AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

「河合奈保子」が教えてくれたこと(ピーナッツ)

2012-08-22 19:00:00 | AKB48
10代~20代後半、僕の中での、いわゆる、「アイドル」は、河合奈保子だった。

あれは、小学生の時だったのかな?中学に入ってたのかな?…とにかく、家の前、グローブを付けて、結構、本域のネットスローをしていたんだ。
すると、向かいの道の方、車の助手席から、
"お~い! 河合奈保子の住んでるとこ、見にいかへんか~?"
親戚のお兄ちゃんだった。
僕は、あまりに暇だったので、
"行く、行く~!"
そのツアーに参加したんだ。
運転席の人は、全く知らない人だったんだけど、お兄ちゃんの先輩という人で、まあ、安心は安心。
でも、とりあえず、緊張…。
ただ、3人の揺るぎない共通点、"河合奈保子、好っき-!"…これを確認し合ってからは、すぐに、打ち解けて、楽しい車内だった。
これが、河合奈保子の通っていた中学校? 
本当に、毎朝、登校してたの?
この道?
この高校?
え?ここが、前、テレビで言ってた公園?
お店?
もう、"ウヒョー!"の連続だった。

だけど、最後の最後だけが違った。…あの感情。
それは、河合奈保子の住んでる?住んでた?場所に着いた時だ。
実は、僕、その5分ぐらいだけ、未だに、車の外の映像を覚えていない。
思い出せない。なんか、そこだけが、抜け落ちているというか…。
つまり、あの時の僕は、罪悪感で、なんでしょう?しんどかった。
"とにかく、悪いことをしてるような感じ"で、いっぱいいっぱいになってね…全然、"ウヒョー!"じゃなかった。
まあ、あの時、その場では、大人2人に合わせて?つられて? "うおぉ~"って、同じようにしてたけど、僕の心の中は、全然違った。
そして、車の中の景色だけを覚えている。
今、考えると、おそらく、年齢的なものもあったのだと思う。
ただ、僕にとって、あれは、あれで良かった、と。
だって、今だったら、AKB…というか、別に、そこに限らないんだけど、"こっちから、引くべき一線"のようなものを、あれで学んだと思うから…。
プライバシー? 実は、「河合奈保子」が、教えてくれたこと。

中学の時、『宇宙戦艦ヤマト』のトロンボーン…"タタタタ-ン!"の部分が、どうしても、吹きたくなって、入った吹奏楽部。
中2の頃には、"なんか、河合奈保子の曲、指揮してぇなぁ~"とか、ぼんやり思うようになり、僕は、学生指揮者になった。
中3の時、市の吹奏楽イベントの後半で、合同演奏をやるという。
ふ~ん。まあ、12団体ぐらいのメンバーが、入れ替わり立ち替わり、300人?400人?で、1曲を演奏するということだ。
ま、当時は、公会堂のような、ただっ広いスペースがあったから出来たこと。
中学,高校,社会人…それぞれから、1人1曲担当で、指揮者を出すらしい。
だから、合計3曲。
ふ~ん。ま、学校交流,音楽交流という意味もあったのだと思う。
で、高校,社会人からは、"まあ、順当だな"という先生が、出てきた。
で、で、中学の代表が、僕だった。先生じゃなかった。
なんか、「学生指揮」というのが、大きかったみたい。正直、ビビった。
ある日、職員室で、合同演奏する3曲を知らされたんだ。
ま、そのイベントのテーマが、「笑顔」だったからだろう!? でも、その曲名を聞いて、驚いたよ。
あ、僕担当の曲ね。
『スマイル・フォー・ミー』…1曲目。
"うわっ、2年チョイで、やりたかったことが、出来ちゃうよ"…そんな気持ちだった。
僕の担当は、中学校3校,高校2校,社会人1団体…。
各指揮者は、土曜日に、各団体をまわるんだ。
僕は、指揮棒とスコアを持って、先生の車に乗り、1日に、2団体をまわる…そんな1ケ月。
負けないように、この曲、研究したな~。
分解して、分析して、馬飼野康二(この曲の作曲)の特徴,大村雅朗(この曲の編曲)のクセ…やりました~。
指揮台の上は、孤独だから、いっぱい、武器を持っていないと怖すぎて死にそうになる。
だから、やりました~。
また、完全アウェーやし、目の前の高校生60人に殴られるかもしれへんし…。
そんなことを思っていた。
毎晩、深夜2時くらいまで、エレクトーンの前、やってたな~。

どうです?これ、しんどい…とか、一瞬、思ったでしょ?
でも、実は、逆。
楽し過ぎるの。
好きなアイドルのチョイ前に流行った曲…これで、河合奈保子の素晴らしさを伝えるのが、この上なく、楽しいの。
事実、2時過ぎに布団に入っても、"新しい仲間と、明日、河合奈保子出来るぅ~"…これが、嬉し過ぎて、眠れないの。
意外な感情だった。
で、実際に、各学校を回って、"ここをこうして下さい!"って、自分では、かなり的確な指示を出してるつもりだったけど、後に、その時のメンバーの人の声を集約すると、"河合奈保子は、いかに素敵か!!"…僕は、結局、それしか言ってなかったらしい。
そんな音を要求していたらしい。
ただ、今は、こう思う…"それが、正解だ!"と。
あれから、ずいぶんと、月日が経ったけど、今も、あの『スマイル・フォー・ミー』と向き合った、約2ケ月間が、僕の基本となっている。
指揮台に上がる前は、いっぱいいっぱい研究して、で、実際に、台の上に立ったら、その人の魅力だけを伝える。
その1点に集中する。
伝えるのは、『スマイル・フォー・ミー』ではなくて、"河合奈保子の魅力"…それが、大前提。
"まず、その人の魅力を表現する"…あれは、「河合奈保子」が、教えてくれたこと。

ところで、最近のテレビ…「懐かしのアイドル特集」かなんかで、昔の映像が流れたりとかするでしょ。
で、河合奈保子が、映った時、"カワイイ~"…観覧のお客さんから、そういう声が漏れることがある。
その時、全てが報われた気持ちになるんだ。
あの10vs1の状況…教室の後ろで、松田聖子vs河合奈保子で、戦った苦労が、すべて報われた気持ちにね。
あの日、僕が、なんとか食い止めた昼休憩の戦いは、けっして、無駄ではなかったんだ!…そんな気持ちで、いっぱいになる。河合奈保子のファン代表(?)として、戦った日々をね…思い出すんだ。

今、改めて、思うのは、僕の青春時代…かなり、「河合奈保子」というアイドルの影響を受けているということ。
なんか、憧れの人が、アニメとかじゃなくて、生身の人間で良かった…とか、チョット感じたりしていること。"完全引退"というカタチは、意外に嬉しいということ。

今、AKBで、「はじめてのアイドル」を経験している人も多いと思うけど、必ず、その人から、何らかの影響は受ける。
「影響力」…影で響く力。ボクシング金メダリストの村田諒太選手の言葉じゃないけど、その人が、(できれば、ずっと)素敵な人であり続けることを願う。
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