今回の表題、ダブル・ブルインパクト、とはボストン美術館×東京藝術大学のこと;
特に日本美術は、明治10年代に相次いで来日したアーネスト・フェノロサやウィリアム・ビゲロー、ボストンに渡った岡倉天心らによって収集され、現在10万点を超える作品数を誇ります。彼らは古美術品の収集に加え、同時代の画家たちを援助して作品を購入し、これが近代日本美術コレクションの核となっています。
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1887(明治20)年に設置され、89年に開校した東京美術学校を母体とします。設置当時から、岡倉天心らの方針に従って美術教育の参考品として多くの古美術作品や模本類が収集されました。開校後、歴代の教官たちや卒業生たちが残していった作品のなかには、日本近代美術史を語る上で貴重な作例が多く含まれています。
で、到着しての1枚は、ここまで写真撮影OKとのことでのロビー。
この日はトーハクで鳥獣たちに振られて?の展開、
上野の山全体にGW訪問客があふれておりました。
展示の狙いは上述の通り、でありますが、正直余りフォロー出来なかったな…
文明開化後の様子を保存状態が良い錦絵で拝見するのは楽しかったですが、
フライヤーで扱う作品、小林永濯さんの道真とかがかなり劇画チックだったのもあれ?でしたね。
今記録として残している限りでは悪くなかったとも思うのですが、何でかな?
あ、そういえば、この前週府中市美術館訪問の際、記念品として頂いた絵葉書のオリジナル、松岡寿「凱旋門」をここで拝見致しました!
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この日、表慶館だったかな、で開催中だったのが「ハイカラ」と題する展示。
本展覧会は、東京藝術大学COI拠点(「感動」を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション)による研究成果の一環として実施いたします。東京藝術大学が培ってきた美術・音楽・映像に身体表現を加えた芸術表現と最先端科学技術を融合させ、芸術と科学技術の連携によるジャポニズムをテーマとした研究成果の発表です。
ということで、保存状態が良いことで知られるスポルディング・コレクション、
門外不出が寄付の条件とかで、浅草のアミューズ・ミュージアムで拝見できるそのコレクションもリプロダクションなのですが…
現存する浮世絵から、それらが元々制作された時点、
すなわちオリジナルの発色その他を想定、それに出来るだけ近付けた”うつし”が展示されていました。
そして、その一部には現存バージョンを再現した「うつろい」だったか「うつせみ」というネーミングだったと思うのですが、も並行展示。
それらの違いを楽しみましたとさ。
さて、今回の入場料は1,500円!これが300円割引となって、ぐるっとパス効果は計7,090円となりました。