インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

つなぎちゃん

2005年08月28日 | 記事
浜松のGENちゃんにいただいた、キャラグッズつなぎちゃん。
丈夫な紐付きでいろんなものに付けられる。
ジッパーなどに付けると、ぐいっと引っ張れるユニバーサルデザイン。
町なかで誰かに助けを求めたいとき、これを持ってると「声かけてねー」のサイン。
http://www.ast.gr.jp/tsunagichan/

浜松の友人が来ました

2005年08月28日 | 記事
08月23日、浜松市役所の内藤さんとその友人たちが横浜を訪ねてくれた。
障害者の就労の場つくりを考えているとのことで、横浜をご案内。

・日産スタジアム周辺にて職場体験実習(清掃)
・日産スタジアム内のふれあいショップ
・港北区役所庁舎内での作業所のパン販売
・作業所にてランチ、別の作業所でお買い物
・オープンカフェのある日本大通を散歩
・市役所そばのふれあいショップにてNPO、新聞記者との懇談
・就職研修をしているNPOによる就職セミナー
以上のメニュー。

暑い最中で皆さんには動き回らせてしまったけど、とても賑やかなツアーだった!
それにしても明るいメンバーでこちらまでハッピーに。
次は僕が浜松に行こうと思う。

同僚の死を悼む

2005年08月24日 | 記事
同僚が亡くなった。
市役所で、障害福祉部長を務めた大先輩。50代だった。

一緒に働いていた頃、近くの席に来ては冗談・軽口を言っていた。ゴルフが大好きで、すぐその話を口にした。足を痛めたが、その手術の痕を誇らしげに見せるのが好きだった。障害者の団体と、よく野球を楽しんでいたという。

去年、埼玉で開かれた障害者全国スポーツ大会では、宿で酒を飲みながら、彼の話を聞いた。社会起業家、協働、そんな単語を最近よく聞くが、そのはるか前から、彼は実践していたのだった。
まだまだ、彼の話を聞きたかった。

市役所にてパンを販売!

2005年08月17日 | 記事
08月12日の昼休み、市役所にてパンを販売!
障害者の通所授産施設「SELP・杜」(セルプモリ)さんのパンが飛ぶように売れた。

これは、障害福祉部の有志が中心となって、「市庁舎で障害者施設・作業所のパンを売ろう!プロジェクト」、通称「パンプロジェクト」の活動で、今回、モデル販売として実行したもの。
いくつかの区役所では個々に行われていたのだが、市庁舎では、いろんな調整が必要だったのだ。

まずは控えめにやってみようということで、福祉局の職員にだけ庁内LANで知らせ、あとは口コミ(僕自身は130人の職員にメールした)だけだったが、販売開始前から長蛇の列。
売り始めたら15分で300個が完売。あっという間だった。
今回は、物珍しさもあっただろうし、味も評判の施設に来ていただいたからだろう。

今後は、希望する施設・作業所も参入してもらい、継続的に販売することを考えている。
しかし、我々は福祉局の職員なので、こうして、一緒に障害福祉に頑張っている人と協働しよう!とやっているわけだが、客としての視点も必要だと思っている。
つまり、機会を作ってあげる・買ってあげるのではなく、場所は用意するけれども、やはり売ることにはシビアに考えたい。
そうしないと、障害者がいつまでたっても守られる人になってしまう。

プロジェクト、再エンジン

2005年08月17日 | 記事
08月11日、ランドマークタワー13階のラウンジにて起業家と学生とのミーティング。
お店を作って障害者雇用もしちゃおうという話。
昨年、そこに学生さんに集まってもらってサポートしようとしたんだけど、自分のコントロールが下手で自然消滅していた。
このたび、それを見直して、サポート体制・役割などを明確にしてやろうということで、また集まってもらった。

2人の学生さんが来てくれたんだけど、学年も2年から3年になり、将来のことをより真剣に考えていたり、新たに活動を始めようとしていたり、頼もしく思えた。
そんな彼らに僕から貢献できること。
フリーペーパーを作りたいという人には、起業家の宣伝のことを考えるのが実践練習になるだろう。インタビューをしてもいい。
写真が好きだという人には、商品を綺麗にとってもらって、サイトに掲載してもらおう。
社会保険労務士を目指す人には、店員募集について考えてもらってはどうか。

とりあえず、近々、ブログを新設して、学生さんが活動するバーチャルな溜まり場を作ろうと思う。

横浜市の財政を考える

2005年08月16日 | 記事
(画像は横浜市債のマスコット・ハマサイくん)
08月10日、ハマリバの運営メンバー数人で、出前財政ミーティングに参加した。
ハマリバというのは、市職員で昨年始めた、市役所の改革改善事例発表会。
出前財政ミーティングというのは、市の財政局が行っている、職員向けの財政説明会。
今回、この出前をハマリバのメンバーが申し込み、財政課の職員に、横浜市の財政についてわかりやすく解説してもらった。

