東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

悔しさをバネに、幸せを噛み締めて

2021年10月16日 07時40分00秒 | レース反省

平素より大変お世話になっております、4470スキッパーの古橋です。何を書こうと思いを巡らせているうちに投稿するのが遅くなってしまいました、申し訳ありません。僕からも先週末に行われた秋インカレについて振り返りをしたいと思います。リザルトは長岡がブログに記載してくれた通りなので割愛させていただきます。

https://kantogakurenyacht.jimdofree.com/%E6%88%90%E7%B8%BE%E8%A1%A8/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%92%EF%BC%91%E5%B9%B4/

結果としては470チームが7位、スナイプチームが11位となり両クラスでの全日本進出は叶いませんでした。大会最終日、470チームがなんとか全日本へ駒を進めることができて一安心したのと同時に、スナイプと一緒に蒲郡の地でヨットに乗れないという事実を受け入れなければならず、正直素直に喜ぶことはできませんでした。全日本インカレで総合シングルという目標を部として掲げていただけに、片クラスのみの出場となってしまいその目標を達成する術が潰えたことは非常に寂しく、残念です。しかしいつまでも下を向くわけにはいかないので、ここからはスナイプチームの思いを背負って東大ヨット部として最後に蒲郡で良い結果を出せるよう、精進していきたいと思っております。

470チームに関して言うと、全日本インカレの切符を手に入れることができたものの、正直に言ってその内容は決して自分が納得できるものではありませんでした。

着艇後、全日本進出を決めたのにも関わらず、その時自分はすごくモヤモヤしていたことを覚えています。単純にめちゃくちゃ悔しかったのです。

この1年間、秋インカレ決勝で長年470チームが目標としていた悲願の入賞を本気で取りに行くという思いでチーム作りをしてきました。意識の部分や練習への姿勢であったり、感謝の気持ちや最上級生の振る舞い方、そして運営方針の決定であったり全てがそこにつながると信じて、面倒くさいと感じたことも多々あったけれど一切の妥協をせずに取り組んできたつもりでした。その甲斐あって今年は今までになく高い水準でレースメンバー3艇の実力が揃っており、加えてこれほど頼れる上級生の多いサポートチームはなかったんじゃないかと思うくらい、本当に強いチームになることができました。秋インカレの前哨戦となる秋六大学戦では、皆が確実に自信となるような順位を取ることができ、実力は十分、このチームなら本当に入賞できると心の底から信じていました。

それだけ期待と自信があっただけに、秋インカレ本番でポロポロとつまらないところで順位を落としてしまったことが本当に情けなかった。入賞校の成績を見ても、決して自分たちが取ったことのないような順位を取っているわけではなかったし、地力で負けてはいなかったはず。ただ一年通してあれほど口酸っぱくケースを起こすなと言っていたにも関わらず、結局はケースや意識していたマーク際の甘さのせいで入賞を逃したかと思うと、悔しくて悔しくてたまりませんでした。

でもやはり、そこも含めて実力なんだと思います。この悔しさをしっかりと伝承し、後輩たちには来年以降の糧にしてほしいと思います。

ただ、これだけ納得のいかない結果だったとしても、全日本進出を決めることができたことも実力だと言うことができると思います。先ほど言ったように、チーム力では負けていない自信があり、このチームでインカレを迎えることができたこと自体に価値があったと自分では思っています。こんなにも素晴らしいメンバーに囲まれてレースをできること自体が、ただただ嬉しかった。今年は2年生ですら海に出れない部員もいて歯痒い思いをさせてしまったと思うけれど、そういった陸メンバーの迅速な珠屋であったり、毎回出艇前に船台を受け取って「頑張ってください」と言ってくれたことがすごく助かったし、励みになりました。たくさんの人に感謝を伝えたいです。

レース当日レスキューに乗っていただいた天木様、西坂様、吉武様、永田様、そしてはるばる葉山新港まで応援しにきていただいた霜山監督、松前様、大橋様、戸沢様、観覧艇で応援しに来ていただいたLBの皆様、ありがとうございました。一人一人に直接感謝することは難しいかもしれませんが、僕らがこのように活動できるよう支えてくださっているLBの皆々様、いつも応援していただき誠にありがとうございます。本当にたくさんの人の支えがあって、ここまで来ることができました。

全日本インカレまであと数週間、秋インカレでの悔しさをバネに、東大ヨット部で活動できることの幸せを噛み締めて、最後まで走り抜けたいと思っています。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

470リーダー

古橋恒太



最終日の夜、ミーティングも終えて同期と話していた際に、「今年のチームは『優しくて強い』だったね。」と言ってもらいました。470リーダーとして、口にしたことはなかったけれどこのチームがそうなって欲しいと願い続けてきた自分にとって、こんな言葉をかけてもらえたのは自分の走りを褒めてもらうより何倍も、筆舌し難いくらい嬉しく思わず涙が出そうになりました。まだ終わったわけではありませんが、やってきたことは間違ってなかった、頑張ってきてよかった、と思いました。


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