インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

本の構想

2006年11月25日 | 記事
突然だが本を書きたいなと思っている。

この道に来てまだ4年ほどだが、いろいろな人にお会いした。
障害者就労に人生をささげ地道に活動する人たち。
彼らは人間としても強い魅力を持っている。

それを多くの人に知ってもらいたい。
そして、多くの人にこの道の素晴らしさ、楽しさを知ってもらいたいのだ。

自立支援法に規定された就労支援

2006年11月25日 | 記事
11月24日、就労継続支援A型を検討している企業に応対。

障害者自立支援法には就労支援に関して3つの事業が規定されている。
・就労移行支援…就職させるための支援をする。加算あり。
・就労継続支援A型…利用者と雇用契約を結び利用料を取り仕事をしてもらう。
・就労継続支援B型…労働性はなく継続的に仕事をしてもらう。従来の授産施設のイメージ。

雇用契約を結ぶ形態としては、福祉工場という福祉施設があるが、
継続支援A型では企業が事業者となりうるので
従来の福祉工場とは異なる、企業ベースでの展開がありうる。

横浜市としても、法の規定をいかに利用して
障害のある方の社会へのハンディキャップをなくしていくか。
多くの支援者たちと、社会資源を活用しつつ、知恵をしぼりたい。

親の会と意見交換 など

2006年11月25日 | 記事
11月22日
・災害時の対策について障害福祉部横断で検討会。
・障害者自立支援法の就労支援事業についてやはり部内横断で打合せ。
・昼食をとりながらNPOの方と意見交換。
・生涯学習関係の庁内会議への出席。
・障害児者の会の方と意見交換。
・東京にて外部の方と意見交換。←面白いことになるかも♪

大学で得たもの

2006年11月25日 | 記事
11月22日、各区の生涯学習支援を担当する係長会議に出席。
生涯学習講座「パワーアップゼミ」を主催する市社会福祉協議会の
担当者と一緒に説明をした。
その後、教育委員会の生涯学習課に行き、挨拶。

24日、僕が大学にいたときの生涯学習ゼミの指導教官・佐藤一子教授から
久々に電子メールを受け取る。
定年で会を催すとのお知らせだった。

大学を卒業して9年、専攻していた生涯学習とは違うことをやっているが
いくつか関連することができてきた。
・上記の生涯学習講座に関わることができた。
・仕事の関係でワーカーズコレクティブの講演会に出たら
 基調講演の先生と佐藤先生とが親しい人だった。
・横浜市民の障害者雇用を始めた社会福祉法人は
 佐藤先生のゼミで見学に行ったところだった。

他人から見ればなんでもないようなことだが、
大学でいろいろ得たのだなあ(勉強はしなかったけど)と感慨にふける。

起業家たち

2006年11月19日 | 記事
11月17日、障害者支援をしているNPO法人「ともにあゆむ」の
活動を見に行く。

金沢区のある町の古紙回収を請け負っているとのこと。
車2台を使い、つぶさに町内を回って回収する。

ある人は、知的障害があって、言葉で話し合うこともできないし、
マイペースなので時間はかかるが、
体力があって、淡々と束や袋を持ち上げては車の荷台に放り上げる。
時折行動が止まることがあったり、チラシや道の自動販売機に
目を奪われることもあるけれど、ペースは落ちない。

入所している施設からは、多動、時間が守れない、パニックになるなど
自立にはほど遠いという見方になるのだが、
その人は、その人のできる範囲で見事に仕事をしているのだ。
よく観察していると、放り上げ方にも工夫があり、
その人なりに考えていることがわかる。
次々と違う古紙が待ち構えていて飽きないし
体力を使うので発散できるのも精神的にいい。

けれど、施設で決まったスケジュールで細かい作業を繰り返しする中では、
その人の良さはわからなかったかもしれないのだ。

それにしても、支援しているNPOは、まったく行政の補助をもらわず、
請負の報酬でやっている。その努力はすごい。

前にも、やはり企業から仕事を請け負い、その報酬だけで
頑張っているところを見に行った。
支援団体名はフュージョン(融合)。

「ともにあゆむ」さんもそうだが、ビジネスとして活動しつつ、
障害のある人には、その人がどうしたらその人なりの良さを発揮できるかと
真剣に支援している。
こういう活動が報われるといいなと思う。

役所も仕事を出します

2006年11月19日 | 記事
前日に、障害のある人に仕事を出してくれる企業を訪問したわけだが、
もちろん役所自体にもいろんな仕事があって、貢献しうる。

11月16日、市立の授産所の所長会議に顔を出した。
そこで、役所内部にも、もっと授産所のアピールをして、
仕事をもらおうという話になった。

個人的には、シンポジウムのようなものを開き、
当事者、福祉、企業などがそれぞれの立場で
話し合う機会を作りたいと思っている。
これを、福祉の話ではなく、経済・産業の話と位置づけたい。

