橋本環奈が角川映画『セーラー服と機関銃 卒業』に出演するという発表があり、スポーツ新聞などが報じていた。
1981年公開の『セーラー服と機関銃』は、薬師丸ひろ子が演じたアイドル映画の古典で、私も映画館で観た記憶がある。
今回の作品は、主人公である星泉のその後を描いた続編とのことで、とても楽しみだ。
橋本環奈は薬師丸ひろ子をリスペクトしており、「まさか自分が演じさせてもらえるとは夢にも思わなかった。夢の途中です。重圧を感じています。」とのコメントを述べている。
古いアイドルファンなら、「夢の途中」という言葉にピンと来たはずだ。
そう、映画『セーラー服と機関銃』の主題歌『セーラー服と機関銃』(来生えつ子詞、来生たかお曲)は薬師丸ひろ子が歌ってヒットしたが、その原曲は『夢の途中』というタイトルで、作曲者の来生たかお自身が歌っていた。橋本はそのことを知っていて、自分のコメントの中に「夢の途中」という言葉を織り込んだのだと思う。正統派アイドルの継承者として、歴史を踏まえた、何と素晴らしい機転であることか。
ところが、AKBグループには造詣の深い日刊スポーツは、彼女の機転に気づかず、コメントをそのまま報じているだけで、勉強不足だ。スポーツニッポンやデイリースポーツは、ちゃんとその意図を報じている。
日刊スポーツ
スポーツニッポン
デイリースポーツ
ところで、当時、なぜ同じ曲で違うタイトルにしたのか。私の推理はこうだ。
映画の雰囲気にも合った素晴らしい主題歌が出来たが、角川サイドは、メディアミックス的な発想から、映画の題名と同じ曲名にすることにこだわった(その方が映画もレコードも売れるという判断)。それではというので、来生サイドは、歌詞の一部を改変した上で『セーラー服と機関銃』という曲名にすることを承諾した。一方で、原詞どおり、原題どおりのバージョンを自分自身で歌うことにした。つまり、メディアの革命児と新進ミュージシャンの、意地のぶつかり合いと妥協の産物だったのではないか。
直立不動で歌う薬師丸ひろ子の清らかな歌声は、新鮮な驚きだった。タイトルはあまり関係なかったような気がする。その歌声は、2年前にドラマ『あまちゃん』の劇中歌で鮮やかに蘇った。
今となっては、映画の題名と主題歌のタイトルが同じというのは、何だかダサい感じがする。
1981年公開の『セーラー服と機関銃』は、薬師丸ひろ子が演じたアイドル映画の古典で、私も映画館で観た記憶がある。
今回の作品は、主人公である星泉のその後を描いた続編とのことで、とても楽しみだ。
橋本環奈は薬師丸ひろ子をリスペクトしており、「まさか自分が演じさせてもらえるとは夢にも思わなかった。夢の途中です。重圧を感じています。」とのコメントを述べている。
古いアイドルファンなら、「夢の途中」という言葉にピンと来たはずだ。
そう、映画『セーラー服と機関銃』の主題歌『セーラー服と機関銃』(来生えつ子詞、来生たかお曲)は薬師丸ひろ子が歌ってヒットしたが、その原曲は『夢の途中』というタイトルで、作曲者の来生たかお自身が歌っていた。橋本はそのことを知っていて、自分のコメントの中に「夢の途中」という言葉を織り込んだのだと思う。正統派アイドルの継承者として、歴史を踏まえた、何と素晴らしい機転であることか。
ところが、AKBグループには造詣の深い日刊スポーツは、彼女の機転に気づかず、コメントをそのまま報じているだけで、勉強不足だ。スポーツニッポンやデイリースポーツは、ちゃんとその意図を報じている。
日刊スポーツ
スポーツニッポン
デイリースポーツ
ところで、当時、なぜ同じ曲で違うタイトルにしたのか。私の推理はこうだ。
映画の雰囲気にも合った素晴らしい主題歌が出来たが、角川サイドは、メディアミックス的な発想から、映画の題名と同じ曲名にすることにこだわった(その方が映画もレコードも売れるという判断)。それではというので、来生サイドは、歌詞の一部を改変した上で『セーラー服と機関銃』という曲名にすることを承諾した。一方で、原詞どおり、原題どおりのバージョンを自分自身で歌うことにした。つまり、メディアの革命児と新進ミュージシャンの、意地のぶつかり合いと妥協の産物だったのではないか。
直立不動で歌う薬師丸ひろ子の清らかな歌声は、新鮮な驚きだった。タイトルはあまり関係なかったような気がする。その歌声は、2年前にドラマ『あまちゃん』の劇中歌で鮮やかに蘇った。
今となっては、映画の題名と主題歌のタイトルが同じというのは、何だかダサい感じがする。