東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

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2021年11月30日 18時34分58秒 | j24全日本

ご無沙汰しております、仰秀2年の伊東です。1年の2人に引き続き全日本選手権の振り返りを致します。

 

リザルトや各レースの振り返りはFacebookでのご報告で致しましたので、より総合的な話を自分自身の観点からしようかと思います。

 

自分にとって今回は初めての全日本であり、仰秀配属から1年間を通してやらせてもらったピットというポジションを締め括るレガッタでもありました。自分のなかで「とにかくミスをしない、走りのパフォーマンスを最大化する下支えをする」という目標を掲げていたのですが、今回達成できただろうと思っています。また、初めての全日本でなかなか緊張もしていましたが、終始楽しむことができました。結果として自信を持って満足できるレースだったと言えます。

 

実は、全日本直前まで自分のポジションに自信が持てていませんでした。ピットは各回航動作を司り、次のクローズ・ランニングの走りに繋げていくポジションだと思っているのですが、特に下回航のスピンダウンが不安要素でした。9月頃の練習になってもまだミスが多く、ピットのポジションに立つたびに「ピットとして能力が足りてないのではないか?」と一抹の不安が脳裏をよぎっていたのです。

 

転機は10月末から2週間ほど行ったレース海面の調査だったのではないか、と今になって思います。折角レースが我々のホームで行われるのだから、海面について知り尽くそう、ということでひたすらレース海面で走りまくりました。チームとして、レース当日はどのように動いていくか、という議論の中で安心感や自信を得たような気がしています。レースを作り上げていくというチームスポーツとしてのヨット競技の(表面的でない)真の楽しさを学べたように思えます。

 

自信と安心感の下、平常心で全日本7レースを終えられたのは、仰秀というチームのお陰でした。とりわけ、運動神経が悪ければ、器用でもなく、飽きっぽい性格の自分を、いやな顔一つ見せず暖かく指導して下さったうえに、一年間チームを引っ張り最後にトップフィニッシュという「いい景色」を見せてくださった中野さんと落合さんには感謝してもしきれません。

 

思えば、ちょうど1年前にディンギーの同期と別れてまで仰秀に行こうと散々悩んだ末に決断をしたのは間違いなく正解でした。当時のブログでは世界大会に行きたかったから、などと照れ隠しで言っていますが、チームの雰囲気に惹かれたというのが本当のところです。自分と同じように、このチームに入った人がヨットの本当の楽しさを学べるようにしていくというのが使命であり恩返しなのだろうと痛感しています。最終レース終了後、小網代にいらっしゃっていた下重さんに「もう(最高学年から)2番目だね、甘えてられないよ」との言葉を頂戴しましたが、自覚をもって精進していこうと思います。

 

最後に、ヨットの本当の楽しさと勝つことの喜びを姿勢でもって教えてくださった中野さん、丁寧さと優しさで進むべき方向を親身に示してくださった落合さん、本当に1年間ありがとうございました。その他の仰秀の皆さんやディンギー班の方々、社会人チームや大会関係者の皆様をはじめとしたこの一年間かかわりのあった皆さまへの感謝の気持ちを忘れず真摯に今後の活動に邁進して参ります。

 

どうぞ今後とも、よろしくお願い致します。

 

クルーザー班2年 伊東秀晃


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