とはいえイベントを開催する余裕がない。
運営してくださる方、法人があったら手を挙げてください。
ただし、お金は出さないと思ってください(笑)。
企画と、パネリストを見つけてくることはします。

結果的に貢献してくれる企業

2006年11月19日 | 記事
意図的にではないが、結果的に、
障害のある人でも取り組みやすい仕事を出す企業がある。

11月15日、そんな企業を訪ねる。
市内でも15~20くらいの作業所または団体に
仕事を出しているとのことだった。

仕事を出すと決める前には、担当者自ら出向き、
きちんと仕事ができるかどうかを見極める。
もちろん、いろいろトラブルもあるようだが、
それは、障害者だから云々ということではなく、
冷静に対処されているのが印象的だった。

僕の方から、「ぜひ関係機関に周知して御社をPRしたいんですが
仕事をしたいと応募が殺到したら困るんじゃないですか?」と聞くと
「いえいえ、殺到は大歓迎ですとのこと」。

ということで企業名を明かしてしまいます。
「ぱど」さん。仕事はポスティング。

あくまでビジネスとして、障害のある方に機会を出す、
そんな企業は今でも多いですが、もっと増えたら、と思う。

区庁舎に企業が出店します

2006年11月15日 | 記事
横浜市磯子区の区庁舎内の喫茶店の運営法人が撤退したため、
新たに運営法人を募集していたが、このたび選定された。

株式会社ファンケル。
横浜出身の企業で、美容・健康グッズで有名である。
ファンケルスマイルという、障害者雇用にかけて全国的にも進んでいる
子会社を有している。

企業を入れるというのは一見なんでもないことだが、これは大きな出来事。

というのも、公有財産において障害者雇用を条件にお店をやるという
スキームはよくある話だが、
安定した障害者の社会参加の場を確保するという趣旨で、
しかも公有財産を無償提供するという趣旨のため
これまで運営法人は障害者支援をしている公益法人に限られていた。

しかし、今年、この磯子区役所での運営法人募集の前の、
都筑区役所での募集から、企業にも対象を広げた。
都筑では結果的に社会福祉法人が選定されたが、
磯子では、初めて、企業が選定されたのである。

偶然だが、磯子区は、区庁舎の壁面を利用して
いち早く広告事業を導入、収益を得るなど、先進的な取組みがさかん。
新たにオープンする店も、存分に儲けてもらい、
地域住民を喜ばせ、従業員が楽しく働けるようにしてほしい。

福祉施設と意見交換

2006年11月11日 | 記事
11月11日、都筑区の福祉施設ワーク中川に行く。
ここでNPO法人I Love つづきが主催する落書き消しイベント
あったのだが、雨で中止だった。
(なおこのイベントは、上記のNPOに、上記の施設と、
近隣の企業などが協働で行うもの。面白いです!!)

ということで、施設長さんと意見交換。
障害のある方の福祉のことに限らず、児童福祉、教育にまで話が及んだ。

教育も福祉もいろいろ問題があるが、
直接の支援者または教育者と当事者だけのものになっていることに
その原因があると思う。
関係のある多くの人・機関が
それぞれの立場で支援する体制にする必要がある。

就労支援に関する地域の意見交換

2006年11月08日 | 記事
11月7日、ある就労援助センターにて周辺の各機関と意見交換。
授産施設の施設長さん、養護学校の先生、区役所のケースワーカー。
もちろん普段から活発に活動されている方々なので、
既に相互に連絡・連携する関係を持っていた。
ただ、その関係がそれぞれ1対1で成り立っていた傾向があったようだ。

今日話をして、実はみんなつながっているということに気づき、
この関係を核として、展開して行こうということになった。
そのための仕掛けとして、研修会を開催しようかと考えている。
研修会といっても、学ぶことが最大の目的ではない。
そこで出席者相互に関係を作り、何かあったら気軽に話ができること。

学校への応対、議員への応対

2006年11月08日 | 記事
11月6日、ある学校法人の方がいらっしゃり
就労支援についてのご相談。
といっても学校としての卒業時の就労支援ではなく
学齢期を超えた人の就労支援事業に取り組みたいとのこと。
ここでの話題の一つが、親の障害の受容が難しいということ。
親との信頼関係、高い説明能力・コミュニケーションが問われる。

別件で、山形県酒田市の議員さんが来訪。
自立支援法その他の障害福祉の質問に対応。
僕も就労支援事業の担当として加わった。
議員さんの話では、障害のある人へのサービスのことだけでなく
地域としていかに障害のある人を支えるのかに関心がある様子だった。
もちろん決して横浜ができているわけではないが、
横浜なりの取組みを紹介した。

