揺らぐ平和国家の理念 ～防衛力強化に賛同も～

　今日（8/16）の北日本新聞３面の大見出し記事からです。昨日の同紙社説に続いて、終戦記念日を機に日本の防衛政策を考えさせる記事でした。

　記事のリード文には、～日本政府は台頭する中国などを念頭に防衛力強化を進め、賛同の声も広まる。時の経過とともに戦禍のリアリティーが遠のき「平和国家」の理念は揺らぐ。不戦の誓いをいかに守り続けていくかが問われている。～とあります。本当に世界情勢を考えると難しい状況になりました。

　記事中には、共同通信社が５月に行った世論調査結果を紹介してありました。それによると、～敵基地攻撃能力の保有に賛成は６１％に上り、反対は３６％だった。～とのこと。個人的にも６１％のうちに入るかも・・・？と、不安な世界情勢を考えるとやむを得ないと思ってしまうのです。

　同記事中には、早稲田大の水島朝穂教授の言葉も紹介されており、昨日の社説から「冷静に今後の防衛政策を考えなければ・・・」という気持ちを再び覚えるのでした。その水島教授の言葉～なし崩し的に軍拡が進む状況を「ずるずると戦時に引きずり込まれる感覚だ」～と紹介されていました。何とも心を揺さ振られる言葉なのでした。今後の日本でもずるずると引きずり込まれることはあり得るような気がします。（土）