インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

横浜市障害者就労支援検討会議開催!

2006年07月31日 | 記事
長くて硬いタイトルですね^^;

それはともかく、横浜市内の障害者の就労支援について
考えていきましょうという趣旨で会議を開いた。

これは、厚労省から障害者の職業能力向上を進めてほしいという
委託事業によるもので、
では地域でどうやって連携しながら進めていこうかという趣旨。
7月24日が第1回で、これから年度内に合計3回開き、
その間も随時会合をやろうかと考えている。

市内で活動をされている支援団体、事業者、教員、当事者、行政など
メンバー24人、オブザーバー含めると30人に来ていただいた。
これでも実は全然足りないくらいなのですが、泣く泣くで。
メンバーを考えていたら、つくづく、横浜は、
優れた活動をされている方が多いと感じた。

これだけ多い人数ではまともな会議などできないのが普通だが、
まずは、お互いの存在を知り、基礎的な情報・課題を共有することが大事。
ではこれからどうやって地域に根ざした連携を作っていくか。

一方で、そろそろ来年度予算も考えていかなければならない。
ビジョンが問われるところだ。

第1回Y3S会議 開催!

2006年07月25日 | ハマジョブネットワーク
2006年7月24日、第1回Y3S会議を開催しました。

会議の概要はこちらです。
・委員長の選出
・障害者職業能力開発プロモート事業について
 ・同事業実施要綱について
 ・職業訓練「トライ!」について
 ・18年度プロモート事業計画について
・横浜市における障害者就労支援の状況について

このうち、職業能力開発プロモート事業の計画案はこちら。
・職業能力開発推進会議(Y3S会議とする) 第2回:10月下旬、第3回:3月
・職業能力開発説明会(教員、生徒・保護者向け) 2月
・職業能力開発セミナー(当事者・家族・支援者向け) 2月(セミナーと兼ねる)
・周知・広報など委託訓練の推進 随時
・職業能力開発人材の育成 1月
・職業能力開発プロモーターの配置 7月

学校のバリアフリー?

2006年07月23日 | 記事
7月19日、「進路対策研究会」なる会合に出席。
これは、横浜市社会福祉協議会の障害者支援センターが事務局になり、
市内のもう・ろう・養護学校の進路担当の先生が集まって、
生徒の卒業後の進路について調査・研究・意見交換をする半公式な集まり。

横浜市内には、市立・県立・国立・私立の特殊学校があり
行政(教育委員会)主導になると、まとまらない。
しかし、障害者支援センターつまり福祉が事務局になることで
そのショウガイが乗り越えられるという事実…。

昨年度からは、これにフリースクールやサポート校という、
看板にはうたっていなくても実際には障害のある生徒が通っている
学校の先生も参加している。

だから半公式であるにもかかわらず、
障害者就労支援の話を学校に持ち込むには
ここが実質的にベストなのである。

さて僕が参加した会には、
17年度に卒業した生徒たちの進路の結果がまとめられていた。
どの区に住む生徒が何人卒業したのか、
卒業して進学・就職・福祉施設に行ったのか、が詳細に。

ひとえに現場の先生たちの努力である。
学校の所管がどこかなんて関係ない。
未来ある生徒たちを、どうしていくか。これが一番重要なのだ。

地域の重要なセクター・ワーカーズコレクティブ

2006年07月17日 | 記事
7月17日、開港記念会館にて、ワーカーズコレクティブによる
障害者就労支援推進フォーラム」が行われ、
パネリストの一人として参加した。

参加者は他に、
講師として、都留文科大学の田中夏子先生
ワーカーズの障害者就労支援実践報告で松井さんと黒川さん、
体験実習生を送り出した地域作業所「ほっと・館宇宙(そら)」の千葉所長。

ワーカーズさんとは、昨年度、横浜市が
知的障害者の職場体験実習のコーディネーターを公募した際に
手を挙げてくださってからのおつきあい。

走りながらであったが、体験実習が無事終わり、
就労者も何人か出て、
ワーカーズさん、市、ともに課題を明らかにすることができた。

その担当者として、横浜市の就労支援施策の概要とともに、
体験実習のこと、ワーカーズさんへの期待を喋らせてもらった。
拙い話だが、前向きに話をさせてもらったつもりである。

田中先生は、フォーラム前に話をしていたら、
僕の大学の指導教官のことをご存知ということで、
また、講演をお聞きすると、イタリアの協同組合の実績には
非常に参考になることが多く、今後もよろしくお願いしたい方だった。

ワーカーズさんは、体験実習での実績をふまえ、
訓練事業にも乗り出したい、グループホームも作って、労働だけでない支援をしたいと
宣言をされた。

多様な業種、多数の事業所、そして能力だけでなく元気のある方々。
大いに期待したいところだ。

公共の電波を使うということ

2006年07月17日 | 記事
7月14日、tvk(テレビ神奈川)の番組「Hi!横濱編集局」のロケハン。
tvkのディレクターさんと脚本家さんと、取材対象候補を回り、
そこから脚本を作っていくのだ。

