インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

KIZUNA3周年パーティ

2009年01月21日 | 記事
1月18日、KIZUNAというサークルの3周年パーティ。
KIZUNAというのは、知的障害のある人を対象とした、
ホームヘルパー3級講座や生涯学習講座から生まれた
サークル活動で、毎回自分たちで企画し、
出かけたり、遊んだりしている。
自分も、ごくたまにだが参加している。

人が何人も集まれば、もちろん意見や性格が合わないこともあり、
順風満帆とまではいかなかったかもしれないが、
それでも3年続くというのはすごいことである。
関わった人々の情熱と遊び心と優しさによるものだろう。

これからも紆余曲折あるだろうが、
楽しく続いていってほしい。
また、一般の障害者支援団体や親の会などによるものでない、
あくまで自主的な活動というのも評価されるべきで、
もっと増えてもいいのでは。

さて当日の模様も含め、これまでの活動が詳細にわかる
楽しいブログはこちら
集合写真に私も紛れ込んでいます。

上飯田文化展

2009年01月21日 | 記事
1月17~18日、松風学園の体育館にて、
近所の町内会の展覧会が開かれた。
地域の方々が作った、書道や工作などの作品を展示。
さらに焼きそばや綿菓子を売る。

松風学園の利用者も、何人かここに出展し、
また綿菓子などを買って楽しんだ。

地域のお祭りに出かけて出展したり、
あるいは自前でお祭りを催すこともあるが、
このように、場所を貸すこともあり、
それ自体がもちろん交流になっている。
すばらしいことである。

職人

2009年01月13日 | 記事
1月13日、NHKで『プロフェッショナル』という番組を見た。
町工場で働く61歳の金属加工の職人が主人公。
若いころの挫折を経て、また、
左手の3本の指を切断されたハンデを乗り越え、
様々な発注に取り組み、後進を育てる姿を追う。

自分は今、障害福祉の現場にいるが、
果たして職人と呼べる職員がどれだけいるだろうか。
みな優秀で真面目だが、異動が4,5年と早い。

ただ、それを言い訳にせず、
紆余曲折の経験を経て、どんな課題にも逃げず、
他の職員の頼りになる、そんな人材を育てなければならない。
あるいはそんな体制を作らなければならない。

体制というのは、自分の施設だけで済まさず、
他の施設と連携したり、地域の資源を活用するということだ。

差別について

2009年01月06日 | 記事
最近読んだ本。
好井裕明「差別言論」平凡社新書。
副題は「<わたし>の中の権力とつきあう」。

変に小難しくなく、とてもわかりやすい本。
「差別」とか「人権」ってどこか他人事で
お勉強の対象になりがちだけど、
本当は自分が差別しうる立場であることを
誰もが認識しなくてはならない。

そういうことがさらっと書いてある。

自分が何年も前に見たテレビ番組で
障害者が奮闘しているVTRを流した後、
有名アナウンサーが「僕たちでも大変なのにね」と
コメントしたことに強い違和感を感じたことがある。

この「僕たち」って誰なのか。
アナウンサーは無意識に、自分とレポーターまたは視聴者を
同じ健常者(非障害者)としてくくり、
障害者を「僕たち」ではない人としてくくったのである。
人情派で知られるアナウンサーでさえこういうことがある。

それはただちに差別とは言えないかもしれない。
しかし、無意識にカテゴライズするところから差別は生まれるのだ。

差別についてさらに言えば、
自分が差別しうる立場であることを認識する必要があるのと同時に、
差別されうる立場でもあるということを認識しなくてはならない。

しかしこの認識を持つのは非常に難しい。
普通は避けたがるものだからだ。
人は自分と他人をカテゴライズして安心させようとする。
そのカテゴリーに何の意味があるかを問わず盲信している。

昨年、縁あっていろいろ人権研修をやったが、
上記の認識を受講者にいかに持ってもらうかが大事だと思った。
また研修をやる機会があれば、その観点で工夫したい。

ハワイ旅行

2009年01月04日 | 記事
少し前の話ですが、昨年12月13~18日、ハワイを旅行。
知り合いの社会福祉法人の人たちと。
一番の目的は前年に続きホノルルマラソンに出ること。

自分自身完走でき、前年からタイムをぐっと縮めたが、
一緒に参加したメンバーもみな完走でき、よかった。

妻も同伴させてもらい、単純に楽しかったが、
知的障害について改めてふれあう機会ともなった。

普段は仕事や勉強で接してはいるけれど、
一個人として遊ぶ中での体験も大事。
これこそ社会参加なのである。

あけましておめでとうございます

2009年01月01日 | Weblog
年が明けて早くも夜です。
あけましておめでとうございます。

入居施設に勤めていますので、
平日勤務のところ9連休になる今回の年末年始も、
出勤しているか、自宅にて時折施設のことを考えています。
帰宅しない利用者さんは施設にて生活しているわけで、
今も働いている職員を思うと頭が下がります。

ということで旧年は、ここ数年の中でも
大きく動きのある年だった。
就労支援の施策・企画に携わっていたのが、
現場で、直接利用者さんの生活に触れることができた。

また、管理職になってマネジメントにも関わるようになり
自分に幅ができたと思う。
(物理的な横幅ではありませんよ)

さて今年やっていきたいこと。
自分が、職場のMBO(目標による管理)で
20年度、自分自身に課しているテーマの中に、
「松風学園の再整備の推進」がある。

松風は施設の再整備及び運営手法の見直しを控えているが、
これについて考えることは、まさに、
障害福祉のあり方について考えることであるといっていい。
この作業は今年も続けていく。

次に、「セーフティマネジメントの推進」というテーマ。
これは、松風の利用者の事故防止を進める活動。
3月までにその活動のまとめをしたい。

それから、MBOには挙げていないが、
「人権擁護の推進」に取り組んでいきたい。
これまでも、人権研修の講師をいろいろやらせてもらったが、
その経験を生かし、松風にある人権活動の実績を伸ばすことで、
福祉自体に貢献したいと考えている。

今年もよろしくお願いします。

(写真は12月29日の松風学園での一コマ。
グランドで利用者さんがボールなどで遊んでいます)