まさに、雨風、激しく、花冷え、
そう呼ぶのが相応しい、お天気です。
嵐も吹けば雨も降る、女の道よ何故険し、でございます。
こちらは、昨日の1938年「旅の夜風」よりも新しく、
勿論、戦後になってのヒット曲、
1956年大津美子さん「ここに幸あり」であります。
それにしても、
「花も嵐も踏み越えて行くが男の生きる道」を、
「雨も嵐も」と間違えるとは、情けない話でありました。
前にも書いておりましたが、「雨に咲く花」もそうでしたし、
来生たかおさん「ねじれたハートで」でもあるのです。
今回も、またやってしまった、ということであります。
こじつけて考えますと、
まるで、冒頭の「ここに幸あり」との、混同でございます。
ちなみに「花も嵐も」とは、
いい時も悪い時も、という意味でございました。
それにしても、
自由に書くことができない、時代だったのです。
どちらかと言えば、勇ましかったり、
ほろほろ鳥や、柳が、
泣いたり泣かなかったり致しますのも、
敢えて人間ではなく、鳥や柳にしているのです。
連続テレビ小説、今風に言えば朝ドラ、
「わろてんか」の映画制作で苦労していた、
検閲官に対する検閲対策と、全く同じなのです。
改めて、反省を込めて、今朝歌ってみましたら、
出征した兵士と、
それを待つ女の歌、でございました。
ただ、声が、掠れてしまうのは、
歌詞の、所為では、ありませぬ。
年、の所為でございます。