インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

セミナーに参加しました

2008年03月22日 | 記事
3月18日、戸塚就労支援センターの運営法人・こうよう会が発足させた
就労支援研究会が主催するセミナーに参加した。
自分は、パネリストである企業さんたちに並び
コーディネーター役を務めた。

平日の夜ということもあり、参加者は多くはなかったが、
客席を見ていると、熱気を強く感じた。
実際、企業の発表がとてもよかったのだ。
企業は、次の4社。
・小糸工業
・いなげや
・富士ソフト企画
・富士通ゼネラルハートウェア

なお、それぞれの取材や、就労支援センターなどの紹介を収めた
DVDが製作されており、無償配布される予定。
報告書も作成予定で、自分も執筆中である。

これらのイベントのため、就労支援センターの負担は
とても大変だったと思う。
だが、いろいろな立場の人たちが集い、交わり、
まさに理念である「戸塚宿(しゅく)」になっているといえる。

最近買って読んだマンガ

2008年03月22日 | 記事
忙しいときには勉強と娯楽を兼ねてマンガを読む。
マンガで勉強になるとはいい時代になったものだ。

・愛本みずほ「だいすき!!」1~6巻、講談社
 知的障害のある女性・柚子と、その娘ひまわりを中心とする家族ドラマ。
 最近、テレビドラマにもなっていて、
 ほとんど見られなかったが、見ると必ず涙。

・くさか里樹「ヘルプマン!」9巻、講談社
 高齢者介護に従事する若者を中心とした話。
 介護の本質に切り込んでいて、とても勉強になる。
 9巻は、介護の専門学校の学生が登場。
 やる気のなかった学生が次第に目覚めていく。

・山本おさむ「どんぐりの家 それから」小学館
 聴覚・知的障害などの重複障害のある子どもや
 ろう学校の教師、家族などを描いた「どんぐりの家」の続編。
 本作は聴覚障害に加え、介護の問題や、
 自立支援法を巡る作業所の人たちを描いている。

・佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」9~11巻、講談社
 研修医がいろいろな医局で現実と立ち向かう話。
 9~13巻は精神科編となっている。
 精神障害に悩む患者や、社会のあり方を鋭く描いている。
 まだ12,13巻を読んでいないので入手したい。

それからマンガじゃないけど
・白井勝美「絶望男」TOブックス
 精神障害を持つ本人による、自分の半生を書いた本。
 中でも見た目で障害があるとわかってもらえない辛さを
 訴えているところは共感できる。

読書について

2008年03月20日 | 記事
たまに本を買い込むのだが、見事に読まないことが多い。
読んだら感想をここに書こうと思うのだけど、実現しない。

そこで、読んだら書くのではなく、買ったので書く。
最後まで読んでもないのに、無責任極まりないのだが、
書くことで自分に発破をかけようというのと、
買う前に書店で多少目を通してはいるので、
一定の判断はしているわけだ。

ということで3月18日に買ったのはこちら。
・野中猛、高室成幸、上原久「ケア会議の技術」中央法規
・エリクソン、二文字、石橋「ソーシャル・インクルージョンへの挑戦」明石書店
・横石知二「そうだ、葉っぱを売ろう!」ソフトバンククリエイティブ

1冊目は、仕事上、ケース会議に参加したり推奨したりするので
その勉強のため。こういうことだったかと整理になる。

2冊目は、自分の思想を深めるため。

3冊目は、地域を盛り上げる仕組みについて考える資料として。
舞台になっている徳島県の超高齢の村と、
横浜は状況が異なるが、何か得られるものはないかと。

動画配信中!

2008年03月19日 | 記事
2月23日、横浜の地域情報を発信する番組、
「Hi!横濱編集局」(tvk)で、
障害を取り上げたコーナーが放送された。

この番組には、毎年、障害の企画を持ち込んでいる。
昨年度は、グループホームに住み、知的障害のある、
新婚夫婦とシングルマザーの親子を取り上げ、市長がレポートした。

今年度も、企画が通って番組となり、現在動画配信中だ。

今回は、2つの新しい点がある。
1つめは、精神障害のある方を取り上げたこと。
これまで、精神障害はこの番組で取り上げられたことはなかった。
市長も、いわゆる施設の視察以外で訪れたことはないと思う。

2つめは、地域にも焦点を当てたこと。
当事者や支援団体だけの話にせず、地域を取り上げることで、
視聴者に少しでも身近に感じてもらえればと考えたのだ。

動画は短いですが、配信は半年間だけです。ぜひご覧ください。
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/koho/tvradio/2008/02/

