安保関連法案の執行停止へ…

　昨日（9/27）のテレビ番組「サンデーモーニング」の中で安保関連法案の執行停止という道もあることを説明していました。例えば、次期参院選で野党が参院の議席の過半数をとれば、衆参のねじれから「法案の執行停止」という可能性もありということです。
　もとより野党が目指すのは与党からの政権奪取。そして、政権を取った後には安保関連法案の廃止へと進めることを目指すらしいのです。このような目的から、特に共産党が他の野党との共闘に前向きとのこと。ただ、単なる既成政党の結びつきでは、いずれ綻びが出て来るとの限界論も語られ、やはり野党の再編成を経ないと難しいのではないかとの見通しです。安保法案を食い止めるには、とりあえず与野党の議席逆転を狙いたいものと思われます。
　自民党の内閣改造人事の情報が時々流れてきますが、中でも稲田朋美氏（現政調会長）要職処遇の噂が目を引きます。かねてから稲田氏の「右より発言」が気になるところですが、たぶん安倍首相にとってはかなりのお気に入りなのでしょう。あの稲田氏の冷静沈着でどのような批判にも動じない態度には、人間としての冷たさも感じてやや不気味です。野党にとってはかなり手強い女性です。今後、安倍首相と一層のタッグを組むとなると野党はよほど頑張らないと危険になるでしょう。（ちょっと心配・・・）野党には一層奮起してほしいものです。

　本来的には我々国民一人一人に政権監視を意識した態度が必要なのかもしれません。その意味では今回の安保関連法案の問題が、かなりの国民に政治への関心を喚起したようで、ある種の収穫があったようにも思われます。（土）