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インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

タイからのお客様

2009年05月09日 | 記事
昨年度のことになるが、JICA(国際協力機構)の派遣で
タイから当事者グループが日本を訪れた。
その視察を全日本手をつなぐ育成会(親の会)がコーディネートしたのだが、
(このとき自分もほんの少し関わった)
その映像が育成会のサイトに載っている。
http://www.ikuseikai-japan.jp/videosketch/ai-10.html

映像では当事者グループが横浜市役所を訪れたり、
市内のグループホームで体験宿泊をしたり、
よくまとまっているので一見の価値あり。

国際的に福祉というと北欧が取り上げられ、
それに比べて日本は遅れていると言われがちだが、
全世界的に見れば、特にアジアの中では
日本が果たしうる役割は大きいと思う。

それにしても上記のサイト、他にも映像があって
どれも素晴らしいです。

映画「おくりびと」

2009年04月30日 | 記事
去年の12月のことになるが、ハワイに行く飛行機で
映画「おくりびと」を見た。
その後、この映画が各賞を受賞し国際的にも認められているのは
周知のことと思う。

映画を見てから2カ月たたないうちに、祖父が亡くなったことで、
映画の印象が強く残るようになった。

それは、死への尊厳と、
これに関わる人の誇りである。

人は死んでも、生き残った人が信じる限り、
心の中に生き続ける。
安らかに生き続けてほしいからこそ、
死の儀式を厳かに行うのだと思う。

映画には、納棺師への差別を描くシーンがあるが、
死の儀式に関わる人は厳かなのである。

さて、自分が勤める松風学園の利用者に、
亡くなった親の生前のことを今も鮮やかに覚えている方がいる。
そのことで泣いたり、悲しみを訴えてきたりするのだが、
疎かにはできないな、と思う。

惜しい方を…

2009年04月28日 | 記事
4月のある日。職場に訃報が伝わってきた。
古郡茂雄さん。
日立ゆうあんどあいという、日立製作所の特例子会社で
障害者雇用を情熱的に推進した元社長さんである。

社長を退いた後も、障害者の支援のために
作業所を作ろうと奔走していたようだ。

しかし病魔には勝てなかったようで、
60代の若さでこの世を去ってしまった。

通夜には数百人が集まり、式場の外に大きな列ができた。
そこには就労支援などの関係者がずらり。
懐かしい面々だった。
それは古郡氏の人柄をよく表していた。

今でこそ特例子会社、いや障害者雇用全体も増えているが、
彼はパイオニアであり、神奈川の障害者雇用を強力に推し進めた
最も個性的でアツい方だった。

一つの時代が終わった、そう感じた。

新年度

2009年04月08日 | 記事
少し日がたったが、4月1日をもって役所は新年度。
自分も松風学園に来て2年目に突入、
いろいろチャレンジしたいと思っている。

一言でいえば、「松風学園の価値を高め、
もって障害福祉の向上に寄与する」。

カタイ表現になってしまったけど、
松風が本来持っている良さをアピールし、
良いところはもっと良くしていく。
ただしその目的は松風のエゴではなく、
あくまで障害福祉全体を盛り上げることとする。

とても楽しみである。

映画上映会

2009年04月08日 | 記事
3月27日、精神障害者の地域活動支援センター「スペース杉田」が
製作した映画「杉田の帝王2」の上映会が
黄金町の映画館ジャック&ベティにて行われた。

自分も「コスタ江原」の芸名?で出演しており
(もちろんノーギャラ)
一緒に出演した同僚と上映会に行った。

ただし自分は仕事の都合で遅くなり、
着いたときには映画は終わっていた…。

でも見た人々の感想を聞くと、とても楽しかったようだ。
自分にも俳優としてのお褒めをいただき、照れる。

スペース杉田のブログに当日の模様が報告されているが、
こちら
多くの方が出演協力しており、その本人や関係者が
見に行くのだから、さぞかし一体感のある上映会だっただろう。

映画制作を通じて、地域や人の輪が広がり、
引いては精神障害についての自然な理解も広がる。
素晴らしいことである。

グループホームお披露目会

2009年04月06日 | 記事
3月20日、社会福祉法人が新設したグループホームの
お披露目会に顔を出した。
最寄りの駅から現地まで、案内役の職員が何人か立っていて、
まるでモデルルームの見学会さながら。

行ってみるとものすごい人だかりで、
聞くと今回初めて養護学校に通知したところ、
生徒の保護者の反応がすごかったとのこと。

確かにほとんどは保護者らしき方々。
また知り合いの教員もちらほら。
期待の大きさを物語っていた。

建物の前では、近所の作業所の方々がテーブルを出し、
そこで作っている豆腐の販売をしていた。

建物の中に入ると、顔見知りの女性が
彼氏を紹介してくれたり、
付き合い始めの若いカップルが見に来ていたり、などなど、
ホームドラマのセットに入ったかのよう。

まさにさまざまなドラマが繰り広げられるのだろう。

他の施設との交流会

2009年04月05日 | 記事
3月18日、松風学園に、
恵和という別の施設の利用者と職員が来て、
交流会を行った。

まず自己紹介をし合った後、
屋内でカラオケ、体育館で卓球とに分かれ、
楽しい午後を過ごした。

同じタイミングでオンブズパーソンさんも参加。
会の後、このような取組を続けてほしいとの言葉。

今度は松風の利用者が遊びに行けるといい。

本人部会

2009年04月05日 | 記事
3月16日、泉区役所にて、
泉区自立支援協議会の本人部会が発足。
地区の自立支援協議会はほとんどの区で行われているが、
本人部会をやるのは初めてではないだろうか。

