東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

七大学戦振り返り

2024年07月17日 14時31分06秒 | 七大学戦2024

お世話になっております。

4年470スキッパーの安藤です。

 

この度、7/13(土)~15(月)に蒲郡ヨットハーバーにおいて第63回全国七大学総合体育大会が行われました。13日はヨットの引き渡しと開会式、プラクティスレースが行われ、本番のレースは14、15日に行われました。

 

まずは結果から。

 

470

4579 (船3875) 安藤・山本 4-1-10-7-1-3-2-1

4452 (船 4329) 北村・槇枝 2-3-3-6-4-12-7-9

 

スナイプ

31418 (船 30205) 中静・下村/市毛・三上 4-10-11-8-11-6-2

31308 (船 31703) 天野・神田/元尾・松本/中静・下村 9-2-10-14-9-3-5

 

総合

470 75点(1位)

スナイプ 104点(3位)

総合 179点(1位)

それでは1日ごと振り返っていきます。

 

金曜日。ホテルへの前入り。

イマポ、ひろなり、やまこうが運転をしてくれて、高速を爆走しながら、途中で御殿場に寄りつつ、蒲郡へ。CS(Car Speed)には自信あり。運転お疲れ様でした。ホテルでは、2年生がSwitchを持ってきており朝まで桃鉄する中、1人で爆睡。

(ヘルムスやまこうと名クルーひろなり。お疲れ様でした)

(家族連れor観光客しかいない御殿場アウトレットに、明らかに場違いな奴ら)

 

土曜日。開会式、プラクティスレース。

3年前の全日本の地、蒲郡ヨットハーバーにやってきました。成相がくじ運を発揮し、470は4329と3875、スナイプは31703と30205を引き当てました。4329も3875もポテンシャルの高さを感じる、整備の行き届いたいい船でした。安藤・山本ペアが3875、北村・槇枝ペアが4329に乗ることとなり、午前中に整備とチューニングを行いました。

開会式の後出艇し、艤装やチューニング、スピードのチェックをし、景色への目慣らしと海面調査をしました。小松さんが東大のため蒲郡まで駆けつけてくれて、レスキューに乗っていただきました。後ろから見ていただいたりスタート練習をしていただいたことで、景色に慣れ、ボートスピードの調整にある程度自信が持てました。ありがとうございました。プラクティスレースでは、ブローと振れの対応が分かりにくく、14時を過ぎた頃に一気に風が落ちながら左にまわっていくシフトもあり、難しい海面だなと感じました。

レース後もスピードチェックをしてからハーバーバックし、レセプションに参加しました。他大学ヨット部やLBの方々と話したり、成相の挨拶や一年生が会場を沸かした芸出し、エール大臣荒井が轟かせたエール交換などの後、ホテルに戻りました。

 

日曜日、レース1日目。

少し風待ちをした後出艇し、スピードチェックと海面調査をしました。風は3~4m、波はほぼ無し、しかし湾の中なので八景島みたいな変な波があるなあ、と感じたりすることも。スピードチェック、海面調査、潮などのスタート前のルーティンをこなし、絶対に文字をつけないように、と北村と声を掛け合ってからレースに臨みました。

風が回ったり落ちたりする難しいコンディションの中、1R目は東大が2,4位フィニッシュ、2R目は1,3位フィニッシュで、先行艇は順位を落とさないこと、後続艇はカバーをしつつ順位を上げることを意識して展開できていました。レース間に集まって話した時も、雰囲気は良い感じ。このまま順調に突っ走れるかと思いきや3,4R目では艇団の内側に位置してしまい抜け出せず、1上の順位が振るわないままそのあとのレグでも大きくは上げることもできず、厳しい順位となってしまいました。北村が叩かず上の方で回ってくれているのを見ながら、なんとか一点ずつ上げていこうともがいていました。レース後に考えると、3R目に焦った精神状態を4R目で立て直せていなかったなあ、と反省です。1,2R目の貯金のおかげでなんとか2位をキープ。

審問を出すも相手が調停を受け入れたため、意外と早めの時間帯にホテルへ帰り、明るいうちから風呂に入りつつ反省。ホテルから海を見渡せて、リフレッシュできました。美味しい夕食をいただいた後、ホテル裏の廃業した居酒屋を借りてmtgして、就寝。

