インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

社会起業家ワークショップ最終プレゼン

2006年08月26日 | 記事
8月26日、4月から続いていた社会起業家ワークショップが終了。
最終日は、いよいよコメンテーターの前で事業企画の公開プレゼン。

僕は、仕事の延長として、障害者雇用サポートサービスについて発表。
NPOを作って役所から人件費を引っ張り、数年後独立するというモデル。
なかなか期間中のワークショップにも参加できない日もあり、
企画もうまくまとまっていなかったが、どうにか人前で喋れてよかった。

まだ自分の企画では人を説得できないのがわかってよかったのだが、
それにも増して、一緒に学んだ仲間ができたのは大きな収穫。
企業、NPO、個人事業など各分野で活躍される方々と知り合えた。
また、今日のコメンテーターの先生方とお話ししたところ、
僕の今の仕事と関係ありそうなことがあるのがわかった。
これからも情報交換しながら、切磋琢磨できたらいいな。

そうそう、ある先生が、参加者に向かって、
「あなたの人生を賭けてやってください」という主旨をおっしゃった。
自分は口では人生を賭けられると言えるけど、まだまだ説得力がない。
でも、このワークショップを通じて覚悟ができた気がする。
精進します。

トップマネジメント特別集会参加しました

2006年08月26日 | 記事
8月25日、前にお知らせした全国地方自治体トップマネジメント特別集会に
参加しました。

場所は品川・高輪プリンスホテルのさくらタワー。
受付に行くと丁寧なホテルマンが控え室まで案内してくれた。
う~ん、僕には似合わない(笑)。

一緒に呼ばれているのは三鷹市と木更津市の職員。
職員といっても人生の大先輩で、職責も重い方々で、
やはり自分はどうなのかなと思いつつも、
だからこそ俺の役割もあるんだろうと、焦りはせず。

全国の首長さんたちを前に、コーディネーターから振られて
3人がそれぞれしゃべるんだけど、
僕のつたない喋りに、ほかの2人が合わせてくれて感謝。

それにしても、他都市でも面白い方はいますね、当然。
こういう方々にお会いすると公務員ってのも悪くないなと思ってしまう。

期待していたような、首長さんの話は聞けなかったが、
三鷹市、木更津市で大活躍されている先輩や、
コーディネーター役の政策投資銀行の方、
主催者の日本経営協会の方とお知り合いになれて、
また刺激になる話も聴けて、とても有意義だった。

インターンシップの学生さん

2006年08月23日 | 記事
8月21日から2週間、大学3年生の2人をインターンシップとして受け入れている。
これは市役所全体としてやっているもので、
僕の部署では3年目の受け入れになる。

若い学生の機動力や技術を生かして、市内のあちこちを取材し、
ホームページの記事などを書いてもらう仕事が多い。
・就労援助センター
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/shogai/shuro/enjo/index.html
・ふれあいショップ
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/shogai/shuro/fureai/index.html
・農業就労援助事業
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/shogai/shuro/nougyo/index.html

初年度に来た学生さんの一人は、なんと今年から市役所で働いている。
いつも優秀な学生さんが来て、その能力にはいつも驚く。
これをヒントに、学生の力を、喫茶店立ち上げに活用したこともあった。
http://blog.canpan.info/cafe-sta/
今も、新たな事業を企んでいる。

仕事のできるできないに、年は関係ない。本当に思う。
僕のいるチームには、定年を過ぎた職員もいるが、
経験豊かで、場を和ましてくれるし、もちろん仕事もできる。
20代から60代まですべての年代がいるが、支え合っている。いい職場だ。

さて今年は、市の関係機関に限らず、いろいろな支援機関に出向き、
市民向けのパンフレットの一部を作ってもらう。

自分のしたことが形になるのは嬉しいものだ。
どうせ2週間という短い間なので、
せいいっぱい勉強してもらい、仕事をしてもらって、
自分のためにも、市民のためにも、役に立ってほしいと願っている。