松風学園からも3人の利用者が参加。
自分も付き添いで同席した。

話したいことがあるかという進行役の問いに対し、
松風の利用者から、
「松風を出たい」「グループホームに行きたい」
との声が。

正直、意見が出るかわからなかったので、嬉しかった。
このような声を生かしていきたい。

フォーラム報告会

2009年04月05日 | 記事
3月13日、横浜市役所にて、
2月20~22日に滋賀で行われた障害福祉のフォーラムの
報告会が行われ、
自分を含むフォーラム参加メンバーが報告した。

自分は「障害者と報道」「触法障害者」について発表。
全体としては相談支援事業に関する報告が
最も関心を集めたようである。

現在、自立支援法の見直しが進んでいる中、
横浜市でも、第2期障害者プランを策定しているところ。
今後の中期的な方針が決まる大事な時期だ。

報告会の後はもちろん懇親会。
真面目な話が尽きなかったのは言うまでもない。

地区フォーラム

2009年03月30日 | 記事
3月7日、慶応大学日吉キャンパスにて、
日吉地区フォーラムが開かれ、行ってみた。
自分の住む横浜市港北区の社会福祉協議会では、
いくつかの地区に分かれそれぞれに社会福祉協議会がある。
このうち日吉地区で行われていた活動が発表された。

仕事に時間を割くことが多く、自分の家は
ほとんど寝るだけの場所になっている。
自分の住む地域にもっと目を向かなくては。

春の外出

2009年03月30日 | 記事
3月6日、松風学園の利用者の春の外出行事に同行。
自分のグループは港北区のショッピングモールへ。
雨と寒さの中ではあったが、買い物、食事を楽しんだ。

実習生として松風に10日間来ていた学生も
この日が最終日で、利用者さんとほぼマンツーマンで
しっかりと付き添いをしてくれていた。

施設の中では普通に暮らしているように見える利用者も、
こういうところに来ると、食事、トイレなど
いろいろ不便が出てくる。
しかし、周囲のお客さんはこちらに対して奇異の目で見ず、
店員も普通に接してくれるのが嬉しかった。

こんな当たり前のことがもっと広がってほしい。

シンポジウム、の後の懇親会

2009年03月29日 | 記事
2月28日、横浜市主催の
「働きたい!あなたのシンポジウム」第5回が
情文ホールで行われた。

1~4回までは自分も関わっていたが、
今回は異動して初めての開催。
自分は参加できなかったのだが、
非常に盛り上がったようで、嬉しかった。

懇親会に途中参加した。
主催者はじめお客さんと楽しく話す。
異動した後でも人の輪が広がっているのは
とても心強いものだ。

講演会

2009年03月29日 | 記事
2月27日、横浜知的障害関連施設協議会(知障連)において
同志社女子大教授の村瀬学氏の講演があった。
氏は、「自閉症」という著書の中で、
自閉症がいかに特殊なことではないかを説いている。

自分も常日頃そんなことを思っていたので
とてもさらっと頭に入る内容だった。

滋賀フォーラム

2009年03月29日 | 記事
2月20~22日、滋賀県にて地域福祉のイベント、
アメニティネットワークフォーラム3が開催された。

全国の実践者や議員、知事、国の役人らが
トークや議論を繰り広げる。
バリアフリー映画祭なども同時に行われ、
千数百人ともいわれる参加者は朝から晩まで浸かるのだ。

2日目の夜は立食パーティ形式で交流会があり、
全国から来た参加者と懇談。

自分は仕事の合間を縫って21~22日に参加。
「障害者と報道」「触法障害者」などの分科会に出て
大いに刺激を受けた。

中には議員を過剰に持ち上げたり、
障害のある当事者の参加があまり見られなかったり
といったところは少し疑問だったが、
とにかく全国一のイベントと言ってもいいだろう。

帰りの新幹線では、一緒に行った同僚と飲みながら、
「横浜ではどんなことができるか」
「地方の市町村と横浜のような大都市では支援のあり方が違う」
なんて話で盛り上がったりした。

(写真はホテルから見た琵琶湖)

Yネットセミナー

2009年03月22日 | 記事
2月16日、横浜市内の有志施設による人権擁護活動、Yネットが
当事者向けのセミナーを開催した。
松風学園からも8人が参加。
自分も付添で同行した。

セミナーでは、施設利用者である自分が、
施設職員から意に反したことをされたとき
(例えば読んでいた本を時間だからと取り上げられたり
居室に勝手に入ってこられたり)
ちゃんと「いやだ」「やめて」と言えるようになろうと、
ロールプレイを行った。

普段人前で話す機会の少ない利用者には
刺激になったのではないだろうか。
もちろん、暗に職員としても気をつけなければと
気づかされるセミナーだった。