりとすべてをこなす。

乾きものの落花生を剥いて、
「あら、すーさん、カラ酒は体に悪いのよ」と言いながら
お客さまの手のしたに、自分の手をかざしながら、剥いた落花生を手渡す。

悪酔いされては困るので、ひと手間かけて直接手渡し
食べずにいられない状況をこちらから作るというママのお客さま誘導術は完璧だった。
それに、きちんとお客さまのお名前を入れるところも抜け目がない。

そして、お店はほとんどの場合、いつまでもダラダラと営業せず、定時に閉めたママ。
ママは、指示しないで他人を動かすプロだった。

新聞なんて読むわけないし、ニュース番組も視ない私は、
大人の男のお客さまと話が合うわけでもなく、きっとお客さまには気を遣わせていただろう。
お客さまを呼んでくることも、お客さまを盛り上げることも、
なにもできなかった私は、1年以上続けた夜のお仕事で、
1度も達成感を味わったとこがなかった。

夜の仕事は、昼間の仕事よりも難しく
待っているだけの商売の厳しさも味わうことができた。

お客さまに気を使わせないように、自分が気を使っているように感じさせずに気を使うという
本物の接客術は、このママから教わった気がして
今でも、サービスについて考えるとき、ママのことを思い出すことがある。
こんなきっかけもあり私は、夜の商売をしている人を、とても尊敬している。




執筆活動中

2012年08月02日 | なぐも友美とは?
暑い、暑い、今日も熱く執筆を続けます。

以前から、出版がしたい、本を書きたいと思っていました。
でも、どんな本が書きたいのか具体化しませんでした。

お友達に出版社「文屋」さんをご紹介いただいたときに
「あなたがそのキャラになったには、何か背景があるはずだから
思い出した順に書いてみたら?」とご意見をいただき

先日は、質問家マツダミヒロさんから
「なぜ、あなたがその本をかかなくちゃいけないのか?を考えてみたら」と貴重な
質問返しをいただきました。

そして、皆さんにもお付き合いいただいた通り
昔のことを思いつくままにダメダメ社員日記を書いていたら
何となく書きたい、作りたいものが具体化してきました。

ダメダメな社員時代を過ごしてきた私だから、
今、できること・・・
なぜ、あそこまでやる気がなかったのか?
どのようにしたら、やる気が出たのか?
今、最高に楽しく仕事ができている要因は何なのか?


「観光ガイド養成ドリル」をつくることにしました。
今回は、出版ではなく印刷で冊子を作ることに決めました。

コンセプトは、「最高に楽しく充実した仕事ができる今の私が
ダメダメだった昔の私を教育する。」

サービススタッフが疲れてしまうような接客はよくないし
逆に、お客さまが気を使うようなサービススタッフであってもよくないから
やっぱり、接客業って心理学だと思うんです。
お客さま満足度100%でスタッフも自己満足度100%になることができたらいいでしょ)^o^(

このドリルに沿って、自分の気持ちで回答してくだけで
むずかしいと思っていた100%&100%の関係が築け
さらに、観光ガイドとしては、オリジナルテキストになるというもの。
接客業の方なら誰もが使える、目からウロコのスキルアップドリルになる予定です。


これから印刷屋さんを探して、原稿も今まさに作成中なのですが
9月1日発売を決定しました!
モノクロ40ページA4サイズで、1部1,050円で販売します。
ご期待ください!(^^)!

ポジティブ命!

2012年07月14日 | なぐも友美とは?
夜遊びばっかりしていた会社員時代。
朝まで遊んじゃうから、早朝の乗務はそのまま行った。
今日は9時出勤だから、ちょっと仮眠してからと思って
起きたら16時だったなんてこともあった。

だから、運転手さんは乗車拒否(私とペアになるといい仕事ができないから
私とは組ませないでほしいという嘆願書を配置係に提出する運転手さんが続出)
16時に目が覚めてしまい=無断欠勤の時には、乗務の予定が入っていなかった先輩が
私の乗務を変わって行う。

風邪などで、乗務を変わっていただいた場合には
必ず絶対に!お部屋まで伺ってお礼に行き、事情を話さなくてはいけない。
事情を話すことができない私は、お礼に行かなかった。
そんな噂は、すぐに広まり、私は自分で自分の評判をことごとく落としていった。

会社に行きづらいなぁ~

でもちょっと待てよ・・・

私のいいところは、夜遊びだから夜の世界で生きていこう♪と決めた。

だって、バスガイドの仕事って、どこかに飛び回ってばかりだし
こちらから伺う仕事だから、指名もらうなんて、なかなか難しいけど
飲み屋さんのお仕事なら、お店で待っていてそこにいられる仕事だから
私なら、お客様に選んでいただけるはずだわ!
毎日働けば、今より給料だっていいし、お店が終わったら朝まで遊んだって
よく日は、夕方に出勤だから、私に合っているはず!

