にゃんこな日々

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【映画】『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』

2008年05月15日 | MOVIE
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(2008年/東宝)
監督:樋口真嗣
出演:松本潤。長澤まさみ。宮川大輔 。阿部寛。

戦国時代、隣国山名に攻め込まれ陥落した秋月城下では、山名軍が消えた埋蔵金と姫の行方を追って躍起になっていた。そんな山名軍の使役にこき使われていた金堀り師の武蔵ときこりの新八は山から発生したガスによる事故の騒ぎに乗じ逃走し、偶然滝のほとりで薪に埋め込まれた金塊を発見する。喜ぶ二人だが、突然現れた真壁六郎太と名乗る野武士に捕らえられ、秋月の同盟国である早川までその金塊を運ぶ手伝いをさせれれることになる。六郎太と口が利けなくなったという六郎太の弟と供に山名を抜けて早川を目指す武蔵と新八。

私は最初、この作品がリメイクされると聞いたとき「勘弁してよ」と思ったクチである。ところがこの作品の脚色が中島かずきさんで新感線メンバーが出てると聞いてあっさり劇場に足を運ぶ。結構単純な人間です。
で、感想ですが、やはり元作品に思い入れのある人にはきつい作品となってるんじゃないですかねぇ。実は私、元作品はあまり面白いと感じなかったんですよ。なんか地味な感じがして・・・。だから結構派手に今風に作られている本作はそれなりに楽しめました。でも大人の作品ではないな。って思います。姫と武蔵のラブストーリーが単純で甘いし、武蔵と新八のコンビに魅力がない。あっさりすぎるんでしょうね。「あぁ、面白かった。チャンチャン」って作品かも。(^^;
あ・・・あとすご~く気になったのが「裏切り御免!」。これ元作品の姫と六郎太を助ける敵方の六郎太の友人が言うセリフで、結構かっこいいセリフだから、これでラストを閉めたかったんでしょうが無理してねじ込んだ感があって、どうも私にはいただけなかった。金堀り師の武蔵がいきなり武士言葉のセリフを吐くのはおかしいってことで、まず姫だとばれたときに雪姫に武蔵に向って言わせてるんだろうけどここに無理がある。裏切りじゃないし・・・(^^; 武蔵は武士じゃないけど、こんな辻褄合わせしないであっさり武蔵にだけ言わせてもよかったんじゃないかな?って気がします。

さてどこに出てるのかな?と期待して探していた橋本じゅんさんは結局みつけられなかった。粟根まことさんは出番は長く気付かないわけがないっていう出演で、しかも小役人っぷりが最高でした。似合うなぁ・・・ってかうまいなぁ。『ローレライ』でもよかったし、私はこの人映像での演技の方が好きかも。『ローレライ』と言えばピエール瀧さんも出てらっしゃったんですが、『ローレライ』ではあんなにいい役だったのに、こちらではえらいあっさりした出演だったのでかえってびっくりしましたよ(笑)。古田新太さんに生瀬勝久さんもサクっと出たよって感じで(笑)。賑わしのような出演メンバーで楽しむという方法もある作品でしたね。

-2008.5.12 アポロシネマ -

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