10月2日 史遊会－護国寺・雑司ヶ谷霊園巡墓会－

会員のカネコです。

２日（日）は当会幹事メンバーが史遊会のイベント－護国寺・雑司ヶ谷霊園巡墓会－で講師をして来ました。

史遊会は『歴史読本』など数々の歴史図書を出版してきた新人物往来社の前社長大出俊幸先生が主催する会で、我が会の会長である釣洋一先生とは昵懇の間柄で、今回は釣先生が講師の依頼を受け、それを我々幹事メンバー４人も含めてやることになりました。

今回のイベントは当会が主催した５月３０日（日）の「護国寺・雑司ヶ谷巡墓会－近代日本の群像を偲ぶ－」のコースに若干の変更を加えた形で行いました。

１３：３０に護国寺門前に集合し、講師陣の挨拶の後スタートしました。
参加者は総勢２０人程度でした。



この日巡ったのは２１の人物。

【護国寺】
田中光顕　龍馬ゆかりの陸援隊士（カトケン）
大隈重信　早稲田大学の創立者・内閣総理大臣（カネコ）
松平不昧　茶人大名・不昧流開祖（クロサカ）
三條実美　『龍馬伝』にも登場する勤王公家（クロサカ）
山田顕義　日本大学・國學院大學の創立者（クロサカ）
南部利剛　戊辰戦争で敗者となった盛岡藩主（クロサカ）
山県有朋　明治大正の政界に君臨した元老 （カワチ）
ジョサイア・コンドル　鹿鳴館を作ったお雇い外国人 （カネコ）
谷口四郎兵衛　箱館新選組隊士（釣先生）
【雑司ヶ谷霊園】
中濱万次郎　「ジョンマン」と呼ばれた男（カワチ）
井上源三郎　新選組の「源さん」と同姓同名の旗本 （釣先生）
夏目漱石　明治の大文豪（カネコ）
鬼薊清吉　落語『鬼あざみ』のモデルにもなった大盗賊 （釣先生）
荻野吟子　日本の女医第一号（釣先生）
並河一　箱館新選組隊士では無いかも知れない人物（釣先生）
小川笙船　「赤ひげ」のモデル（カトケン）
千葉定吉・重太郎　龍馬の剣の師匠・北辰一刀流の名手（カワチ）
小栗上野介　近代日本の青写真を描いた幕臣 （カトケン）
成島柳北　荷風も心酔した元幕臣ジャーナリスト（カワチ）
岩瀬忠震　日本を開国に導いた功労者（カトケン）
小泉八雲　「知られざる日本の面影」を欧米に伝えた男 （カワチ）
川本幸民　マッチ・写真・ビールの実験をした好奇心旺盛な学者（カネコ）

今回のサプライズは普段は扉が閉まっている大隈重信の墓が、ちょうど年数回行われる早稲田大学ＯＢによるボランティアの掃除で開かれており、ボランティアの方々のご好意で中まで入れてもらったことです。
大隈重信は私の担当でもありましたので嬉しい出来事でした。

今回のイベントは当初、釣先生が講師依頼を受けたこともあって、釣先生の解説が多かったです。
谷口四郎兵衛、井上源三郎、鬼薊清吉、荻野吟子を解説した他にも補足も多くして頂きました。

特別に釣先生による鬼薊清吉の解説を公開します。

鬼薊清吉


大出俊幸先生の主催する会ともあって、出版関係者の参加も多く、ＮＨＫ生活人新書から出ている『東京お墓巡り』の著者酒井さんもいらっしゃていました。
この本は私も持っていたので驚きました。

他にも勝海舟の上司だった木村摂津守（芥舟）のご子孫の方なども来ており、今回もまた素晴らしい出会いがたくさんありました。

１７：００ちょうどに終了し、東池袋で打ち上げを行い、さらに有志で四谷の釣先生のお店で３次会を行いしました。

当会の外部団体への講師としての参加は初の試みでしたので、とても貴重な経験をさせて頂きました。この経験を１１月に行われる当会のイベントにも生かしたいと思います。