多摩御陵

五日市から小峰峠を越え、高尾にある“いえびと”の友人の家に行きました。
下の写真はＪＲ中央線『高尾駅』ですが、私が子供の頃、この駅の名前は　『浅川』　でした。
近くを南浅川という名前の川が流れているので付けられた名称だと思いますが、高尾山が有名になった今は、『高尾駅』という呼び方にすっかり馴染んでしまいました。


帰途、甲州街道を走っている時に、私が“いえびと”に　「多摩御陵（たまごりょう）に行ったことあるの？」　と聞いたら　「ない」　という返事。
「行ってみましょうか」　と言ったら、珍しくすんなりと車を左折させました。

多摩御陵は、正しくは　武蔵陵墓地　といい、大正天皇、貞明（ていめい）皇后、昭和天皇、香淳（こうじゅん）皇后のお墓があるのです。

昭和天皇が埋葬されるまで、長い間　多摩御陵　と言っていたので、つい今でもそのまま使ってしまいます。


『御陵前』　の交差点を御陵とは反対側に右折すると、昔　『東浅川駅』　と呼んでいた駅跡があります。
正式には　東浅川仮停車場（ひがしあさかわかりていしゃじょう）　という名称のようですが、多摩御陵に行くための皇室専用の駅があったのです。
今は自動車が使われるので、この駅は廃止されています。


中はとにかく広い。
右手に見えているゆかしげな建物は交番で、真ん中にある白いかたまりは残雪です。


やっと入り口、ここからまた長い参道が続いています。


私がここを訪れるのは４５年ぶりです。




大きな杉木立の道を歩きますが、砂利が敷いてあって歩き難いです。
でも皇室の方々も、お参りするときは、この道を歩かれるのだと思います。


大正天皇のお墓、多摩陵（たまのみささぎ）です。


お隣に貞明皇后のお墓、多摩東陵（たまのひがしのみささぎ）があります。


昭和天皇のお墓、武蔵野陵（むさしののみささぎ）です。


香淳皇后のお墓、武蔵野東陵（むさしののひがしのみささぎ）です。


昭和天皇と香淳皇后のお墓も並んでいます。


広くて静かで厳かなムードがいっぱい・・・でも庶民から見ると、広過ぎてもったいない・・・・・