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インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

バレンタインデー

2009年03月03日 | 記事
2月14日、バレンタインデーに、女性利用者から
チョコレートを何個かいただいた。

施設では同性介護の原則があり、
女性利用者の支援をするのは女性の支援員なので、
基本的に男性の支援員が直接介助することはない。
もちろん自分も直接介助することはないけれども、
女性棟の管理職なので、唯一自由に(もちろん節度をもって)
出入りすることが許されている。
したがって、女性利用者にとっては、
ある意味、一番近い異性であると言える。

誰にとっても、異性の存在は、人生を豊かにする。
だから、ただ話し相手をするだけとはいえ、
異性としての自分の存在は有意義だと認識している。
(このことは、学生時代に保育所でアルバイトをしていて、
唯一の男性スタッフだったときも感じていた)

さてこの日は、泉区自立支援協議会という、
区内の障害福祉事業所たちのネットワークが主催する
シンポジウムが開かれた。
そのテーマは結婚、恋愛。

自分のいる施設は、利用者の平均年齢50歳。
とはいえ、ささやかな恋心はあるものだし、
恋愛まで考えなくても、男女の利用者を完全に分けずに
支障のない範囲で、一緒に活動することを意識したい。

別に現在完全に分けているわけではないが、
上記のように支援員が男女と別れていると、
自然に活動も分かれてしまうので、
男女の支援員同士が話し合いつつ、
利用者の豊かな生活について考えていければと思う。

インフルエンザ

2009年03月03日 | 記事
1月から2月にかけて、世間と同様、
松風学園でもインフルエンザが流行した。
施設全体というわけではないが、一人が発症すると、
その周囲の職員・利用者が次々と発症した。

その間、その一帯の利用者は、外出も極力なくし、
屋内でも共有スペースには入っていただかないようにし、
外からもなるべく人を入れないようにした。

言うまでもなく、これは本人たちの自由を制約するもの。
しかし、安全をいかに確保するか。
その境で考えている。

KIZUNA3周年パーティ

2009年01月21日 | 記事
1月18日、KIZUNAというサークルの3周年パーティ。
KIZUNAというのは、知的障害のある人を対象とした、
ホームヘルパー3級講座や生涯学習講座から生まれた
サークル活動で、毎回自分たちで企画し、
出かけたり、遊んだりしている。
自分も、ごくたまにだが参加している。

人が何人も集まれば、もちろん意見や性格が合わないこともあり、
順風満帆とまではいかなかったかもしれないが、
それでも3年続くというのはすごいことである。
関わった人々の情熱と遊び心と優しさによるものだろう。

これからも紆余曲折あるだろうが、
楽しく続いていってほしい。
また、一般の障害者支援団体や親の会などによるものでない、
あくまで自主的な活動というのも評価されるべきで、
もっと増えてもいいのでは。

さて当日の模様も含め、これまでの活動が詳細にわかる
楽しいブログはこちら
集合写真に私も紛れ込んでいます。

上飯田文化展

2009年01月21日 | 記事
1月17~18日、松風学園の体育館にて、
近所の町内会の展覧会が開かれた。
地域の方々が作った、書道や工作などの作品を展示。
さらに焼きそばや綿菓子を売る。

松風学園の利用者も、何人かここに出展し、
また綿菓子などを買って楽しんだ。

地域のお祭りに出かけて出展したり、
あるいは自前でお祭りを催すこともあるが、
このように、場所を貸すこともあり、
それ自体がもちろん交流になっている。
すばらしいことである。

職人

2009年01月13日 | 記事
1月13日、NHKで『プロフェッショナル』という番組を見た。
町工場で働く61歳の金属加工の職人が主人公。
若いころの挫折を経て、また、
左手の3本の指を切断されたハンデを乗り越え、
様々な発注に取り組み、後進を育てる姿を追う。

自分は今、障害福祉の現場にいるが、
果たして職人と呼べる職員がどれだけいるだろうか。
みな優秀で真面目だが、異動が4,5年と早い。

ただ、それを言い訳にせず、
紆余曲折の経験を経て、どんな課題にも逃げず、
他の職員の頼りになる、そんな人材を育てなければならない。
あるいはそんな体制を作らなければならない。

体制というのは、自分の施設だけで済まさず、
他の施設と連携したり、地域の資源を活用するということだ。

差別について

2009年01月06日 | 記事
最近読んだ本。
好井裕明「差別言論」平凡社新書。
副題は「<わたし>の中の権力とつきあう」。

変に小難しくなく、とてもわかりやすい本。
「差別」とか「人権」ってどこか他人事で
お勉強の対象になりがちだけど、
本当は自分が差別しうる立場であることを
誰もが認識しなくてはならない。

