インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

家族会&散歩

2008年05月23日 | 記事
5月18日、家族会。
利用者のご家族が集まり、これに情報提供をする。
会の後、あるご家族からは、自分は高齢なので死んだ後が心配、
一緒に考えてほしいと要望があった。
近々お会いして話をしていく予定。

その後、松風学園を出て駅に向かっていたら、
散歩に行く利用者と職員に遭遇。同行する。
どうやら、利用者さんの一人が、
近所でフリーマーケットをやっている情報を入手。
そこへ行こうということらしい。

着いたら、広い敷地。和泉遊水地というらしい。
青空の下で、のんびりと市場が開かれていた。
でも利用者さんたちはマーケット自体には興味がないようで、
休憩してお茶をするのだった。
のんびりした午後である。

ハワイアンミュージック&歓送迎会

2008年05月23日 | 記事
5月16日、地域のハワイアンミュージックのクラブが来て、
利用者の前で何曲か演奏を披露してくれた。

ふだん活発な動きのないかたも、音楽に合わせて
手を叩いたり、体を揺らしたり。
居住棟でもラジカセで音楽は流れているのに、
やはり生は違うのだろうか。

その夜は、職場の歓送迎会が開かれ、
20代の同僚と一緒に徹夜してしまった。
同僚たちは、さすが体力勝負で仕事をしているだけあってパワーがある。
そこからちょっと力を分けてもらった。

停電

2008年05月22日 | 記事
5月14日午後、松風学園は停電となった。
夕方前で、電気を使っていた利用者さんたちの一部から
不満や怒りの声が起こった。

幸い、夜に復旧し、それまで非常灯で持ちこたえたものの、
災害などでもっと時間がかかっていたら、と思うと、
いい体験となった。

美容ボランティア&乗馬会

2008年05月22日 | 記事
5月13日午前、松風学園に、近所の美容師たちが来て、
ボランティアとして利用者さんの髪を切ってくれた。
体育館が、広い美容室に変身する。
美容師はみな若い人たちだが、個性的な利用者さんたちに
うまいこと話を合わせてくれるのがうれしい。

午後、松風学園のグランドにて、乗馬会というイベント。
これは、市職員の馬術クラブに協力をお願いして、
馬に来てもらい、利用者が体験乗馬・餌やり体験するもの。

松風学園の利用者だけでなく、近隣の施設・作業所、
特別養護老人ホーム、保育園にも声をかけており、
とてもにぎやかなイベントだ。

楽しく乗馬する人、恐る恐る乗る人、怖くて乗れない人など様々。
しかし参加した方々には大きな刺激になったようだ。

ケアプラザに行く

2008年05月12日 | 記事
5月7日、松風学園の近所にある上飯田地域ケアプラザに行く。
ここでは週1回、近所に住む高齢の方を対象に、
貯筋(ちょきん)クラブというレクリエーション教室が開かれている。
貯筋というだけあって、体操など体を動かすのが目的。
ここに、松風学園の利用者も参加させてもらっている。

利用者は、他の参加者からすっかり気に入られ、
話しかけられたり、時にプレゼントをもらったりする。
それが利用者には大いに刺激になっているようだ。

盲学校生徒の写真展

2008年05月12日 | 記事
5月5日、東京渋谷区の広尾商店街に行く。
そこで、横浜市立盲学校(特別支援学校)生徒が撮った
写真の野外展示が行われていた。

夕方で、展示は片付けるところだったが、
生徒に指導したという写真家の管(すが)洋志氏に会い、
写真集にサインをいただくことができた。

視覚障害のある子どもたちが、
生き生きと写真を撮る姿勢がいい。

セーフティマネジメント

2008年05月06日 | 記事
5月1日、セーフティマネジメント委員会。
施設では、事故や、事故につながる可能性のある現象が起こる。
その原因は、転倒や誤嚥などである。
これを、利用者のせいにしたり職員のうっかりと片付けず、
少しでも数を減らし、予防するため、
月に1回の委員会を開催している。