などと書くと、市職員のくせに自分ちのお財布のことを知らんのかと思われるかも知れない。
しかし残念ながら詳しくないのだ。

また、この背景には、市役所の内部にある、総務・財政・政策部門と事業部門との軋轢がある。
総務部門は、事業部門は、役所全体のことを考えずに、やりたいことをやりやがって…という思いがある。
一方、事業部門は、総務部門は、現場のことを知らずに口をはさみやがって…という思いがある。

でもこうしてオフサイト形式で、膝と膝をつき合わせ、ぶっちゃけで話すと、知識の向上以上の効果があるのだ。
それは、人の心の中のバリアフリーである。

話題がそれてしまったが、横浜市の財政は決して健康優良ではない。
過去の膨大な借金(3兆円!)がある。収入(特に税収)増は見込めない。
そんな状況でさらに財政担当者の頭を悩ますのが、福祉予算の増加なのである。
しかし福祉局は、自分たちは市民にとって必要不可欠なことをやっている誇りがある。
だから難しい。

ただ、福祉局としてもやはり身を削ることを考えなければならない。
大きな予算に比例して組織も大きい。
地域福祉・生活福祉(生活保護、国民健康保険など)・児童福祉・障害福祉・高齢福祉。
来年度には衛生局と併合するので、さらに部門が増える。
これらが「自分が自分が」の意識では、減るものも減らない。当然だ。

したがって、厳しい財政状況のもとでは、まず、現場一人一人の職員にいたるまでが、そうした厳しい状況を認識すること。
それから、自分の仕事は全体から見てどれくらい重要なのかを考える必要がある。
また、そもそも役所が公費を出してすることなのかという視点。
企業・NPO・市民の活動を広く知ること。それをうまく活用することだ。

小さなネットワーク誕生

2005年08月16日 | 記事
08月09日、横浜市内の某所にて、障害者就労支援のネットワークの初ミーティング。
就労援助センター(横浜市が補助する就労援助機関)、養護学校、福祉施設・法人、ハローワークなどが集まった。

みんなどうにかしたいと思っている。でも自分だけではどうにもならない。でも集まれば何かできるのではないか。
ネットワークは始まったばかり。まだどうなるかわからない。小さな試みだけど、こんな動きが市内で芽吹いている。

このネットワークは市役所が仕掛けたわけではないが、こうした動きを市役所として応援したい。
あとは戦略である。これは自分たちに課せられた使命だと思っている。

障害者自立支援法案、廃案に

2005年08月15日 | 記事
08月08日、郵政民営化法案否決による衆議院解散に伴い、障害者自立支援法案・雇用促進法改正法案が廃案となった。
実際に自立支援法対策に携わっている職員はこの日、久々に早く帰宅した。

郵政民営化も大事な問題だから、仕方ないとは思いつつ、しかし少し悲しい気がした。
比較できることじゃないけど、郵政公社の職員の身分より、障害のある人々の状況のほうが深刻なんだ!
そりゃ郵政民営化は単に公社の民営化の話に留まらないわけだけど。
だから、政局が安定したら、きちんと議論してくれよ!と願う今日この頃。

ろう学校生徒の市役所実習

2005年08月15日 | 記事
08月05日、鶴見区役所と神奈川区役所にて行われた、ろう学校生徒の1週間の実習が終わった。
いずれも高校2年生の2人の生徒が、区役所のオフィスにて、事務をこなした。
伝票整理・PCへの入力・計算、アンケート集計、パンフレットの作成など、仕事はあるある。
高校2年の彼らにとって、どこかに通って仕事をするというのは初めての仕事。
しかし、自分の技術が、社会に役に立つということは、大きな自信になるに違いない。
このあと、彼らは本格的に進路を考えていく。楽しみである。

市役所では現在、主に知的障害のある方への支援を行っているのだが、
ろう学校生徒の実習は、昨年度、当校から依頼されて、試しに自分の職場でやってみた。
すると思った以上の能力とひたむきさに心打たれ、今年は他の部署にお願いしたのだ。
いずれの区役所でも聴覚障害のある職員がおり、受け入れもスムーズだったとのこと。
生徒を中心として、手話講座が開かれることもあったようだ。
こうして受け入れ側も、変わっていく。これも楽しみなのである。

福祉関係専門学校学生と面談

2005年08月15日 | 記事
07月30日、NPO活動への参加を呼びかけるため、学生さんと面談。
学生さんと言っても、昼間働いて、夜に勉強しているのだ。
志のために頑張る姿はステキである。こちらが教えられる。

お返しに夜間の勉学では学べない現場を提示できたら、と思う。
具体的には、子育てについて悩みをもつ親へのインタビュー。
悩みを打ち明けるのはある意味、自分の身を切ること。
この人になら、身を切ってもいい、そう思わせないといけない。
そのためにはまず、人と人との信頼関係が必要不可欠。

でもそれって難しい話ではなく(技術的には難しいけど、日常的ということ)、
たとえば恋人との会話。自己満足なアプローチではいけない。
まず自分が身を切って示すこと。

…なんて恋愛の達人みたいだな。真実はNot at allである。