tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

日本は豊かな国なのか・・・

2018年11月08日 | 日記

 これは、今日(11/8)のTV「羽鳥慎一のモーニングショー」の中での「そもそも総研」のテーマでした。「そもそも総研」ではレギュラーの玉川徹氏が、取材などを通して情勢を鋭く見つめる切り口を伝えてくれます。いつも考えさせられますから、このコーナーだけは録画して見ているところです。

 今日の眼目は、各国の豊かさの指標となっているGDPなどは「一人当たりの数値で見るべきだ」というところだったでしょうか。

 この主旨と日本の生産性を上げるための提言を説明してくれたのはデービット・アトキンソン(元ゴールドマン・サックス取締役)氏です。氏の説明では、まず、日本のGDPは世界第3位だが一人当たりで見ると世界第28位となるとのこと。輸出額では世界4位となっているが一人当たりで見ると44位になるというわけです。本当の豊かさの指標として見るには「一人当たりの数値」で見ることが大切なようです。

 いろんな詳しい説明がたくさんありましたが、これまでの日本の経済成長は人口が多かったからとのこと。(先進国で1億人以上の国はアメリカと日本だけです。)人口が減っていく現在では生産性を上げることが大切になってきますが、デービット・アトキンソン氏が提案する2項目は注目です。

 その①最低賃金の引き上げ(※これが最も注目です。)・・・イギリスでは、最低賃金の引き上げを行ったことで生産性が上がり個人消費も伸びてGDPも伸びたとのこと。

 その②女性の活躍(これは当然に理解できます。)・・・日本政府が外国人の労働力を入れようとするより先に、潜在能力の高い女性の力を活用することが大切とのこと。

 このような2点の提案の詳しい根拠について逐一ここでは記せませんが、日本政府には、このデービット・アトキンソン氏の提案を一度聴いてほしいと思いました。(土)