インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

青森の豪傑きたる

2006年09月16日 | 記事
9月15日、青森県の職員が、浦舟複合福祉施設を見学。
彼らはファシリティマネジメント担当。
ファシリティマネジメントとは、行政サービスの向上に努めながらも、
できる限り少ない経費で、最適な施設の経営管理を行う手法、とのこと。
(→ホームページ

ファシリティマネジメント担当というのは、
県庁の庁内ベンチャー制度で、有志が、
県の施設をもっと有効に、経営的視点から活用できないかと始めた組織。
16年度には、清掃業務を見直し、なんと1億円以上も削減したとのこと。
企業や政策投資銀行を巻き込み、研究会を行っているのがユニーク。
いい動きをしている人たちは、役所の論理だけで動いていない。

浦舟複合福祉施設では、先日、横浜市が障害者雇用を条件に
民間事業者を公募し、現在企業が入居しているところであり、
この募集や選定、建物管理について、調べているとのことだった。

ただし、横浜と違い、青森県という地域の性質上、
企業にとってのメリットをアピールしにくいと悩んでおられた。
しかし、熱意に燃える彼らにエールを送りたいと思った。

僕自身も山口出身で、いわば本州の端と端であるが、
やはり、田舎が今後どうなっていくかが非常に気になっている。
いかに魅力を吹き込み、人が生き生きと活躍できるようにするか。
全国的な課題と言えよう。
地方の位置づけ、財源の仕組みが変わればなおさらのことだ。

障害者雇用とCSR

2006年09月16日 | 記事
9月14日、横浜市大の齋藤教授と打合せ。
齋藤さんはCSRの専門家でもあり、
有限事業責任組合のCSRセンターを立ち上げられた一人でもある。

これは、前の記事にも書いたが、市大が研究テーマを募集し、
選定したテーマを、市大の費用で研究するというもので、
僕が以前、齋藤教授のお話を聞いて、
「あ、この方にかかわっていただきたいな」と思い、応募したものだ。

これから、企業の視線から見た、障害者雇用について、研究をしていただく。
企業にとって、何がモチベーションとなるのか。
ここで想定している企業は、いわゆる大企業だけではない。
障害者雇用というと特例子会社がクローズアップされるが、
地域に根ざした企業で、障害のある方が普通に働くことについて考えたい。

余談だが、齋藤さんが、市役所のオフィスを見て、
「これは働く環境じゃないな。」と。
雑然とした事務所で、夜遅くまで仕事をしている私たちです。

神奈川の事業所は、アツイぜ!

2006年09月16日 | 記事
前日の9月12日のシンポジウムでは、神奈川精神障害者就労支援事業所の会
興味深いお話をうかがったが、
9月13日は、NPO法人障害者雇用部会の開催する会合で、
電機神奈川福祉センターのこれまでの歩みについて発表があった。

この法人は、NPO法人と一体で、
福祉施設、就労支援機関を運営し、企業の雇用を支援している。
特に、特例子会社の設立を支援しているところだ。

前掲の就労支援事業所の会にしても、神奈川の事業所は、アツイ。
去年の6月1日現在で、都道府県別の障害者雇用率は、
神奈川県はなんと最下位に転落してしまった。

しかし、決して、神奈川の事業所が消極的ばかりではない。
アツイ事業所もおそらく全国でトップレベルなのだ。
この熱さをもっと高めていきたい。