就労支援検討会議

2008年03月19日 | 記事
3月14日、外部委員による就労支援検討会議を開催。
各分野の委員と議論を行った。
昨年12月の前回に引き続き、非常に熱い議論となる。

それぞれの委員が、単なる所属の一役職を占めているだけでなく、
何かの委員を務めたり、ネットワークを主宰したりしているので、
情報量が多く、偏った見方が少なく、意見をきちんとお持ちである。
そのメンバーが小さな会議室で顔をつき合わせるので
盛り上がらないはずはない。
2時間半の時間が瞬く間に過ぎ去った。

テーマは、前回同様、ネットワークのあり方、
特別支援学校以外の教育機関との連携、
そして前回は見送った、企業の情報の共有について。

検討会議は来年度も開催していくが、
ひとまず、今年度の一区切りをしようと考えている。
ネットワークのあり方については、
ガイドラインの試案を作り、来年度の議論のたたき台としたい。
また特別支援学校以外の教育機関との連携については、
まずサポート校についてこちらから連携を求めていく。
普通校については来年度の課題となるだろう。

人権研修、西部ネットワーク

2008年03月19日 | 記事
3月13日、市役所の都市整備局の職員に向けて
人権研修を行った。
都市整備局は、かつて都市計画局といっていたが、
まさにハード面からまちづくりを推進するところ。

ハードでのバリアフリーはなじみやすいと思うが、
ソフトのバリアフリー、ノーマライゼーション、
そしてソーシャルインクルージョンについて話し、
他人事ではなくて、自分のことと考えてほしいと訴えた。

質疑応答の時間では、こちらから知り合いの職員数人を指名して、
無理やり(?)発言してもらったのだが、
その中で、「市役所で知的障害者雇用をしているのなら
その模様を伝えてほしい」というのがあった。これは絶対やりたい。

夜は、西部就労支援センターにてネットワーク会議。
今回は、センターが抱えている問題・ケースについて
話し合う場となった。

つきつめると支援とは何か、連携とは何か、ということになる。
中でも、自分たちの問題として、
市役所がきちんと役割を果たしているのかと考えた。

民間の機関は、それぞれの目的や分野で支援をしている。
しかし、その分野が多方面にまたがるとき
(例えば、障害だけでなく、生活保護、高齢、母子、債権など…)、
その支援機関では抱えきれない。これを誰が調整するのか。
基本的には、役所がコーディネートすべきなのだが、
忙しいあまり、充分役割を果たしているとは言いがたい。

もちろん、何から何まで行政がやるのは自立した地域社会とは言えないが、
コーディネート役を果たすこと。
大きな、しかし根本的な課題を突きつけられた。

県のネットワーク構築事業

2008年03月19日 | 記事
3月10日、神奈川県が平塚の就労援助センターに委託している
就労支援ネットワーク構築事業の検討会に参加。

事業の中身は、端的に言えばホームページを作ることなのだが、
何のために、誰のために作るのかがまだ定まっていない印象がある。

横浜市としては、既に、地域のあちこちで
ネットワークの活動が生まれているので、
それらがお互いに情報交換できるといいし、
また、ネットワークのないところでは、こうした情報が有効のはず。

そこで、横浜のこうした状況を伝えてたいと考えている。

相談支援機関連絡会

2008年03月19日 | 記事
3月7日、市役所が主催する、障害者の相談支援機関の連絡会に参加。
就労支援についての話と意見交換をさせてもらった。

これまで、このように正式に相談支援機関と話をしてこなかったので
非常に有意義なものとなった。
各区の機関は、個々には就労支援センターとつながっているが
半数は、近いセンターでさえ訪れたことがないとのこと。

これは、相談の内容が就労でないことが多いということも
あるかもしれないが、そうだとしても、
地域の重要な資源を知らないということで、
こちらのPR不足を痛感した。

