今回の森村泰昌さん、実は前から名前が気になっていた人でした。
tokyoboyが気に行ったテキサス州フォートワースにある美術館が、ここかKimbellか混乱して良く見てみようとサイトに入って行った「Modern Art Museum of Fort Worth」。凄く格好良い建物でしょ 訪問時にもWarholとかを数多く見たので間違いなくここなんですが、その時この作品を見てしまったから、であります。
その後、Who he is?という感じで調べると何やら”おXまさん”の様にも見えますし、そこで探求が終わっておりました。
あ、ちなみにもう一方のKimbell美術館はテキサス州牛の集積所だった街だけあって、Collectionにはカウボーイの好むポーカー博打と牛をモチーフにしたものが多いですねえ…
CaravaggioのCardsharps(確か邦題”トランプ詐欺師”)やCarracchiのButcher’s Shopなど16世紀後半~17世紀前半のイタリア人画家の作品。
そしてほぼ同時代のフランス人画家、La Tourのこれまた”イカサマ師”と”聖セバスチャンと聖イレーネ”です。最後だけ、まとも、というか…
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本題から大きく逸れました、本論に戻します。
そう、この森村さんのことから。あるテーマに対して自分を素材として”セルフ・ポートレイト”手法、というのですが、それを演じることによって森村さんから見たテーマを表現していく、という作家です。年齢的には来年還暦の方のようです。
この2枚の写真は当日、美術館の入口上部のスクリーンで流されていた三島由紀夫の自衛隊市ヶ谷駐屯所での”激”のシーン。
でも、今回tokyoboyの一番興味を引いたのは”独裁者”ですね。ヒットラーと思しき人物に扮して、”誰もが独裁者となる要素を持っている”と語り掛けるそれは、なかなかに迫力と説得力を持っていました。
今回の”なにものかへのレクイエム”は20世紀に登場した人々/その関連のイベント、をテーマにしているんですが、お客の中に多数いらした若い方々、題材が何か知っているのかな?とちょっと疑問に思いました。
例えば、3Fで最後に放映されていた23分の作品。新作だそうですが、あれが硫黄島記念碑をモチーフにしている、とピンとくる日本人って今の時点でどれ位居ますかね?(私はワシントンDC郊外のそこへ実際に行ったことがあります)若い方々のご覧になった感想も聞きたい(読みたい)ものです。
と、話題があっちに行ったり、こっちに来たり、と取り留めの無くなったリポート。最後にまた脱線を。
こういったネタで調べ物をしていると、良く引っ掛かってくる松岡正剛さん。またも彼のブログでこんな記事を見つけました…900番でねえ、考えられない でも面白そう こっちは同じ小林でも”直樹”だったからなあ、無理だな。
さて結構楽しんだこちらの入場料1,000円。これが200円割引となり、ぐるっとパス効果は計2,600円となりました。
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