今日(10/11)、国会では「新たな経済対策等の補正予算」が成立したようですが・・・。以前に評論家の内橋克人氏が現在の日本の気になる問題点として3つを挙げていました。それは~ ①日銀資産の異常な膨脹ぶり…これが何をもたらすか?その行方。②市民の家計から企業への所得移転。※ゼロ金利の深化を介して中間所得層の打撃となっていること。③GPIFが赤字を出すという現実…将来への危惧。~の3つです。市民としての「経済への厳しい目」がますます必要となってきているのではないかということでした。
内橋氏の問題点とする理由は、①日銀資産の異常な膨脹ぶり…については、異次元の金融緩和ということで日銀の国債買い入れやETF(株等の上場投資信託購入)などを通じて日銀の資産残高が448兆円にも達している。しかも、この1年で90兆円も買い入れて急膨脹していること。また、株式市場でも40兆円が日銀とGPIFでの公的資金で占められ、まさに「池の中の鯨」という巨大な存在になっており、株相場の下支えとなっていること。(※米国の株式市場においては、このような公的資金はゼロで全く入っていない。)だから、日本の株式市場が爆発するような事態として、まさにその危機到来とも言えること。②市民の家計から企業への所得移転(中間所得層の打撃)ということでは、安倍首相が言ってきたトリクルダウンも起きないだろうと考えられること。・・・などなど。
アベノミクス(主に金融政策の面)や同調している日銀の経済政策で、果たしてこれでよいのだろうか?と不安を感じないではいられません。(土)