そういうことがさらっと書いてある。

自分が何年も前に見たテレビ番組で
障害者が奮闘しているVTRを流した後、
有名アナウンサーが「僕たちでも大変なのにね」と
コメントしたことに強い違和感を感じたことがある。

この「僕たち」って誰なのか。
アナウンサーは無意識に、自分とレポーターまたは視聴者を
同じ健常者(非障害者)としてくくり、
障害者を「僕たち」ではない人としてくくったのである。
人情派で知られるアナウンサーでさえこういうことがある。

それはただちに差別とは言えないかもしれない。
しかし、無意識にカテゴライズするところから差別は生まれるのだ。

差別についてさらに言えば、
自分が差別しうる立場であることを認識する必要があるのと同時に、
差別されうる立場でもあるということを認識しなくてはならない。

しかしこの認識を持つのは非常に難しい。
普通は避けたがるものだからだ。
人は自分と他人をカテゴライズして安心させようとする。
そのカテゴリーに何の意味があるかを問わず盲信している。

昨年、縁あっていろいろ人権研修をやったが、
上記の認識を受講者にいかに持ってもらうかが大事だと思った。
また研修をやる機会があれば、その観点で工夫したい。

ハワイ旅行

2009年01月04日 | 記事
少し前の話ですが、昨年12月13~18日、ハワイを旅行。
知り合いの社会福祉法人の人たちと。
一番の目的は前年に続きホノルルマラソンに出ること。

自分自身完走でき、前年からタイムをぐっと縮めたが、
一緒に参加したメンバーもみな完走でき、よかった。

妻も同伴させてもらい、単純に楽しかったが、
知的障害について改めてふれあう機会ともなった。

普段は仕事や勉強で接してはいるけれど、
一個人として遊ぶ中での体験も大事。
これこそ社会参加なのである。

美のプロがやってくる

2008年12月17日 | 記事
予告ですが、12月24日午前10時、松風学園に、
美容、栄養などでお馴染みのファンケルの
スタッフさんがいらっしゃり、
女性利用者さんのメイクをしてくださることになりました。

普段の生活介護の中で、
ご自分でお化粧をされる方もいますし、
職員がマニキュアを塗って差し上げることもあるけど、
美のプロたちによって、利用者の方々が
喜んでくださるといいのですが!

職員との面談

2008年12月08日 | 記事
12月上旬、人事異動や人事考課を控え、
職員と面談を行っている。

どの職員も、職場や仕事を愛している様子がうかがえる。
もちろん、私相手に消極的なことを言いづらいかもしれないが、
普段から雑談をしていてもその印象は変わらない。

また、単に仕事が好きなのではなく、優秀に仕事をするし、
何より助け合いの精神が素晴らしいのである。

この風土は伸ばしていきたいし、
他の職場にも伝えられないものかと思う。

施設見学

2008年12月08日 | 記事
12月某日、青葉区にある施設青葉メゾンを訪問。
いわゆる入所施設だが、
それ以外にも日中活動の場としての分場や、
相談室、自立生活アシスタントの事務所、
障害児支援事業所、グループホームなどが周辺に点在している。

ケアプラザも運営していたり、
また地域の人向けの講座を開いたりと、
地域に還元する努力も行っている。

分場で作っているパンはそこで販売するだけでなく、
幼稚園など地域にも卸しているとのこと。

また、地元自治会や住民とのコミュニケーションにも
非常に気を使っており、
今度、お祭りを合同でやるとのこと。
ここまで来るのに大変な尽力があったようだ。

入居スペースのほうもいくつかの個室が
まとまったユニット方式であり、
部屋の中は入居者の個性が豊かに表現されていた。

松風でもいろいろ学べると思う。

シンポジウム

2008年12月08日 | 記事
12月4日、入所施設待機者調査を受けたシンポジウムの第3回が
新横浜のラポールにて開催された。

ちなみに第1回では調査の報告がなされ、
待機者には、情報が不足していること、
相談相手がいないこと、という話があった。

第2回では入所施設に代わるものとしてグループホーム
(もちろん代替という意味ではない)
の紹介がされた。

今回は成年後見の紹介だった。
千葉でPACガーディアンズという取り組みをしている
弁護士でもある方から説明。
その後のパネルディスカッションでは、
親の会の方が、上記の弁護士を昨年お呼びしたときの講演を
冊子にまとめたと紹介。