ちょうど、就労支援機関のパンフレットを作ったところなので、
これを基に、PRを広げていきたい。

戸塚の研究会

2008年03月19日 | 記事
3月6日、戸塚にて、就労支援研究会。
これは戸塚就労支援センターを運営している
社会福祉法人こうよう会が主宰する研究会。

きたる18日に研究会の総仕上げとも言えるべきセミナーを開催するので
その最後の打合せという位置づけとなった。

といっても、これを書いているのはそのセミナーが終わった後。
その模様は後ほど書きます。

戸塚からの発信

2008年03月02日 | 記事
3月1日、戸塚の男女共同参画センターにて、
障害のある人の社会について考えるフォーラム。

前半はプライドinブルーという、
日本の知的障害者サッカーチームの映画を見て、
後半は、社会人として活躍している4人の当事者のトーク。

実は自分はこれには参加できなかったのだが、
花束贈呈があったり、感動的なイベントになったようだ。

出演した4人のうちの一人は、
市役所で自分の同僚として働いていて
(今朝の毎日新聞横浜版に出ています)
2月24日にも司会者・発表者を務めてくれたが
ここでも立派に話をしていた。

イベントの後は、別室で座談会。自分はここから参加。
市外から、2組の親子が参加してくれて出前相談室の様相となり、
おかげで参加者は広く、当事者の人生について考えることができた。

東部ネットワーク、療育の新構想

2008年03月02日 | 記事
2月29日、東部就労支援センターが主催するネットワーク会議。
鶴見区、神奈川区、西区、中区などから支援者たちが集まり、
ハローワーク横浜の職員さんを招いて意見交換をした。

今回は、新たに精神科クリニックで活動している方も参加。
こうしてネットワークがつながっていく。

夜には、横浜市の療育センター新構想プロジェクトの
報告会が行われ、市役所の関係者・有志が集まった。

小学校を調べてみると、非常に高い確率で
発達障害と思われる生徒がいる。これにどう対処していくか。
そんな趣旨だった。

自分が就労支援に携わっていると、成人を相手にすることが多いが、
中には、もっと子どものころからケアしていれば、
というケースが非常に多い。

役所では、障害のある人について、
子どもはこども青少年局、大人は健康福祉局になっているが、
地域ではそんなの関係ないのであって、
みんなで支援できる体制を作っていければと思う。

養護学校、懇親会

2008年03月01日 | 記事
2月28日、瀬谷養護学校のPTA座談会に招かれ、保護者の方々と懇談。
お子さんは小学部から高等部までで、
まだまったく将来が見えず不安で仕方がない方もいただろう。

でも、卒業しても支えてくれる人がいる。
漠然とでも思ってもらえたら嬉しい。

それから、一生懸命頑張る教員の姿にも心打たれた。
この熱を広げたいものだ。

さらに、保護者の方の中に素晴らしい取り組みをしている方がいて、
思わぬ出会いを与えられた。

夜は、ワーカーズコレクティブ協会さん、
労協センター事業団さんと懇親会を行った。
両者とも、団体の目的として障害者支援をやっているわけではないが、
社会参加、地域福祉という大きな観点から、
障害者支援にも関わるようになった。

ところが、お互いに接点がないというので、
場をセッティングしたのである。

果たして、共通の思いや知人は多く、会は盛り上がった。

中で、こんな話が出た。
私たちは企業と違って、理念が違うと連携しないところがある。おかしい。

これは、福祉の世界にも言えることではないだろうか。
みんな、一生懸命やっているのに、理念の違いから
お互いを認め合おうとしないことがある。

それは地域にとって、または障害者にとっても、非常に不幸なことだ。
もちろん、理念の違いや、性格の不一致はある。
自分だって、聖者ではないので、誰とでもつきあえるわけではない。

でもそれが社会なのであって、その中でも、
どうにか妥協できるところを探していかなくてはならないのだ。

シンポジウムの報告

2008年03月01日 | 記事
2月24日、働きたい!あなたのシンポジウムを開催しました。
当日は強風で、止まる電車もあったようでしたが、
多くの方に参加していただき、とても感謝しています。
出演してくださったかた、スタッフとして働きまくった同僚にも感謝です。

今年で4回目となりましたが、ずっと続けたいものです。
なぜって、これは、集いなんです。
テーマや出演者は毎回違います。中には異論もあるでしょう。

でも、これをきっかけに、1年に1度、人々が集い、
自分たちの立ち位置を確認し、また新たな人と出会う。
そういう場が大事だと思っています。

僕は思うのです。横浜って、すごい。
なぜって、横浜のシンポジウムは、偉い先生に来ていただく必要がない。
自分たちで発言し合って、自分たちが先生で生徒なんです。

そうして高め合って、横浜から声を上げて、
みんなが刺激し合えばいいと思っています。

改めて、みなさんありがとうございました。
もうふらふらですが、感無量です。