どこまでポジティブなんだか・・・今になると呆れるが当時は心からそう思えた。


辞めると決めたら、今すぐ辞める
旅行に行こうと思ったら、すぐ旅行会社に行く
カニが食べたいと思ったら、今すぐ買いに行く
この人とは、もうやってらんないわと思ったら、すぐに別れる

今年の春頃、ある本を読んでいたら
「某パチンコ店はサービスが徹底されている」ということが細かく書いてあり
それは素晴らしい!某パチンコ店でアルバイトしよう!と決めて
すぐに某パチンコ店に面接の申し込みをし、何年振りかで履歴書を買いに行き記入し
面接に行ったことがあった。
(結果、不採用となり断念)

今でもそうなのだが、私はそうと決めたらスピード勝負な性格。
思い立ったら、自分の感情に素直なタイプ。
すぐに行動しちゃうから、失敗も多いけど、
ここぞというチャンスもつかめるよいタイプだと思っている。

どこまでポジティブなんだか・・・

もともと、ガイドの仕事はネガティブな発想はしてはいけない。
悪いことでも、いい表現に変換して伝える技術が必要とされる仕事だ。

たとえば、雨の日
「残念ですね~今日は雨ですね~霧で何にも見えませんね~」という日でも
「高原名物のマイナスイオンの中を散策できるなんて、今日はラッキーですね!」と変換。

「味が薄いですね~」というときには
「よくぞここまで、素材の味を生かしていますね!」と変換。

自己分析してみると
よい表現は、感性でポジティブに感じるので、変換しているつもりはなく
発想からしてポジティブで明るい表現が好きなタイプなんだと思う。

昔から、話すことを仕事にしている私は、「言霊」を信じている。
言葉には、魂が宿っているから、いい言葉でも、悪い言葉でも
言うと実現しやすい。

だから、悪い言葉はなるべく使わない方がいい。

近年では、佐渡に行きたいな~と言っていたら、佐渡へのお仕事が舞い込んでくる
アパートに引っ越したいな~と言っていたら、ちょうどいい物件が偶然空いたりした。

会社を辞めると決めて、夜の世界で生きていくと言っていたら
偶然、夜のスナックのお仕事を紹介してくれる人が現れた。

スピード勝負の私は、速攻でそのお店で働かせてもらうことにした。

興味を持って情報収集しましょう

2012年07月09日 | なぐも友美とは?
だめだめな会社員時代、
自分のやる気のなさは、見えないに棚に上げて、戸も閉めて、鍵までかけて、
完全に他人のせいにしていた私。
車内が盛り上がらないのは、お客さまのせいって思っていたし
ドライバーや先輩が、なぜ、そんなに私ばかり責めるのか腹が立って仕方がなかった。

一番の楽しみは、当時はやっていたディスコ。
乗務が終わると、速攻でお風呂に入る。
お風呂は共同で、当時80~100名くらいのガイドが入るための大浴場があった。
乗務が早く終わった日には、16時のオープンをお風呂場の前で
お風呂セットを小脇に抱えて待機していたこともある。

お風呂の使い方には、寮の決まりがあって、
浴室に入るときには「お疲れ様です」カランが空いていてすぐに使えるときには「お先に失礼します」
使い終わったら「お先ありがとうございました」浴室から退場する時には「おやすみなさい」
カランが8個くらいしかないので、空いていない場合には入浴しながら待つ。
当然ながら先輩が先だ。1年生ガイドは、待っても待ってもも順番が回ってこなくて
のぼせてしまうこともよくある。
”ほんっと先輩早くしてくんないかなぁ~路線バスに乗り遅れちゃうじゃん”

やっと順番が回ってきて、私がシャワーを使えるようになる。シャワーで顔を洗う。
私の背後の浴槽で先輩方は、気持ちよさそうに浴槽に浸かる。
先輩に私のシャワーがかかってしまうと
「あなたの顔は、そんなに大きいんですか?」と嫌みたっぷりの注意を受けたこともあった。

温泉旅館への宿泊の勤務があるのだから、これくらいのマナーを先輩が後輩に教えていくのは
当然のことだが、私はいちいちムカついていた。

ピンヒールにボディコン、すだれのように前髪をセットして、
ブランドのサングラスを頭に乗せて、香水を振りかけて
小さなバッグの中には羽のセンスとポケベルを入れて。
寮母さんに外泊届けを提出、宿泊場所は実家。
誰がどう見ても実家に帰るような出で立ちではない。
もちろん実家には帰らない。朝までお立ち台で遊ぶつもりだ。

そして繁華街に向かうための路線バスに乗る。
観光バスと同じ会社なので、社員証で乗り降りする。
「お疲れ様で~す」
路線バスのドライバーは、慣れているのか顔色一つ変えない。

ディスコに完全にはまってしまっていた私。
四六時中そのことばかり考えていた。
どうしたら、もっと私のことを見て踊ってくれる人が増えるのだろう・・・なんてことばかり。
お昼休みは、寮に戻ってビデオを何度も巻き戻してパラパラの練習。