その冊子は資料として配布されたのだが、
これが非常にわかりやすい。
自分が勤める松風の職員にもぜひ読ませたいと思った。

また、パネルでは、横浜市の後見的支援条例も紹介された。
聴講者たちはほとんどが知らないという反応だった。
この条例は平成13年度に鳴り物入りで作られたもの。
これが生かされていないのは残念。
もし時代環境に合っていないのなら合わせなくては。

さらにこの条例に関し、緊急窓口として、
松風も挙げられている。
そのことを松風の職員がどれだけ知っているか。
こちらは自分が取り組む課題だ。

公的機関における雇用の発表会

2008年12月01日 | 記事
11月29日、職業リハビリテーション学会関東ブロック研究会として、
公的機関における知的障害者雇用の取組みの発表がある。
事例は横浜市と千葉県。

そこで、同僚の登壇を応援するために、
就労支援係の職員や自分のような元係職員が集まった。

一般に障害者雇用といえば多くは身体障害で、
知的障害や精神障害はまだまだという印象があるが、
公的機関での雇用については、一層身体重視の傾向が強く、
民間企業よりも知的障害者を雇用していないとのこと。

その要因としては、採用試験の存在、
労務系の仕事がアウトソージングされていることなどある。
しかし、公的機関だから特別、という理由は許されない。
ただ、どのようにして雇えばいいかわからない。

その意味で、横浜市と千葉県の事例は、
それぞれやり方も異なり、いいモデルになるのではないか。

自分としては、千葉県の情熱ある職員を知ることができてよかった。
このような輪が広がるといいなと思う。

さて、発表が終わった後は、同僚で集まり、
ランチという形で打ち上げをした。話はつきない。
就労支援係という仲間が、まさにお互いを支援するつながりなのである。
こういうつながりもあちこちで作りたい。

高速道路株式会社との協定

2008年12月01日 | 記事
11月26日から、中日本高速道路(株)と横浜市青葉区が締結した協定に基づき、
引きこもりの若者、精神に障害のある人が、会社の持つ土地の除草業務を
やるという報道があった。

高速道路といえば行政改革の中で何かと話題にされるが、
面白いところに目をつけたと思う。
せっかくだからただ草を抜くんじゃなく、
緑化とか花を植えるところまでいけば、
目にする市民も楽しめることだろう。
ただでさえ道路は排気ガスを出すのだし。

企業側には、このように出せる仕事は多くある。
ただ、問題は、支援する団体に企業と対等にやれる力が不足すること。
それを、初めは上記のように行政が仲介し協定を代行するのだが、
このようなやり方は時間がたってくると
うまくいかなくなるケースが多い。
その前に、支援団体の力を伸ばすのか、
あるいは中間支援のNPOなどを入れるかという方法がある。
行政はそこまで考える必要があるだろう。

いずれにしても、いい事例だ。
もっと増えてほしい。

2008年の障害者雇用状況

2008年11月27日 | 記事
11月20日、厚生労働省が、今年6月1日現在の障害者雇用率を発表

これによると、民間企業(56 人以上規模)では、
○ 全体の実雇用率は1.59%(対前年比で0.04ポイント上昇)
○ 法定雇用率を達成している企業の割合は44.9%(対前年比で1.1 ポイント上
昇)
○ ただし、企業規模別で見ると中小企業の実雇用率は引き続き低い水準
特に100~299人規模の企業においては、実雇用率1.33%と最も低い水準
とのこと。

この社会情勢の中では頑張っているといったところか。
ますます雇用は厳しくなるだろうが、
支援体制が拡充し、社会の理解も進んでいるので、
障害者雇用についてはそれほど悪くならないのでは。

依然として中小企業の雇用が低い水準だが、
これは経営が厳しいというのもあるだろうけど、
理解の問題も大きいと思う。
今、大企業は、必死で障害者雇用と奮闘しているからである。

そうそう、都道府県別に見た数字では、
山口県が2.22%と最高だった。
山口出身の自分としては嬉しい。

新採用職員の本採用祝賀会

2008年11月24日 | 記事
11月21日、とある料理屋にて、懇親会。
今年松風学園に異動した配転職員、採用された職員が集まり、
配転者から新採用者にはケーキと一人一人に万年筆のプレゼント、
新採用者から配転者へは仕事で着れるシャツをお礼にプレゼント。

今年異動してきた自分もイニシャル入りのワイシャツをいただき、感激。
なんと素晴らしい職員たちなのだろう、
自分も頑張ってこの人たちを支えなければ、と改めて決意。