AKB48 チームBのファンより

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判決はCMのあとで 青柳碧人(著) その2(ナッキー)

2012-04-21 00:51:17 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
判決はCMのあとで 青柳碧人(著) その2(ナッキー)

この本の書評はこちらの記事で書きました。今回は、アイドルが登場する小説として、面白かった部分を紹介します。

P14
CBS48の新曲「未必の恋 ~振られちゃってもかまわない」

P39
CSBは、「地方裁判所=ちほうさいばんしょ」の「ち=C」「さ=S」「ば=B」の略。

P45 新曲の歌詞。原文はひらがなですが、漢字まじりで書くと
<法学の、教科書の、気になる言葉 ♪>
<あなたに問い正したい、この気持ち ♪>

P46
まるでコンピューターグラフィックのように同じ動きを見せながら、きれいなフォーメーションダンスを披露し始めた。

感想:CGとは渡辺麻友をふんでいる。

P47 裁判員となった主人公(男性)と恋人(紘奈)の会話
「そうは言ってもなぁ・・・せっかくこうして、法律に詳しい彼女なのにさ」
「頼りにしてんの?」
「は?」
「頼りにしてんの、私のこと?」
その、澄んだような目と、小さな口からのぞく前歯。ポスターの中の川辺真帆が、急に遠のいていくように感じられた。
やっぱり、目の前の紘奈は可愛い。独占したい。

感想:主人公はアイドルと恋人を比べている。アイドルと恋人を同じレベルで比較してしまう人は、アイドルを生身の女性ととらえている。
企画派(アイドルは作品として鑑賞する)の私の感覚とは異なる。平嶋夏海と妻を比較したことはないし。

P105 テレビ局のプロデューサーの発言
「あれくらいの毒があった方がいいのよテレビっていうのは。ネット上でバカが叩けば叩くほど、視聴率が上がるんだからー、わはは」

P123 アイドル川辺真帆、主人公とプライベートな会話。アイドルになる前につきあっていた彼氏が結婚してしまった。
「ありがとう五号さん。だけどこんなに優しくされたら、きっと私、本番中も五号さんの顔見て、泣きそうになります。
 CSB48の私が全国放送で少しでも表情を曇らせてしまうのは、いろいろなところに迷惑が・・・そう、公共の福祉に反しますから」

感想:可愛くなくなったアイドルがテレビに出ることは、公共の福祉に反する???

P186
永沢萌香。CBS48の中でも異色の「文芸キャラ」だ。
発表したファンタジー小説はダウンロード数百万を超えているほど人気であり、
裁ドルが別のジャンルでその才能を発揮した一番の例になっている。

感想:AKB48で秋元康が主張している。アイドルが芸能以外のジャンルで才能を発揮することを期待すると。

P223 裁判員の女性の発言
「テレビで私のことを見た稲山先生に舞台女優にならないかって声かけられて
 初めて参加したレッスンは、すごく厳しくて・・・一瞬でくじけそうになった。
 でも、一緒にレッスンやっている年下の子たちが、どんなに先生に怒鳴られてもがんばろうとしている姿を見て、こういうのも悪くないって
 どんなにバカにされても、不安につぶされそうになっても、必死で夢を追いかけるの、ステキだなって、やっと思えたの」

感想:この台詞は美しいが、「夢を追いかける」のは、相当に「うさんくさい」ことであるという文脈で語られています。

全体の感想:
アイドルが登場する小説は数多く読んでいますが、その多くは、アイドルのキャラクターが平凡で、面白くありません。
この小説は、アイドルが活き活きしている。
細部の描写に、著者のアイドルが好きだという想いが伝わってくるようで、そこが良かった。

現実とは違う設定の世界での謎解きという小説では、松尾由美「バルーン・タウンの殺人」に通じる面白さがありました。

注:原文は「CSB法廷8」ですが、この記事では、読み易さを考えて、CSB48と書きました。

ナッキー
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