障害者のチャンス拡大に燃える人

2006年08月23日 | 記事
8月19日、NPO法人RE機構の理事長さんとお会いし情報交換。
このNPOとは、2年ほど前から、リサイクル乾電池のリユース事業ということで
市内の作業所の売り上げ増と環境への取り組みを目指し提携している。
www.city.yokohama.jp/me/shimin/tishin/reporter/tamatebako/28.pdf
japanfs.org/db/database.cgi?cmd=dp&...&Pass=&AdminPass=&dp=data_j.html
http://www.trims.co.jp/recyclenews/archives/2005/06/post_44.html

新たに、彼女の企画の芽を聞いた。
どうしてこの人はこんなにパワーがあるんだろう。
ちょっとパワーを分けてもらった。

トップマネジメント特別集会

2006年08月16日 | 記事
来る8月24日~25日、社団法人日本経営協会が主催する
全国地方自治体トップマネジメント特別集会の中で、
話をさせていただくことになった。
http://www.noma.or.jp/gyosei/top/2006/schedule.html

トップマネジメントということで、お客さんは自治体の幹部の人々。
従来は、話をするのも幹部の人だったらしいが、
現場の職員から話をしてほしい、ということでお引き受けした。

もともと自治体幹部が話をするので、
提示された謝礼の額も半端じゃない!
職場の職員課と相談して、謝礼は断ることにした。

当然、自分は幹部ではないから、それなりの意見は言えないが、
一職員として、こんなこと考えて行動しています、
ぜひ、夢と希望をもって入庁したおたくの若い職員さんを
失望させることのないよう、ガンガン働かせてやってほしい、
そうすれば地域はハッピーになる、
みたいなことを気軽に言わせていただくつもりだ。
…やばい、結論言っちゃった。

逆にこちらとしては、自治体の幹部さんたちの
ざっくばらんな話も聞いてみたい。
巨大な組織では、なかなかそういう交流ができないからだ。

ちなみに僕が所属している健康福祉局の局長とは、
ビートルズのマニアックな話で通じている。
こういう関係って、いいと思いませんか?

さてさて。どうなることやら。

隣人来る

2006年08月15日 | 記事
8月15日、川崎市役所の職員と意見交換。
川崎市では、庁内横断で、障害者就労についての
プロジェクトチームを作り、調査をしていると言う。

以前、人事委員会という部署にいたときは、
毎年政令市で集まって意見交換する機会があって
どの市にどんな人がいて…なんていうのがあったのだが、
今の部署では、調査はするものの、実際に会うことはなかったので
新鮮で楽しかった。

異国、というと大げさだけど、
横浜の隣でも志を同じくする人がいると知り、感激。

意見交換の中で、一緒に何かやりましょう、という話になった。
双方とも、社会へのアクションについて思うところがある。
では、一緒にやれば、影響も大きいんじゃないの、ということだ。

僕自身、横浜という枠にはこだわっていない。もともと山口出身だし(笑)。
NPO、企業、福祉との協働はやってきたから、
他の自治体との協働もできるだろう。話題になるかも。

さあ、どんな弾が飛び出すことやら…!?

雑誌の取材を受けました

2006年08月13日 | 記事
8月11日、取材を受けました。
頑張っている公務員にスポットを当てるというのですが
ほとんど経験も実績もない自分に白羽の矢が立ったのは偶然のこと。

でも、公務員といえば、どっちかというと年功序列の世界で、
あまり個人にスポットが当たることってないので、
自分より優秀な若い人にもっと出てきてもらうための突破口と思っている。

取材でもそういうことを喋らせてもらった。

さてさて、取材を受けて、ほんとに自分が薄っぺらだと感じた。
もともと障害者雇用の分野に入ってきたのだって
まだ3,4年前のことだけど、芯の太いものが全然足りない。

考えてみると、大半の公務員って、俺はこういうことをやった!と
胸を張れることって、少ないんじゃないだろうか。
あるいは胸を張ることが良しとされていなかったんじゃないだろうか。
公務員は、与えられた仕事をこなしていればいい、と。

しかし、いよいよ倒産する自治体が出てくる時代。
横並びでない観点で仕事をしていては、住民に迷惑がかかる。
そういう意識が必要だ、というメッセージを発したい。

公務員って、いい舞台、いいブランド、いいネットワークを与えられてると感じる。
だから公務員が一人でも多く、与えられたこと以外の仕事を
自分でするようになれば、社会は確実によくなると思うのだ。