この番組では、これまで、障害のある方の就労というテーマで何度か
取り上げていただいた。
例)2005年10月29日「ハンディキャップを越えてもう一歩ジャンプ

今回は、単なる就労だけでない「自立」がテーマ。
まだ明らかにできないが、ロケハンの途中でも、我々が議論になるような
切実で、かつ、普遍的な話。

番組の趣旨で、そのテーマを深く掘り下げることはできないし、
多くの視聴者も望んでいないかもしれないが、
これをきっかけにして、一人でも多くの人がちょっと考えてほしい、
そんなメッセージを込めています。

公共の電波を使うということ。
今回は、普段より、いっそう、このことを意識しました。

放送は8月26日の午後。
内容が決まったら、お知らせします。

ラジオ出演!

2006年07月13日 | 記事
7月12日、FM横浜の番組「Yokohama Around」の収録があり、
スタジオがあるランドマークタワーに行ってきた。

この番組は横浜市役所が提供していて、
毎週、横浜のいろんな情報を発信している。

今回は、市有建物を障害者雇用を条件として有償貸付した事業の紹介。
というより、そこで働いている方々が主役。

僕は前振りとして、ごく簡単に事業説明。
出演時間は1,2分くらいだろうか

次に、企業のかたから、どうしてこのたび市の建物で
障害者雇用を行うことになったのか、
また、その事業所は今、どんなふうに運営されているかを説明。

最後に、主役のお二人が登場!
事業所で焼いているクッキーを包装したまま持ってきたものだから、
DJの女性はおおはしゃぎ。一気にテンションが上がる!
(それに比べて僕と喋っているときの低さ…)
包装を開けてクッキーを食べ始めるDJの江口さん。
明るく質問に答える社員の二人。

あれだけ、ブースに入る前に、緊張を解こうとお話したのに、関係なかったな。

「将来の夢は?」とのDJの質問に、
「日本一のクッキーを焼きたいです!」
「クッキーだけじゃなく、パンやケーキも!」

ということで非常にスムーズに、楽しく収録が終わった。

放送は、7月16日(日)午前8時30分。84.7。
日曜の朝ですので、早起きしたら聞いてみてください。

僕にとっても実習

2006年07月12日 | 記事
6月26日から7月7日まで2週間、
一人の高校三年生が実習として来ていた。

僕はその担当として、各職場に呼びかけ、
実習生ができそうな仕事を募集し、
手を挙げたところに実習生を派遣した。

実習はこれまでにも何度も受け入れており、
庁内メールの運搬・仕分けや書類整理、軽作業は
いつもの実習内容になっているが、
今回は、やはり定例である新聞記事コピーの仕事について、
実習生本人に、マニュアルを作ってもらった。

新聞記事コピーというのは、
毎朝、ある部署で、朝刊各紙から
福祉・保健・医療に関係する記事を切り抜き、
コピーして各部に配布するというものだ。

この作業を、実習生は数時間で書き上げ、
さらにワープロで仕上げた。
レイアウトは多少アレンジしたが、
実習生の口調が生かされた、味のあるマニュアルができた。

これで、次に来る実習生は、
このマニュアルを見ながら仕事ができる。
実習生だけでなく、職員にも使えるかもしれない。

という仕事の話はともかくとして。
実習生の性格の良さ、まじめぶりが職場にいい影響を与えた。
ある職場は、お別れにと昼食会を設けてくれた。

僕自身、普段の昼休みは軽くサンドイッチで済ませて
席に座っていることが多かったが、
実習生と一緒に本格的に食べるようになり、
気持ちもリフレッシュし、おまけに夕方の間食も減った。

2週間もいると、実習生の緊張も和らぎ、
お笑いのまねをしたり、冗談で奇声を上げたりして
より仲良くなった。

そんなわけで、実習生がいなくなってから、
心に小さな穴が空いている。
しかし、昼にたっぷり食事をとるのは続けようと思っている。

Y3S会議 発足!

2006年07月12日 | ハマジョブネットワーク
プロモート事業を受けて、横浜市において、
障害者の就労支援について話し合い、ネットワークの基盤とするよう、
横浜市障害者就労支援検討会議を設置することとし、
その要綱を制定しました!

ここに、横浜市障害者就労支援検討会議が発足しました!
以後、横浜市障害者就労支援を簡単に「Y3S」、
その検討会議を「Y3S会議」と呼ぶことにします。

ではY3S会議の顔ぶれを説明しましょう。

【委員】計24人
・当事者 2人
・障害者支援機関・団体 9人
・障害者雇用企業 3人
・養護学校教員 1人
・学識経験者 2人
・神奈川労働局 1人
・ハローワーク 2人
・神奈川障害者職業センター 1人
・神奈川県職員 3人

【オブザーバー】
・就労支援機関 6人

【事務局】
・健康福祉局障害福祉部
・経済観光局雇用創出課
・教育委員会特別支援教育課
・区福祉保健センターサービス課

大学と協働で研究

2006年07月06日 | 記事
7月3日、横浜市大が発表したのだが、
行政・企業などが研究テーマを応募し、
採択されたテーマについて、市大の教員が研究するという事業で、
テーマが決定した。

自分は、これに、障害者雇用を促進するために
企業の視点から戦略を立てる、というテーマで応募していたのだが、
運良く採択された。やった!

