なぐも 友美公式ブログ~皆さまとの出会いに感謝!

「にいがた県内専用バスガイド」「観光ガイドタクシー運転手」日々のお仕事やプライベートの日記をお届けします♪

夜の世界で生きていく

2012年08月14日 | なぐも友美とは?
せっかく入社した会社を辞めて、夜の世界で生きていきたくなった
21歳の私。

ちょうどいいタイミングで、新潟市の繁華街のお店を紹介してくれる人が現れた。
即決即断即行動派の私は、すぐにそのお店で働かせてもらうことにした。

夜8時、
繁華街のビルの2階のお店、
カウンター席が5つとボックス席があり、
着物姿にきれいに髪をアップしたママと大きなカサブランカの花が香るうす暗ーい店内は、
単身赴任の常連さんで連日にぎわっていた。

水割り半分になったら、作る
煙草加えたら火
お手洗いから出てきたらおしぼりを広げて渡す
おしぼりを使い終わったらたたむ
私はもうお客さまの行動とテーブルの上のチェックで、焦っている。

お客さまが話している内容は、ほとんど通じないから、
盛り上げることもできない。
ただただ、ニコニコと笑っている私。
時間なかなか経過しない。

着物姿のママは、お客さまのことなど
何も観察していないようすで、さらりとすべてをこなす。

乾きものの落花生を剥いて、
「あら、すーさん、カラ酒は体に悪いのよ」と言いながら
お客さまの手のしたに、自分の手をかざしながら、剥いた落花生を手渡す。

悪酔いされては困るので、ひと手間かけて直接手渡し
食べずにいられない状況をこちらから作るというママのお客さま誘導術は完璧だった。
それに、きちんとお客さまのお名前を入れるところも抜け目がない。

そして、お店はほとんどの場合、いつまでもダラダラと営業せず、定時に閉めたママ。
ママは、指示しないで他人を動かすプロだった。

新聞なんて読むわけないし、ニュース番組も視ない私は、
大人の男のお客さまと話が合うわけでもなく、きっとお客さまには気を遣わせていただろう。
お客さまを呼んでくることも、お客さまを盛り上げることも、
なにもできなかった私は、1年以上続けた夜のお仕事で、
1度も達成感を味わったとこがなかった。

夜の仕事は、昼間の仕事よりも難しく
待っているだけの商売の厳しさも味わうことができた。

お客さまに気を使わせないように、自分が気を使っているように感じさせずに気を使うという
本物の接客術は、このママから教わった気がして
今でも、サービスについて考えるとき、ママのことを思い出すことがある。
こんなきっかけもあり私は、夜の商売をしている人を、とても尊敬している。




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-08-17 23:08:27
そうだったんだあ
私は三十代は仕事を干されたり夜の遊びと仕事で終わったなぁー。
特に二年間ある夜の女性に色々教えて貰った。
その時から夜の本物の女性には尊敬するようになった。
返信する
ご無沙汰してます (くま)
2012-08-17 23:10:08
先程のコメントは私です。
返信する
くまちゃん (なぐも友美)
2012-08-21 16:12:43
ほんと~ご無沙汰しています。

男子は、夜遊びは必要だよね~夜遊びできるときに、たっぷりしておくことって必要だと思うよ。

仕事ができる男は、遊びもできる男!
くまちゃん~ガンバ!(^^)!
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