雑誌については、記事がもう少し固まってから紹介します。

港南中央の都市デザイン

2006年08月13日 | 記事
8月10日、市役所職員向けの「アーバンデザイナー」講座に出席。
講座といっても、講師による座学は終わっていて、
1,2週間後の中間プレゼンに向け、グループ討議。
午後9時の終了時間を過ぎても、ハンバーガーショップで続行。
本来業務&風邪でこれまでほとんど出席していなかったので、頑張る。

一時、いろいろな活動に手を出しすぎて、たいへんだったので、
最近は、障害者雇用に関係ないことは極力しないようにしている。
しかしこれは例外のひとつ。

なぜやっているかというと、障害者雇用という、
抽象的で、地味なイメージをもつテーマに、
具体的なイメージを与え、誰もが興味をひき、参加を促すようにしたい。
そのヒントを見つけるため、お金を払っている。

課題は、簡単に言うと港南中央の都市デザインを考えること。
港南中央は、横浜市港南区の、港南区役所がある地域で、
区役所の他、警察署、消防署はあるものの、
特に港南区を代表するようなシンボルやデザインが乏しい。
港南区といえば、上大岡という商業的にも大きな地域があって、
あとは、港南中央、港南台、上永谷など住宅地があるのだが、
それぞれが港南区として結びついていないのだ。
(なぜ結びつかないといけないかという根源的な問題はあるけどね)
そこで港南中央に区の「顔」を創るのが使命だ。

個人的には、デザインやバリアフリーの観点だけではなく、
何かの仕掛けによって人がそこに楽しみとか安らぎとかを見出したり、
何か活動が興って、障害のある人が参加している、という風にしたいと考えている。

グループメンバーもそれぞれの職場で頑張っている人たちで、
面白い化学反応ができたら、と思う。
そういうことも、また楽しみの一つだ。

学生さんからインタビュー

2006年08月13日 | 記事
8月10日、障害者雇用について調査しているという学生さんから
インタビューを受けた。
横浜市役所として、障害者雇用のためにどんなことをしているのか。

とりあえずいろいろな資料を見繕って応じたのだが、
もっとスマートにできるといいなと思った。
ブログとかウィキは前もって知らせているのだけど、
なんだか猫だましみたいなもんで、
一瞬相手をひるませられるかもしれないけど(笑)、
鮮やかな決め手を持ってないとね。

学生さんには頑張って調査を仕上げてもらって、
こちらも勉強させていただこうと思っています。

公民起業家への道?

2006年08月11日 | 記事
8月8日、CACが主催する社会起業家のセミナー
次回はいよいよ最終公開プレゼンなので最後の準備となったが、
ここに来て、メンターや他の受講者と話をしていて、
事業スキームががらりと転換。

事業内容は、障害のある方の雇用支援ということで一貫しており、
今まで、その事業を民間企業としてやる案を考えていたが、
そのスキームを、僕が現在公務員であることを
より生かしたものにしようということになった。

これまで、自分は市役所の職員提案制度に応募して
その提案を仕事にしたことから、
公民起業家と言われることもあるが、
事業提案はしているものの、起業によるリスクなどはなく、気楽だった。

それをもっと、責任がともなうスキームにする。
かつ収益を上げられるようにして、
より攻撃的に事業を運営できるようにする。
これができれば、公務員がもっとチャレンジングで楽しい職業になるかも。

