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今日の筆洗

2022年12月26日 | Weblog
英国のコメディー集団「モンティ・パイソン」に「世界一おもしろいジョーク」というネタがある。戦争中のある日、英国の作家が世界一おもしろいジョークを思いつき、書き上げる▼ところがである。この作家、読み返したとたん、あまりのおもしろさに笑い死んでしまう。ジョークを読んだ母親もやっぱり笑いすぎて亡くなる。やがてそのジョークは兵器として利用されるようになり…。そんな話だった▼劇中、ジョークの内容はついぞ明らかにならないのだが、「世界一おもしろくないジョーク」なら、紹介できるかもしれない▼先週、ロシアのプーチン大統領がベラルーシを訪問し、ルカシェンコ大統領と会談した時の話らしい。ウクライナ侵攻を続けるプーチン大統領としてはベラルーシとの軍事的結び付きを強める狙いがある▼さて、ジョークを聞く用意はいいですか。ルカシェンコ大統領が首脳会談について、こんな冗談を言った。「この世界で最も卑劣で有害な人物はわれわれ二人である。その中でも最悪はどちらかについて議論した」。この話にプーチン大統領はこう言ったという。「それは私である」−▼ねっ、笑えないでしょう。笑いには意外性やひねりが必要だが、プーチンさんが最悪とはジョークにはなるまい。この話、ウクライナに伝わらねばよい。さもなくば笑えぬ話に電力不足の町がさらに凍りつく。