にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『'96』

2020年01月06日 | MOVIE
『'96』'96(2018年/印タミル)
監督:C.プレームクラーム
出演:ヴィジャイ・セードゥバティ。トリシャー・クリシュナン。

旅行写真家で写真学校の教師でもあるラームはある日、久しぶりに母校に戻ってくる。それがきっかけで'96卒業生の同窓会が開かれることになる。そしてそこにはラームの初恋の女性ジャーヌもシンガポールからやってくる。遠い昔結ばれかけた二人。しかしラームの家族の事情で離れてしまった二人。同窓会が終りジャーヌをホテルに送っていくラーム。夜明けの飛行機の時間まで語られる二人の22年間の物語。

今は結婚して娘のいるジャーヌ。そして22年前の二人のことも知っている同級生たちは二人を会わせたいが、何かあっても困るとやきもきする。その描写がとてもいい。なんていい友達たちなんだ。22年前と変わらずジャーヌの前ではおどおどするラーム。ジャーヌへの思いを未だ終わらせることの出来なかったラームと、その思いを封印して新しく22年間を生きてきたジャーヌ。その二人の昔語りが切なくていとおしくて、とても美しい。ラームちょっぴりストーカー入ってますが(笑)。ラームに今幸せか?と問われて、幸せ?と考えて平和よ。と答えるジャーヌのセリフが素晴らしい。本当の幸せは一緒になれなかったラームとの生活への思いかもしれない。ラームの想い出の箱に新たに増える想い出の品。22年前からずっとジャーヌへ歌って欲しいとリクエストしてきて、一度も歌ってくれることのなかった「ヤムナー川で」を歌うシーンも素敵だ。ラームはこれからも一人だろうか?私はそうはならないような気がする。ラームの生活は幸せでも平和でもない、きっと平和な生活をみつけるような・・・そんな気がする。
ラームがずっとリクエストしていた「ヤムナー川で」これどっかで聴いたことあるなぁって思ってて偶然一緒になったインド映画仲間に聞いたら「ダラパティ」の挿入歌だと教えてくれた。「おぉ!」なるほど・・・「ダラパティ」もある意味悲恋ものですからねぇ。私大好きですけど。
この曲です。いい曲ですよ。Yamunai aatrile

-2020.1.5 神戸国際松竹(インディアンムービーウィーク)


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