世界初の視覚障害者向けイベント

2006年11月05日 | 記事
11月4日、視覚障害者向けイベント「サイトワールド」に行く。
場所は錦糸町駅前のすみだ産業会館。主催は日本盲人福祉委員会。

視覚障害のある人のための機器やサービスを体験できるということで
会場をのぞいてみたら、大盛況だった。

多くのブースが設けられており、いくつかで説明を聞いた。
・情報処理学科を設けている大学
・印字と点字を両方あるいはどちらかでも打ち出せるラベル作成器
・図形情報を点図(でこぼこ)で表示できるディスプレイ
・OCRで読んで日本語・英語で読み上げたりテキスト・画像・PDFで保存できるソフト
・Youtubeなどサイト上にある映像の音声とテキストの音声読み上げとを区別するソフト(開発中)などなど。

考えてみると、数年前に比べて、自分が使っている
パソコンや携帯電話は格段に進歩している。
それと同じように、視覚障害者向けのツールも進歩していると思った。

どんどん便利になって、バリアがなくなっていくといいなあ。

斎場、企業との連携、都市デザイン

2006年11月04日 | 記事
11月2日のできごとを3つ。


市立の斎場に行き、職員インタビュー&見学。
僕は、障害福祉課に所属すると同時に、
健康福祉局の改革推進委員会のメンバーでもあり、
職員が仕事を進めやすくなるような活動もしている。
職員インタビューはその一つで、
巨大な組織である健康福祉局の職場・職員を紹介するため。

なぜ斎場を選んだかというと、
そこでの湯茶接待・清掃業務と、売店の運営を
障害者支援団体に委託しているので、
それを見たかったからだ。

斎場にはシステムがあり、オンタイムで
受付から火葬を経た一連の流れがいろいろな場所で
一目でわかるようになっている。

また、公立であり、横浜の中心部に近いという場所柄、
生活保護受給者・老人ホーム利用者など
単身者の故人が来ることが多いそうだ。
これまで仕事で縁がなかったが福祉との接点を見た。
確かにケースワーカーの話を聞くと、
まれに斎場に来ることがあるそうだ。


ある企業の中で、数人の障害者と支援者が働いている。
元福祉施設の職員が、施設の作業を通じてやりとりしていた企業と連携し、
施設を飛び出して、その企業から仕事を請け負い、
数人の障害者と働いている。
施設ではないので補助はまったく受けていない。
企業と彼とのビジネスの関係になっている。

安全管理や人員の点で課題はあるのだが
とにかく印象的だったのは、働いている人々の姿。
黙々と、しかしダイナミックに、額に汗して働く姿は本当に美しい。
仕事が終わると、みんな、すがすがしい顔をして帰っていった。

そして、企業から仕事を請けている責任者は
本気で企業と向き合っているし、同じだけ、障害のある方のことを考えている。
働かせて終わりというわけではなく、
就労援助センターと連携して就職を進めているし、
また近隣の学校から実習も受け入れているのだ。


市役所の都市デザイン室が主催する
アーバンデザイナー養成基礎講座の公開発表会。
受講者がチームに分かれ、港南中央駅周辺を
どうデザインするかを発表するのだ。

僕のチームは、みんなのふるさと構想と題して、
住民がふるさとと思えるような仕掛けの提案をした。

講評では、コンセプトがまとまってないなど
厳しい意見をいただいた。
自分自身忙しさを理由にしてチーム作業に貢献できず
残念な気持ちがある。

しかし、この講座を通じて、まちの魅力について
考えることが多くなったと思う。
いろいろな街に行くと、ここの魅力は何かを考える癖がついた。

普段は障害者の就労という縦割り的な視点が強いので
フラットに地域を見て、その中での障害者就労を考えるというように
視野が広がったのではないだろうか。

安全管理局・改善取組発表会

2006年11月04日 | 記事
11月1日、安全管理局(かつての消防局と危機管理対策室)が
改善取組の発表会を行った。

そこで障害のある方の施設・作業所で作った
パン販売をコーディネートしたつながりで見に行った。

消防職員がほとんどということのためか、
非常に統制のある、緊張会のある発表会だった。
といっても改善は住民の視点で取り組まれており、
発表もテレビ番組のBGMを使用するなど
楽しい工夫のあるものが多く、驚かされた。

キャッチフレーズは
 なんと  「119風」(いいくふう)!

消防とか危機管理というのは、日常では特に意識しないが
こういう人たちが地域にいるというのは安心感がある。

特に一般の方に公開していないとのことだが、非常に惜しい。
多くの人に見てもらいたかった。