今後、事例検討や、OJTの強化、ルールの作成を行っていく。

ケア会議、eラーニング

2008年05月06日 | 記事
4月30日、ある利用者について、
関係する職員が集まり、急遽会議を開く。
障害と病気のため、現在の支援に変更が迫られたのだ。

これに限らず、いろいろな要因で、
支援の内容は日々変わることがある。

その夜、インターネットを使って研修を受講する。
職員として必要な知識について、テストを受けた。
関内の市役所から離れたところにいると、このような機会が助かる。

みんなの会議

2008年05月06日 | 記事
4月25日、みんなの会議。
みんなの会議とは、施設入所の利用者全員が集まり、
自分たちの生活などについて話し合う。

福祉の受け手である利用者が、能動的に参加できるよい機会であり、
その利点を伸ばさなくてはならないと思った。

成年後見

2008年05月06日 | 記事
4月21日、ある利用者に成年後見人をつけることについて
区役所のケースワーカーと打合せをした。

成年後見制度は、判断能力が十分でない、障害のある人や高齢者のため、
財産管理について代わりに法律行為を行う人をつけるもの。
法律行為といっても日常の買物などは含まない。

本人に、法律行為を行う能力がないからといって、
ただ漫然と家族や福祉の支援者が行うのではなく、
責任を明確にし、トラブルを避けるために、
制度の導入について考えていくことが必要である。

職員は誇りをもって

2008年05月05日 | 記事
公職研「月刊 地方自治職員研修」という、
公務員向けの雑誌の4月号に、文章が載りました。

「職員は誇りをもって」という特集の中で、
私は一職員としての立場から、
「自治体職員よ、アントレプレナーたれ!」というタイトルで
自治体職員に一層励んでほしいと書いたものです。

アントレプレナーとは起業家という意味。
もちろん、商売やんなさい、という趣旨ではなく、
地域のニーズを集め、採算を気にしつつ、工夫して、
ないものは作っていこう、あるものを変えていこうと。

そんな公務員が増えれば、民間の素晴らしい活動が活用され、
社会全体が活性化すると思うのです。

最近読んだ本

2008年05月05日 | 記事
最近こんな本を読みました。

・山本譲司「累犯障害者」新潮社
自らも服役した経験を持つ元国会議員が、刑務所の累犯(刑を重ねる)者に
障害者が多いこと、そこから浮かび上がる問題を提起している。

言うまでもないことだが、障害者だから犯罪を犯す可能性が高い、
ということでは断じてない。
適切なケアや支援を受けられていない障害者が、結局再び罪を犯す。
その社会体制に問題がある、ということである。

現在の社会体制の問題は、私が考えるに、
ある支援についての深まりは進んでいるのだけれど、
予防することができてない。
特に、支援を必要とする人が自ら声を上げないといけない仕組みになっている。
自己責任という観点からはそれでいいのかもしれないが、
それでは遅い、どうしてもっと早く手を打てなかったのかというケースが多い。

もう一つの問題は、その解決手段として、
既にある制度の枠組みでないと取り組めない。
とりわけ、行政がそういう体質である。
行政だから制度を重んじるのは当然だが、
行政だからこそ、採算度外視に取り組まなければならないことがあるはず。
(もちろんこの財政難の中で、採算度外視だから何をしていいと
いうことではないですよ)

・戸部けいこ「光とともに」13巻、秋田書店
自閉症児とその家族を描いたマンガで、ドラマ化もされている。
13巻では、自閉症のある光の妹が、小学生となり、
同級生から兄のことでからかわれたり誤解を受けたりする様子、
また、光が性に目覚めることに戸惑う親の様子が載っている。

小学校は、人がその考え方や社会性を学び身につける重要な時期。
そこに、障害のある同級生や、その兄妹がいることの意義は、
計り知れないほど大きい。
だからこそ、完全に分離させてはいけないと思う。

・茂木俊彦「障害児教育を考える」岩波書店
まだ読んでいる最中。
表題は障害児となっているが、社会教育的観点からは、
障害者として考えてもよい。
人間の発達というものは、もちろん子どもの時期が最も盛んだけど、
一生涯を通じてなされるもの。
今、障害者の施設に勤める者として、これを忘れてはいけないと思う。