にゃんこな日々

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【落語】第23回桂米二MINAMI出張所

2012年05月22日 | 落語会
第23回桂米二MINAMI出張所(2012.5.21 ワッハ上方4F小演芸場)
-演目-
桂そうばさん「うなぎや」
桂米二さん「ろくろ首」
桂歌之助さん「猿後家」
桂米二さん「算段の平兵衛」

なんか私、最近落語会の感想ばかりだよね。映画も見てるのに・・・。でもやっぱ生ものは早めに処理しないとということで、本日も昨日の落語会の感想を・・・。

あら、またお会いしましたねのそうばさん。先日はおしゃべりが大阪弁っぽくなってきたと言ったんですが、なぜか今回は最初に聴いたときのように標準語がかなり混じってました。大阪弁って難しいんでしょうねぇ。
演目は以前笑福亭生寿さんで聴いたことのある「うなぎや」。以前聴いたときに「どうぞお二階へ!」の繰り返しが面白くって楽しかったのでかなり期待していたのですが・・・(^-^; 「どうぞお二階へ!」が少ないような気がする。噺は覚えなきゃいけないしアクセントも・・・大変だよね。がんばれ!

「ろくろ首」ということでマクラは怪談話・・・ではなく、勘三郎さんが勘九郎さんだったとき観に行かれた歌舞伎「東海道四谷怪談」のお話で、お岩役が勘九郎さんで桶がパンッと割れて現れるお岩さんの頭に桶の輪っかがはまって取れなかったとか、頭に輪っか・・・天使なイメージでなんとかその輪っかを演技しながらも取ろうとするけれど取れなかったという怖い話が爆笑となってしまったすごく貴重な歌舞伎体験のお話でした。そんな歌舞伎を見られたなんてある意味うらやましいです。

歌之助さんは今回が二回目。「猿後家」一体どんな噺なのかと思ったら、猿に似てると言われて以来この後家さんの前では「さる」という言葉が禁句となっているという御店にこの後家さん・・・お家はんに取り入るお調子ものの噺で、この歌之助さんが女性役が上手な人だから、なんだかすごく楽しい。つい調子に乗って「猿沢の池」と言ってのを「寒そうの池」とごまかすところで歌之助さん「猿沢」って言ったよねと前のお客さんに話しかけるという演出で笑い倍増。それにしてもこの「猿後家」ってひどいタイトルですよねぇ。

そして本日私が一番楽しみにしていた「算段の平兵衛」。聴くのは全く初めてなんですが、サイトであらすじを読みなんてぇ噺だ。ピカレスクロマンだねぇ。と期待度マックスでありました。ちょっと色気を出してしまったためにとんでもない目にあってしまう庄屋さん。死んでから弄ばれてしまう、まるでラクダだ・・・と思っていたら、本当にラクダなシーンまで。こちらはかっぽれではなく盆踊りなんですが、大笑いです。殴られて打ちどころが悪くて死んじゃって、首吊りさせられて、盆踊り踊らされて、ボコボコに殴られて、最後は崖から落とされる・・・こんなかわいそうな死体もないですよ。(^-^; 文章で読むとホントにひどい話だ・・・と思うんだけど、これが聴くと笑っちゃうんだから落語ってのは面白いもんです。

そそ、先日は染丸さんの落語を聴いてやっぱ染二さんのお師匠さん。似てるなぁ・・・って思ったんですが、今回米二さんの「算段の平兵衛」を聴いていて、一瞬米朝師匠にそっくりと感じるところがあって、あー、やっぱり師弟って似るんだ・・・と確信しました。