【課題】
企業の障害者雇用を促進するための戦略的研究~企業経営の視点から~

【内容】
国内の先進事例のほかに、市内での障害者雇用の企業の事例を調査研究し、
障害者が働けるような企業づくりのモデルを作り上げ、
福祉の分野に貢献します。

【研究代表教員】国際総合科学研究院教授 斎藤 毅憲

障害者の就労・雇用を進める中で、
その土台となる理論をどう構築するかが自分の課題の一つだった。
日々の仕事に追われ、なかなか立ち止まって考えられないのだ。
今年、職業リハビリテーション学会に入会したのだが、
この会は、障害者やその支援者の視点。
どうしても、雇用側の視点が欲しかった。

この研究は、その第一歩になると思う。

高次脳機能障害をご存知?

2006年07月04日 | 記事
7月2日、日曜昼フジテレビ「ザ・ノンフィクション」を見る。
テーマは、高次脳機能障害。
事故・病気などにより、脳に部分的に障害が起こった結果、
基本的な知能は変わらないのだが、ある能力・性質が損なわれるもの。

テレビでは2人の方が登場。
一人目(40代男性)は、すぐに記憶をなくしてしまうのと、理性をコントロールできない。
脳のある部分に血液が巡らないことが原因だ。
そこで、何をするにもあらかじめメモをしておき、そのとおりしようとするが、
予期せぬことが起こったときに対処できない。
しばらくすると、そもそも何が問題だったのかもわからなくなる。
自分に腹が立って、人に当たっても、しばらくすると、やはり忘れる。
でも相手は忘れていない。人間関係もぎくしゃくする。
それでも、妻は支えようとし、本人も家族のために働こうとする。

二人目(30代女性)は、将来を予測する部分に障害があるため、
将来に不安を感じることなく、笑いが絶えない。
悩みがないのは、一見いいことであるが、
将来を考えられないので、料理など、同時並行して何かをすることが困難。

いずれも、脳に障害があるわけだが、
その部分によって、さまざまな制限が生じるわけである。
一様な支援でうまくいくわけではない。

人や道具によって、どのように補っていくか。
事例の積み重ねが望まれるところだ。

中野にて

2006年07月04日 | 記事
6月29日、中野区障害者福祉事業団の堀江さんにお会いする。
お名前はかねがねうかがっていたので、ぜひお会いしたいと思っていたのだが
偶然、あるきっかけでそれがかなった。

キーワードは、ボーダーレス。
自分がそういうところがあるので、意識するんだろうけど、
中野区の事業団なのに、江東区で企業内作業所を作っちゃう。
中野区なのに、中国地方に出向いて盛り上げちゃう。
お話しすると、やはり、元は福祉と関係ないところからいらっしゃっている。

何が大事なのか、どうなればハッピーなのかを把握し、
それを実行されているんですよね。その説得力。
僕も身に着けたいと思う。

横浜が基盤だけど、横浜市民に限らず
誰かがハッピーになればいいんだし、
福祉にかぎらずいろんなアプローチがある。

さて今、何粒か種をまいている。
従来の「障害者福祉」にはない発想だ。続々と紹介していきますぞ。

職業能力開発プロモーター就任

2006年07月04日 | ハマジョブネットワーク
7月3日、プロモート事業を推進するキーマンとなる、
プロモーターが就任しました。

定年まで福祉畑を歩んでこられ、その道の情報・人脈に詳しく、
福祉施設長のときには、施設利用者を積極的に
企業実習や就労につなげていた実績が買われました。

手始めに、現状把握ということで、
アンケート調査の実施を提案されました。
これに基づき、福祉施設をはじめ市内を駆け回ります!

ビジネスプランのプレゼン

2006年07月02日 | 記事
7月1日、社会起業家セミナーの中間プレゼン。
これまでの5回の講座を元に、ビジネスプランの発表を行うのだ。

講評者からは厳しいご意見ももらったが、
ゼロだったところから、プランを発表するところまで来たかと思うと感慨深い。

日頃はどちらかというと偉そうにアドバイスする立場なので、
批判される立場になると、とても刺激になった。

たった?8年間、行政に携わった経験から、
行政の補助金に依存する事業は続かないと感じている。
しかし、根本的に、収益よりも、社会的課題を解決し、
社会をハッピーにしたいという思いが先にある。
だがしかし、収益を上げることで、事業を継続させ、
より多くの人に、より大きな力で、安心していただけるのだと思う。

そんなことを実現させるには、まだ自分の力は小さいが
だいじょうぶ、なんとかできるはずだ。