いよいよ参院で安保法案の審議がスタートしました。これまでの安倍首相の政治姿勢は、お祖父さんである岸信介元首相の生き写しのように感じられます。先日(7/18)、「NHKスペシャル 戦後70年ニッポンの肖像7月編1回目」を見るとよく解りました。当時の元首相吉田茂と対比的な政治姿勢の岸首相がせめぎ合った様子が描かれています。
岸元首相の国民に対する考え方も、岸元首相自身の言葉で語られていました。それは、「大衆に追随し大衆に引きずり回される政治が民主政治ではなしに民衆の2、3歩前に立って民衆を率いて民衆とともに歩むのが本当の民主政治のリーダーシップだ。」と語り、憲法改正へ進める強行的な態度が見られたのです。これはまさに現首相の安倍さんの考え方と同じでしょう。
たぶん安倍首相は、お祖父さんのDNAを引き継ぐとともに悲願の憲法改正としての命題が刷り込まれたと思います。お盆などでの墓参りでは墓前に憲法改正を誓っておられるにちがいありません。
かつての歴代首相の中にも憲法改正論者としての佐藤栄作や中曽根康弘がいましたが、世の中の空気を感じ取り憲法改正に踏み込むことは出来ませんでした。特に中曽根康弘は風見鶏として名をはせ、空気を読みながら長期政権を築きました。世の空気を感じて政治スタンスを変えていくこともリーダーとしては大事な点ではないかと思われますが・・・、リーダ論を展開すると難しくなりますから、この辺で止めておきます。(ポピュリズムと呼ばれる現代の政治風潮には疑問の余地もあると思っています。)
ただ、今回審議されている安保法制は解釈改憲であり、多くの人が違憲だろうと考えているものを強弁で押し通す暴挙です。果たしてこのままでよいのだろうか?と思わずにいられません。
今日はニュースで、子育て中のママさんたちも国会議事堂前で安保法制反対の集会を行っている様子を報道していました。反対運動が広がっていることがちょっと嬉しいなと思い、同時にこれからも反対運動の広がりを期待していきたいなと思いました。(土)