5月27日、NHK教育テレビのETV特集で
地域医療再生への挑戦 ~夕張市立総合病院の100日~を見た。
財政破綻した夕張市の病院を建て直すために奔走する村上医師と
彼を支えるスタッフたちのドキュメントだ。
「医療は町作りの一環」という彼の持論はとてもうなづける。
対症療法でなく、予防に重点を置き、
いらずらに病院に頼ろうとする患者を励ます。
同時に患者の家に積極的に往診をして家族を励ます。
カウンセリングの意味合いが大きいと医師は言う。
障害福祉もまさに町づくり。
いかに支え合う地域社会を作り、その中でいかに自立を実現させるか、だからだ。
また、患者への心配りを重んじる姿勢も印象的だった。
屋内が明るくなるよう、レイアウトを変更したり、
患者に運ばせていたカルテをスタッフが運んだり、
患者が幼い子どものときは白衣を脱いだり。
薬剤師の先輩が後輩に言う。
患者さんはこちらが言うことの3割くらいしか理解していない。
それより患者さんの方から話をさせること。
役所にいて市民対応をしていると、よくわかる。
市民がある要件で訪問または電話してきたとする。
役所の職員は、その要件につき、自分がわかることなら即答し、
わからないことなら、担当する部署に引き継ごうとする。
それはある意味、論理的で迅速な対応である。
しかし、実は、その市民はその要件で来たのではない、
あるいはそのことを市民が自覚していないことが多い。
また、その要件の裏にそもそも考えるべき問題が潜んでいることが多い。
そのことがわからないと、問題は解決されないままになるのだ。
ドキュメントでは行政が民に投げっぱなしにする体質も現われた。
安くなるからだけの理由で民間に委譲するのは安易過ぎる。
行政は何に責任をもたなくてはならないかを明確にした上で
民間に任せないと、意味がない。
やはり、夕張市の事例は、全国の問題の象徴である。
地域医療再生への挑戦 ~夕張市立総合病院の100日~を見た。
財政破綻した夕張市の病院を建て直すために奔走する村上医師と
彼を支えるスタッフたちのドキュメントだ。
「医療は町作りの一環」という彼の持論はとてもうなづける。
対症療法でなく、予防に重点を置き、
いらずらに病院に頼ろうとする患者を励ます。
同時に患者の家に積極的に往診をして家族を励ます。
カウンセリングの意味合いが大きいと医師は言う。
障害福祉もまさに町づくり。
いかに支え合う地域社会を作り、その中でいかに自立を実現させるか、だからだ。
また、患者への心配りを重んじる姿勢も印象的だった。
屋内が明るくなるよう、レイアウトを変更したり、
患者に運ばせていたカルテをスタッフが運んだり、
患者が幼い子どものときは白衣を脱いだり。
薬剤師の先輩が後輩に言う。
患者さんはこちらが言うことの3割くらいしか理解していない。
それより患者さんの方から話をさせること。
役所にいて市民対応をしていると、よくわかる。
市民がある要件で訪問または電話してきたとする。
役所の職員は、その要件につき、自分がわかることなら即答し、
わからないことなら、担当する部署に引き継ごうとする。
それはある意味、論理的で迅速な対応である。
しかし、実は、その市民はその要件で来たのではない、
あるいはそのことを市民が自覚していないことが多い。
また、その要件の裏にそもそも考えるべき問題が潜んでいることが多い。
そのことがわからないと、問題は解決されないままになるのだ。
ドキュメントでは行政が民に投げっぱなしにする体質も現われた。
安くなるからだけの理由で民間に委譲するのは安易過ぎる。
行政は何に責任をもたなくてはならないかを明確にした上で
民間に任せないと、意味がない。
やはり、夕張市の事例は、全国の問題の象徴である。