興味のあるパラパラは、何曲だって振付けを覚えられたのに
興味のない観光バスの教本は、少しも覚えられなかった。

興味のある黒服(ディスコの男性店員)の個人情報は、なんだってすぐに頭に入ったのに
興味のない旅館は、何度泊まってもちっとも覚えられなかった。


今は、セミナーで「興味を持って情報収集しましょう」とお伝えできるのは
こんな経験からかもしれない。
人生って、いいと思えることも、悪いと思えることも、どんなことでも
大事なステップなんだと今になると確信できる。


準備量=お客さま満足度 最終回

2012年06月14日 | なぐも友美とは?
自社商品のバスツアー「奥日光湯本温泉と日光東照宮の旅」

バスセンターには、沢山のお客さま。私が担当する観光バスも満席だ。

「全員さまお揃いです。」ドライバーに発車!の合図を出す。


昔の車掌さんのように「発車!オーライ!」こそ言わないが、ガイド付きの観光バスの場合は、今でもガイドが発車!の合図を出すまで、バスは出発しない。


いつもの私の場合のネタと距離の割合はこんな感じ。(あくまでダメガイドの私の場合です!)
私のネタ帳<<<観光地までの距離(時間)
ものすごい割合でネタが足りない。

バスが出発してからは、いかに距離を稼ぐかに神経を集中させる。
そう、だって当時の私のモットーは「最小の努力(準備)で最大の効果(お客さま満足度)を上げる」ことだから。


距離を稼ぐためにやっていたこと その①
「発車してからすぐにご案内し始めない」
バスセンターを出発し、できるだけ距離を稼いでからセンター(バスガイドが車内でご案内をするときに通常立つ位置)に立つ。盛り上げなくてはいけない車内を盛り下げるくらい間延びしてからのタイミングで第一声。

ニコニコしながら、「皆さまおはようございます」
~~おや?お客さまの反応がいつもと違う~~
センターに立っただけで、パチパチパチパチ拍手。今日のお客さまノリがいいなぁ~
歌手がコンサートの時間を定刻からわざと5分くらい遅らせて登場することで、ファンのわくわく感をさかなでることがある。同じように、間延びするどころか、この時はかえって、お客さまのテンションが上がっていた。
第一印象のつかみはOK!距離を稼ぐためにやったことが功を奏した。


距離を稼ぐためにやっていたこと②
「できるかぎりゆ~っくりご案内をする」
「本日は自社商品のバスツアーにご参加いただきましてありがとうございます。」「ご一緒させていただきますわたくしども乗務員、ドライバー○○、ガイドのわたくしなぐも友美でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。」「本日のコースについてご案内いたします。」
このマニュアル通りのご案内で、20キロの距離は稼ぐことにしよう!
第一印象がよかったので、お客さまはよく話を聞いてくださる。
しかも、栃木のフレッシュなネタがあるので、十二分に肉付けされたコース案内ができるようになり、これから起こることをわくわくさせたようだった。


マニュアルからいくと次は…季節の話題をすることになっている。

距離を稼ぐためやっていたこと③
「季節の話を長々続ける」
通常、旬の話題と言えば、今だと「金管日食ご覧になりましたか?私は見ました」とか「新潟県も梅雨入りしましたね。私は先日トマトを植えたので雨が待ち遠しいです」などの程度。そこから、お客さまとの会話が盛り上がれば続けてもよいが、そんなに長く時間が持つものでもない。
それでも私は、ネタがないからここを何とか絞り出すようにして長々ときせつの話題を続けるのだ。
準備してきたネタは全部使い果たさないと。

「秋ですね~今の旬といえば、お米です」
「その他に秋の魅力といえば、梨です。」
「他にも秋と言えば、さんまですよね!」会話に参加していただけるようにしつこく話しかける。が、ほとんどのお客さまがきせつの話どころでなく気絶状態だ。
ここまでで、トータル80キロは稼ぎたい!
新潟市内を出発すると、関越自動車道の越後川口インターくらいまではしつこく続けた。
これは、かなり盛り下げた・・・お客さまの反応ってのは顕著だ。


それでも、栃木に入ると私に変化が。
今までにないくらい、ご案内の言葉がスースーでる。でる。でる。
見る見るうちに、お客さまが一転。しっかりご案内を聞いてくれる。一体感が生まれる。
ドライバーまで、いつになく優しい。

ドライバーにマイクのコードを抜かれたことがある。
お客さまの方を向いて、マイクでご案内をしていると突然マイクが音を拾わなくなる。
あれ?どうしたのかな?と思って、また、コードを差し込み口に差し込んでご案内をしたことがあった。
車内が、あまりにも盛り上がらないものだからドライバーが怒ったのだった。
車内が盛り上がるとドライバーも嬉しいなんて、知らなかった。


ドライバーと気まずい雰囲気にならないストレスの軽さが
さらに、私のご案内言葉がスースーでることにつながって、
別れ際は、「ガイドさんとこれでお別れなんて寂しい」という賞賛のご意見を初めて頂戴した。
1泊2日の旅行は大成功に終わった。


ガイドの仕事の楽しさと言うのは
準備量=お客さま満足度

たくさん努力しても、満足いく効果が出ない職業が多い中で
たくさん準備や努力をすれば、それと同じ量の満足度が得られる最高の仕事だと言いきれる。
そのことを初めて味わった乗務だった。