にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【落語】第73回新開地寄席

2013年11月18日 | 落語会
第73回新開地寄席(2013.11.17 新開地まちづくりスクエア)
-演目-
桂小鯛さん「二人癖」
林家花丸さん「初音の太鼓」
桂枝光さん「紙屑屋」
桂千朝さん「景清」

前回台風にもかかわらず100人超えの集客だったのに、今回は神戸マラソンと重なったせいか65人。寂し過ぎます。・・・が!来なかった人残念だったねぇ。っていうくらい過激な会となりました(笑)。
ことの発端は舞台設営時、いつもはそんなに気にならないのに、なぜか今回は高座の妙な揺れ具合が気になる。「あれ?こんなに揺れてたっけ?」ま、大丈夫だろう。今回巨体は落語家さんはいないし、暴れる人もいないだろうし、動きが大きいとすれば花丸さんくらいか、と言いながらも、ちょっと気になる場所には紙をかませ遊びを減らす。だって、この時点では「紙屑屋」と先日聴いた「天下一浮かれの紙屑より」が同じものだとは思わなかった・・・というか、スタッフ仲間によると同じ噺だけど「紙屑屋」は江戸バージョンで音曲なしのおとなしいバージョンだと聞かされていたから安心しきってました。そうです、事件は三席目に起こったんです(笑)。

小鯛さんの落語は久しぶり。「二人癖」自体は初見です。「四人癖」は聴いたことあるんですが、動きより言葉のこちらの方が面白いですね。久しぶりに聴く小鯛さん。以前よりうまくなってる!ってなんかエラそうですが、以前よりもぐっと聴きやすくなってました。開場前には、笛の稽古したり、ブツブツとネタくってたり、本当に真面目な方です。演者さんの素が垣間見れるのもスタッフの役得ですね。

まずは宝塚の上演情報のお知らせから(笑)。ホントにお好きなんですね。私はベルばら世代なので、「愛それはせつな~く~」なんてのを歌えたりしますが、全く興味なしなんですよねぇ。「初音の太鼓」は初見。元々江戸落語で、上方バージョンにしたのは落語作家の小佐田さんだとか。始める前にバカバカしい噺だとおっしゃってましたが、本当にバカバカしい噺でした(笑)。でもお茶目な殿様ステキですよ。

そして問題の三席目。登場の枝光さんの衣装が袴。「え?」やな予感が走る。上方バージョンじゃないか!踊り出す若旦那。ひやひやするスタッフ。激しくなる若旦那の動き。手に汗握るスタッフ。そして!でんぐり返し!危うく舞台から落ちかける枝光さん!熱演すぎです(笑)。「なんでこうなるの!」欽ちゃんジャンプまでしちゃう枝光さん。客席は大ウケ。スタッフはらはらの一席でした。しかしあの狭い舞台であそこまで大熱演していただけるとは、本当にありがたい。ある意味舞台の強度テストにもなりました(笑)。

一陣の嵐のあとの登場の千朝さん。なんだか引っ越しが終わったあとの家の留守番を頼まれて座ってるみたいだとうまいことおっしゃる。前の席の大騒ぎをサラっとかわしご自分のネタに持っていかれるところはさすがのキャリアですね。そして落語会でみかけた盲導犬の話をマクラに「景清」。この噺は甚兵衛さんがホントいい人なんですよねぇ。

客数が少なかったのが本当に残念でしたが、いい落語会でした!
来年は1月19日(日)開場14時30分 開演15時 出演は桂あやめさん「夫婦善哉」桂文華さん「打飼盗人」林家染雀さん「軽業」桂佐ん吉さん「阿弥陀池」入場料は1500円。月曜日を除く10時から19時 電話予約受付中です。078(576)1218