実現するしないはともかくとして、
民とは何か、公とは何かを強く考えさせられる。

もともと、自分は公務員志望ではなかったし、
公務員たるものは、本当に最低限のことをすればよくて
民でできることはどんどん民がやるべきだと思っている。

それから、官民の人事交流を積極的に進めて、
お互いにノウハウやスキルを生かし合えれば、
より社会が発展するのにな、と願っているのだ。

わくわくする打ち合わせ

2006年08月11日 | 記事
8月8日、テレビ収録の間を縫って、
横浜観光コンベンション・ビューローに行き、打ち合わせ。

とあるイベントの企画。
メンバーはコンベンションビューローと、市役所と、民間事業者。
夢があって、愛があって、何より社会的な事業だ。

まだまだ予断を許さない状況であり、
したがって、まだまだ明らかにできないが、
成功をイメージすると楽しくなる。

テレビ収録の続き

2006年08月11日 | 記事
8月8日、1日に行ったテレビ収録の続きを行った。

1日は市長の収録なので、あらかじめ綿密に予定をたてて行ったが、
その他の収録を、日程調整して、この日にすべてやったのである。

午前中は、市内にあるユニクロの一店舗。
ユニクロはどの店舗でも障害者雇用を目指しており、
法定雇用率1.8%、実雇用率全国平均約1.5%の中、
7%以上という驚異的な数字を上げている。
広報の方も、「障害者といっても、まったく健常者と変わりません。」と
おっしゃっていた。

午後は、サンクステンプの横浜夢工房へ。
クッキーの作るところなどを撮影した。
レポーターの宮内亜弥子さんと、
社員が仲良くなり盛り上がったのが印象的だった。

その後は同行できなかったが、
1日に取材した新婚さんの親の方のインタビュー。

放送は8月26日18時からtvkにて。お楽しみに。
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/koho/tvradio/index.html

月刊ケアマネジメントの取材

2006年08月09日 | 記事
8月4日、浦舟複合福祉施設に入居している
サンクステンプ横浜夢工房さんに、月刊ケアマネジメントさんから取材があり、
僕も立ち会った。
横浜市内におけるユニークな障害者雇用の事例ということ。

4年前、障害者雇用をする起業家を支援する事業をやりたいと市長に提案した。
そのとき、市長からは、「それで、雇用ができたとしても、たかだか数人。
この事業で重要なのは、単に雇用を生むことではなく、
それをPRし、雇用を拡大することだ」と言われた。

横浜夢工房では現在29人という大人数が働いているが、
やはり、この事例をPRすることが大事だと思っている。

おかげさまで、横浜市のおとなり川崎市をはじめ
いろいろな自治体からも問い合わせがきている。
これで全国に影響が与えられればうれしい。

横浜卸売市場にて海鮮丼を堪能

2006年08月08日 | 記事
8月3日、養護学校の先生と一緒に、横浜卸売市場の南部市場に行った。
市場では、毎年10月に、一般の方を呼んで盛大なまつりをやるのだが、
それに、障害のある方の出店をしてはどうかという話で、
養護学校の先生が、市場の組合の方とお知り合いなのが縁で生まれた企画。

ここからまた社会参加や交流が広がるといいと思う。

それにしても、社会資源というのはどこにでもあるものだ。
実は、去年、中央市場で養護学校の生徒が実習をした。
実習の内容は役所の事務だったのだが、
南部市場では、今回、民間の方が協力くださっているので、
事務とは違った、現場に即した実習がもしかしたらできるかもしれない。

さて海鮮丼の写真を紹介したかったのですが、
運ばれてきた途端たいらげちゃったので撮れませんでした笑

ユニバーサルデザインの勉強会

2006年08月08日 | 記事
8月2日、市役所の別の部署から、ユニバーサルデザインの勉強会のお誘い。
勉強会といっても、直接業務に生かすためのもの。
どんな業務かは、追々話します。
実現したら、これまた面白い事業に!

勉強会の講師は、株式会社ユーディットの社員の方。
横浜市内の企業で、ITにおけるユニバーサルデザインについて
コンサルティング・研究などを行っている。

最近、IBMやNECなどが、インターネットのサイトを
お年寄りなどでも見やすくなるように、
字を拡大したり、音声で読み上げたりできるソフトを開発している。

僕は、知的障害がある方のために、
漢字をかなに変換できるといいのになあと思っていた。

そしたら、あるんですね、すでに。
振り仮名をふったり、かなに変換したりしてくれるんです。
しかも、小学校低学年とか、振り仮名をふるレベルも指定できる。
もっと使いやすくなれば、もっと多くの人のバリアがなくなる。
やっぱりITってすごい!