北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

私は餌

2018-07-10 21:40:34 | 旅行
アポイ岳は、襟裳岬から近い大雪山系日高山脈に属する標高810m程の山だ。

昔、子供を連れて麓でキャンプしたこともあるのだが、まさかT女王様に引き摺られるようにして来るとは思わなかった。

山登りなんか未経験だし大嫌いなのに、高山植物を撮りたい彼女は熊を気にしながらも上がろうと息巻いている。
ビジターセンターへ行って熊出没情報を仕入れて登山口へ。



入林届に名前と時間を記入するのだが、私のことは「家来」と書いてくれとオネガイした。



アポイ岳は比較的初心者用の山らしいのだが、登山に拒否反応が出ている私にはアルプスと同じだ。

熊対策として阿寒温泉で買った木刀を腰に差し、ポケットにはパチンコと100均で買った音だけのクラッカーを忍ばせた。



剣には自信がある。
テレビで千葉真一の柳生十兵衛や堺雅人の塚原卜伝を観たことがあるからだ。

京都の鞍馬山と同じような木の根道や石がゴロゴロした道は足首を痛めそうだ。





ここは北海道でも知床の次に熊が多く生息すると云う大雪山系だ。
「熊出没注意」の看板も決して脅しではない。



嫌々ついて行く家来と女王様の間は開くばかり。

T女王様は、もし熊が出たら私に戦わせて自分はサッサと逃げると仰せられた。

宿で脚を絡ませて想い出に残る一夜を過ごしたのならともかく、全く触れもしなかったのだから、私の中では女王様のために殉ずる気持はかなり薄い。

2合目の手前で家来の下へ降りてきたT子様。「戻ろう」と一言。
どこまで行っても高山植物なんか見えないし、万が一の時には餌にするはずの家来が上がって来ないので怖くなったのかも知れない。

帰るとなれば話は別だ。
ホイホイとスピードを上げて アッと云う間に登山口。

アポイ岳には、もう来ないだろうなぁ。


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