インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

インターンシップ

2007年09月26日 | 記事
8月27日から9月7日までの2週間、
大学3年生二人をインターンシップとして受け入れました。

我が係が受け入れるのは今年で4年目。
過去の経験者には、いま同僚になった人もいるし、
今年の職員採用試験に合格し、来年から同僚になる人もいます。

我が係を希望して来る学生だけに、
意欲も高く、吸収も早いです。
学生にとっても、勉強では学べない現場を体験できます。
そして一回り成長した学生を見るのもまた楽しみです。

働くことって、学ぶことでもあるんですよね。

市役所における障害者雇用について

2007年09月23日 | 記事
たいへんご無沙汰しておりました。
ブログの投稿は半月ぶり、
ブログに書く内容については1ヶ月以上触れていませんでした。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
このたび、横浜市役所にて、知的障害のある方の雇用を行います。
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/shogai/topics/shokutaku-koyou/

この趣旨を説明します。

障害者雇用促進法において、法定雇用率が定められています。
民間企業は1.8%で、役所は2.1%(教育委員会は2.0%)です。
しかしながら、この法定雇用率を達成している企業は半数もありません。
月額5万円の納付金を払って済ませているのです。

でも、企業にも都合があります。
例えば、障害者雇用として適していた製造業などが
どんどん海外に移転しているのです。

そこで、新たな分野に取り組む必要があります。
横浜市役所は、事業主としては法定雇用率を達成していますが、
知的障害のある方を事務職として雇用することで、
その新たな分野を示す、というのが本件の趣旨です。

今回、雇用するのはたった1人です。
ですが、何人雇ったらいいというものでもありません。
障害者を救済するために雇うというわけでもありません。
これは、みんなでともに生きる社会を作るための努力です。

例えば、今回雇用するのは健康福祉局という部署で、
庁内でも不夜城と呼ばれています。
(実際にはほとんどの職員がその日に帰っていますが)
今回の雇用はワークシェアとして有効なのです。

市のサイトには、市長が発表した際の様子が上がっています。
http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2007/070829.html

市長の発言にはこうあります。

 私たち自身が知的障害者の方を雇用し、
 職場の中で共に働いていくということの実績を作って、
 そして将来については門戸を広げられるように
 していきたいという希望をもって、
 今回の事業にあたっていくということです。

今回の事業が、大きく展開するように、頑張ります。

故郷に帰る

2007年09月03日 | 記事
8月13日、ある人の紹介で、早稲田大学院による
山口県宇部市役所のヒアリングに同席させてもらう。
いうまでもなく宇部は僕の故郷である。

午前は市長はじめ幹部たちへのヒアリング。
市長が掲げる今後の市の理念に対し、
各部署がどう事業展開していくか。

大学院からは、その理念の分野に近い部署だけが考えるのではなく、
すべての部署が、すべての理念に対して何ができるかを考えることと
アドバイスがあった。

午後は、市役所の若手プロジェクトチームのミーティング。
大学院と、若手チーム、その間に入る役所の事務局との
意見のすり合わせが中心だった。

午前午後と全体的に見て、
役所としての政策・施策・事業とが必ずしもリンクせず、
事業の概念も確立していない状況だった。

ただ、それは役所に非があるということではなく、
役所は普段の現場業務にあたるのに精一杯で、
また、市民の厳しい目が不足しているのだと思う。

宇部を、巨大で東京の近くにある横浜と比較するのは
おかしいかもしれないが、規模的には、横浜の1区に相当する。
そう考えると、横浜でも1区だけが自治体だとしたら、
上の状況になりやすい気がする。

横浜の場合は、18区それぞれの現場があると同時に、
それを統括または後方支援する各局があり、
政策・理念・事業の柱を支えている。

また、元々地元ではない市民の要請は、
役所に対して容赦ない。
一般の人にはまだまだと言われるかもしれないが、
情報公開や監査は他の役所に比べて厳しいと思う。

したがって、宇部市役所はやり方によりもっとよくなるし、
そのために自分もお手伝いできないかと思うようになった。

余談だが、若手チームには小学校時代の同級生が偶然いて、
20年以上ぶりに再会できてよかった。
また帰りたい。

ワーカーズコレクティブ

2007年09月03日 | 記事
8月10日、神奈川ワーカーズコレクティブの方々と意見交換。

昨年度まで委託していた体験実習の実績をふまえ、
今後はどうしていこうかと意見交換をした。

この方々とお話しすると、姿勢がすべて前向きで、話が早い。
そういうふうに、地域に事業を展開していったのだろう。
しかも障害のある方に積極的にチャンスを提供しよう
というのだから、ありがたいことだ。

雇用の場を創る

2007年09月02日 | 記事
8月8日、とある事業所から相談を受け、
就労支援センターの方と一緒に事業所を見学。
法定雇用率に必要なポイント(人数)を考慮しつつ、
どんな仕事が考えられるか、見て回った。

事業所としては、当初、既にアウトソージングしている仕事など
障害者のための仕事を数人分確保するという考えだったが、
我々の考えとしては、複数の職場(仕事)から
少しずつの仕事を切り出して、1人分にするというもの。

このことにより、複数の人間が障害のある人と接することができ、
またそのそれぞれの人間が、自分の負担を軽くできる。
こういうことは今後もやっていきたい。

実習の成果は

2007年09月02日 | 記事
8月6日から1週間、市立ろう特別支援学校高等部2年生の
実習が職場にてはじまった。
これは、同校から市役所が平成16年度以降
受け入れているもの。

ただ今回の実習にはちょっとした思惑があって、
このときにはオープンになっていなかったが、
後に知的障害のある人を雇用する際に、
どのような仕事を出せるか、という試行も兼ねていた。

それはともかくとして、毎年見ていることだが、
実習生の仕事に取り組む姿は本当に真剣で、
こちらも微笑ましく、また我が身を振り返らせてくれる。

写真は、そんな実習生が作ってくれた、
市内の就労支援機関のマッピング。
これは今も職場の壁に貼ってあり、
打合せをするたびに実習の短い5日間を思い出すのだ。

秋には文化祭があるらしいので、
同僚と行こうと話している。

精神障害者雇用事業所の会

2007年09月02日 | 記事
8月3日、神奈川県精神障害者就労支援事業所の会の研修会に出た。

ここでは、実際に雇用をしている企業の方が二人講演。
企業は、京急ウィズさんと、丸中青果さん。

その後質疑応答で終り。
だが、そこに来ていたのが、
それぞれ市内で活躍されている方々で、話がつきない。
そしてスタッフの反省会に紛れ込んで話をさせてもらう。

普段、横浜市内を見ている自分たちにとって、
神奈川県内の広い視点からネットワークを考えているのがためになった。