杉山神社を後にして古道八王子往還を辿る旅の問題地点。
環状2号線高架下です。
昔あった道を分断していますし、道路の拡張工事のため両サイドの山の斜面を削り取っています。
残された道から途中は道がなくなっている事を考え歩いて行きました。
環状2号線への合流路を過ぎ、高架が見えたところで右側に、高架橋の下をくぐり環状2号の脇道に沿って歩き、正観寺入口の看板を目印に左折。
正観寺。
地神塔 寛政3年(1791)建立。
徳本念仏塔 文政1年(1818)建立。
六十六部供養塔 宝暦12年(1762)奉納
石盥手水盤 文政11年(1828)奉納と石仏石塔などがある事は事前に調べて知って履いたのですがあまり勝手にうろつくのも憚れまして入口付近の退散しました。
正観寺を過ぎてすぐ道路から一段高いところにある駐車場の脇にこの
道祖神と道標があります。
手前、道祖神は建立時期不明です。見た感じでは割と新しそうですので、壊れて誰かが立て直したのかも知れません。
道標は寛政3(1791)年建立で神奈川道、八王子道。
国道16号より少し高台を通るこの場所では遥か彼方に大山丹沢山系を望む事ができます。ただ、砂が俟っているせいか霞んでおり画像では確認することができません。元禄10(1697)年建立の
庚申塔です。
再び国道16号に合流してすぐ右手に
妙福寺の山門と題目塔があります。
題目塔は享保10(1725)年建立です。
山門から中へ入って行き右手に地蔵堂と石塔、地神塔、馬頭観音などがあります。
お寺の前の横断歩道を渡り正面の道幅の狭い相鉄のガード下をくぐる道を進みます。
相鉄のガード下の高さ制限は1.8メートルで頭がつっかえそうな感じがしまし、電車が頭上を通過するときの迫力は凄いものがあります。走っている電車を真下から見るなんてめったにありませんのでちょっとビビります。
小川を渡る橋を越えて進むと商店街の通りに突き当たるので右折して左折して商店街、直進して梅の木の交差点になる分れ道を左折して、すぐに左へ分かれる脇道があるので脇道へ進むと右手の民家の切れ目に
西谷の石仏があります。
地神塔は寛政13(1801)年建立
庚申塔は不明
石灯籠は寛政8(1796)年奉納
ここからしばらくの道は昔ながらの道幅というのでしょうか、車一台がギリギリ通るかどうかの道幅で車の通りもなくのんびりと歩けました。
商店街の通りに出て道なりに進み、新幹線の高架橋の下を通り過ぎ相鉄の踏切を渡り再び国道16号へ。
以前、帷子川に沿って歩き河川改修工事前の川の流れを調べた事がありますが、この旧道(八王子往還)は川の流れを眼下に見ながらこの場所を通過したようです。(画像は判りやすいように画像左下の踏切を渡って国道16号と合流する手前から撮影。)
国道16号に合流してから先は旭区になるので今回の散策は終了。
時間に余裕があったので。
梅の木の交差点近くの小高い山の上にある
富士山神社へ
梅の木の交差点を左折してすぐの左手に階段坂がありそこには
富士山神社参道口の石柱。
ちょっと足に来ましたが、登り切り眺望を堪能。
毎日この坂を登る住民の方や配達の方、尊敬致します。
道の成り立ちに興味が出た今回の散策でした。
現在、利用している道は帷子川の氾濫で湿地や沼地で山際の道しか昔は歩けなかったんでしょうか?
蛇行している理由は何かあるはずです。
ちょっと気になります。
では。