月曜日、レース二日目。

前日の予報は外れて、西風軽風で出艇。

それまでとは違う風向のため、以前東北大戦で東北大がやっていたのを見習って、スピードの揃った2艇で2分くらいセパレートしてから合流することで海面調査し、なんとなく左が伸びそうなのかなという情報を頭の片隅に入れつつ、スタート前のルーティンをこなして準備。

前日の反省から、スタートは遅く並んで空いてるピンから出て、そのまま第一線で艇団の端でフレッシュを掴み続け、かぶされることもなく1上をいい感じに回って、その後も順位を順調に上げていき、1位でフィニッシュ。そのあとのレースもずっと同じことを繰り返し、自分たちのコースを信じてお祈り。集中を切らさず、文字をつけないことだけずっと意識していました。九州大に追いついて追い越して、8レース目をトップフィニッシュ。やまこうと一緒に思わず「してーい!」と叫んでいました。その後レスキューから、470は優勝、総合も優勝しそう、と聞いて、もう一度「してーい!」。

スナイプのフィニッシュを待ってから、部旗をマストに掲げてハーバーバック。

船を引き渡した後、閉会式。470優勝で山本、スナイプ3位で中静、総合優勝で成相、個人成績1位で僕が表彰されました。

↑やや表情が固い我らが主将。ここまで9ヶ月、ようやく成相に賞状を持たせることができました。

↑表彰を受ける各チームリーダー。

↑今回MVPを獲得した安藤・山本ペア。これからも頑張ろう。

 

470優勝は記録の残っている中ではおそらく初?、総合優勝は1992年以来32年ぶりということで、歴史的快挙となりました。

470優勝は、東大470チームが成長してきた証です。代替わりから今まで、チームのあり方を考え、自分たちの課題を明確化しそれを克服するための練習をし、試行錯誤を繰り返し、反省と実践を重ねてきた470チームが、このような形で結果を残せたことが、本当に嬉しいです。

また、総合優勝は、東大ヨット部が部として成長してきた証です。これまでずっと総合で勝つことを目標としてきましたが、今回総合で戦って部全体として優勝を共有することで、改めて「総合で勝つ」という意味を実感できました。

東大ヨット部が七大戦で4枚も賞状を獲得できたことは、これまでの東大ヨット部の取り組みが間違っていなかったことを示しています。プレーヤーも、サポートも、マネージャーも、全員がひとりひとり、自分が部のためにできることに取り組んできたことが、今回の結果に繋がったんだと思います。これからも頑張っていきます。

最後に謝辞を。

まずは運営に携わっていただいた関係者の方々に感謝を。いきなり風が消えたり振れたりする難しいコンディションでしたが、その中で470は8R、スナイプは7Rも実施していただき、本当にありがとうございました。

次に、蒲郡まではるばる来ていただいたLB・保護者の方々。いつもご支援・ご応援いただき誠にありがとうございます。皆様のご支援のおかげで東大ヨット部は回っています。

次に、いつもご指導いただいているコーチの皆さんに。小松さん、宮川さん、本多さん、西尾さん、またレスキューや船に乗って指導してくださったLBの皆さん。こういった形で日頃のご指導の恩を返すことができていけたら幸いです。これからもご指導のほどよろしくお願いします。

次に、一緒に戦ってくれた七大学の皆さんに。これからもそれぞれの海域で頑張って、もう一度全国の舞台で会いましょう。

 

そして、今回サポートしてくれた東大ヨット部のみんなに。ホテルの手配から始まって、送迎も、船の整備も、諸々の申告も、たまやも、審問の準備も、サポートボートも、何から何までやってくれていて、レースに集中することができました。一人一人の働きが今回の結果につながりました。本当にありがとう。

そして最後に、我らが主将とチームリーダーに。先ほども書きましたが、9ヶ月間、成相が部をまとめあげ、やまこうと中静がチームを作ってきた結果が、今回の総合優勝です。ありがとう。これからもよろしくお願いします。

最後に一言だけ。

今回の結果は本当に嬉しいです。しかし、僕たちの最終目標は、全日本にあります。ここでの結果に満足することなく、これからも謙虚に、愚直に、練習していきます。明日が引退の日ではないことに感謝して、一歩ずつ成長を積み重ねていこうと思います。

 

安藤


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