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東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

冬来りなば春遠からじ

2022年12月17日 22時53分36秒 | 通常練習
お世話になっております、クルーザー班主将の伊東です。いよいよ寒さが厳しくなってきました。セーリング中の寒さはこたえますが、一方でぴりりと気持ちを引き締めてくれるような気がします。

さて、代替わり後の活動について報告致します。この二週間は12月18日に蒲郡で開催予定のプレアニオルズカップに向けた練習をしていました。仰秀はもちろん優勝を狙っていたのですが、強風予報のため大会は中止されてしまいました。非常に残念です。

新体制初の練習であった12月3日はスタート練習をひたすら行いました。バウマンに就任した一年の源がスタートマニューバを習得すること、関根ヘルム擁する新ドライブチームでハンドリングの感覚を掴むことを目的としました。自分も改めてラインまでの距離感覚、船を止めてから加速するスピード感覚を考え直すいい機会になりました。LB一週目の青木維摩さんにご指導いただきました。早速ありがとうございました。

12月4日はディンギー班からプレアニに助っ人として来てくれる予定であった3年安藤と2年松本を加えて、調さん率いるLB1か月目の和歌山カップ出場チームと合同でマッチレースのスタート練習を行いました。僕たち仰秀はマッチレースに出場する予定は現在ないのですが、一緒にご指導いただいた矢野さんの「マッチができたらフリートレースなんて簡単だ」という言葉に納得し、挑戦しました。ハンドリングや対艇のタクティカルな動きについて、非常に勉強になりました。いつかマッチレースにも挑戦してと思いました。ご指導くださった、矢野さん、リップルチーム日置さん、一緒に練習して下さったLB一年目チームの皆さん、ありがとうございました。

12月10日は仰秀メンバー4人で軽風のなか帆走練習とスタート練習を行いました。走りはドライブ二年目の自分がリードを取っていく必要があり、去年培った感覚的なものを言語化しチームに共有することでさらに理解が深まるような気がしました。源のスタートも上達を見せています。今後もチームのレベルが上がっていくのが楽しみでなりません!

12月11日は再びプレアニレースメンバーが集合し、動作練習を行いました。朝イチは南西風でしたが、ぐるっと東に回り最後は北東の中風から強風となる、忙しいコンディションでした。

ディンギーから来てくれていた二人が「楽しかった」と言っているのを聞いて素直に嬉しかったです。たまには違う艇に乗ることで、普段乗っている艇についても俯瞰的に考えられるようになるのではないかと思います。自分もそういえば久しぶりにディンギーに乗りに行きたいなどと思っています。

プレアニは中止になったとはいえ、チームが不安定になるこの新体制後の12月を乗り越えられて安堵しています。ひとえに、3人の後輩と3人のマネージャ―のおかげだと痛感しています。このチームに世界選手権の切符を渡せるように高い目標を持って活動に取り組んで参ります。今後とも宜しくお願い致します。

さて、このブログはプレアニの替わりに蒲郡で開催予定の学連合同練習への途上で書いているのですが、まもなく豊橋に到着しますので筆を置かせていただきます。

皆様良いお年をお迎えください。

伊東秀晃

最後のブログ

2022年12月17日 18時03分00秒 | 引退ブログ


大変お世話になっております。

先日引退したマネージャーの小林美緒と申します。

引退にあたって、最後のブログ書かせていただきます。


私は人にあまり本音を言わないし、というか基本的に何も考えていない人種です。


そんな私が、

「ヨット部入って良かったわ。別に。」

全日本選手権の本部船でレース後に言った一言でした。なぜ、こんなこと言ったのか分からないですが、その時の率直な気持ちでした。


入部した当初は自分って必要なのかなと思うことが多かったです。同期マネージャーがとても優秀だったので劣等感を抱いていたと思います。6月頃に「ヨット部辞める!」と母親に宣言したこともありましたが、「みおは継続力だけが取り柄でしょ、辞める勇気も無いし」と言われ呆気なく続けることにしました。

せっかく部活に入ったのなら貢献したいし、必要とされたいという思いで必死で自分の居場所を探していました。その時に、私にとってそれがクルーザー班だという事に気が付いてコミットするようになり、そこから私のヨット部人生が変わりました。元々熱い思いで入部した訳では無かったのに、いつの間にか熱中してしまう日々でした。

同期の香穂と新たなことに沢山挑戦しました。全日本選手権に同行しご飯を作り、朝4時に米を買いに行き、防衛大学の船に乗り、誕生日に強風の中J242.3番のポジションの練習を行いました。

また、和歌山の露天風呂で1時間以上の反省会をしたり、100人以上いる授業中に号泣したり、乾燥機の前で寝たりしました。

様々なことをして来ましたが、私たちはなにかと主将や先輩、同期等に直談判などをし散らかしました。船に乗りたい、選手を見たい、運営がしたい、マネージャーについてetc...私たちの悪いところは、頭で考えるより先に感情を実行に移してしまう事です。様々な方にご迷惑をお掛けしたと思うのですが、それを受け入れてくれる方が周りには多くいたという奇跡が4年間ずっと起こっていたんです。ただそれだけでした。ヨット界の私たちの周りの方々が本当に寛容で、私たちは恵まれ過ぎな環境に居ました。

4年間、ヨット部を全うできて、かつ自分たちのやりたい事をしまくれたことが有り得ないことだと思います。私たちが様々なことに挑戦し、熱中できたことがどれだけの方のおかげかと考えるともうよく分かりません。

私と関わって下さった全員に本当に感謝しています。全員です。


ヨット部を引退する事は寂しいですが、出会えた周りの皆様との関係は変わらない一生ものなんですよね。だから、ヨット部に入部して得られたものは計り知れないです。それが始めに記した一言の意味の答えかなと今は思っています。パジャマの柄でヨット部に入部したことを全く後悔してません(入部ブログ参照)

これからもなんとなくヨットに関わって生きていく気がしてます。ヨット部に入る決意をした大学1年生の時の自分によくやったと言ってやります。



最後に皆様、今まで本当にありがとうございました。

先輩、同期、後輩、家族、他大学の皆様、社会人チームの皆様、畠山さん、LBさん、監督、大家さん、他にも様々な方に支えられてここまで来ました。素晴らしい経験・宝物をありがとうございました。


東大ヨット部の一員であったことを誇りに思います。

そして、東大ヨット部という組織の一員であれたことに心から感謝いたします。



そしてこれからも東大ヨット部をよろしくお願いいたします。