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障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

横浜市の採用試験が点字で受けられる

2006年09月08日 | 記事
今年度の横浜市職員の身障者選考から、
初めて、点字受験で受けられるようになった。

この選考は、僕もかつて担当していたことがあって、
当時も点字受験導入は議論に上がっていたが、
受験を認めたとしても、点字でできる仕事がないという市の方針で
見送られてきた。
僕自身、仕方ないと思っていた。

しかし、障害福祉課に来てからは、
はっきり、おかしい、と言えるようになった。

点字は、それを使う人にとっては、日常生活に欠かせないツール。
たとえば、視力の低い人に、眼鏡受験禁止というようなもの。
それは権利を否定したのも同然だ。

仮に仕事がないからと言っても、受験の機会を奪う理由にならない。

そして、点字の仕事がない、というのがおかしい。
先ほど言ったように、点字はその人にとっては不可欠なんだから、
今ないなら、整備する必要があるだろう。

などと今になって偉そうに言うのは遅いのだが。

とにかく、やっと、念願がかなった。

とは言え、そもそも、周りを見回して、
障害のある人も普通に生活できる環境になっているか。
まだまだ課題は多い。