今、隣の敷地で工事が行われている。
朝から夕方まで、きちんと時間を守ってガタガタ ゴトゴトと工事の音が鳴り響き昼にはピタリと停止し、きちんと昼休憩をとっているように感じる。
昔のようなテキトーさは無くて、工事の進行予定表があるようで、それに従ってキビキビ動いているし、工事前に近隣への挨拶も忘れず、私たちが家から出るときは車が出られるように誘導してくれる丁寧さだ。
朝寝と昼寝ができないのは、まぁ仕方が無い。
グータラなのは自分の方で、きちんとしているのは工事関係者の方なのだから。
明日は燃えるゴミの集荷日。
ゴミを集めて指定の袋に詰め明朝50メートルも離れていない集積場まで持っていく準備をしたのだが、翌朝工事の方から色々丁寧に挨拶されるのが気詰まりだから、夜の内に集積場へ持っていくことにした。
淡い電柱の灯りが頼りだが、家を出る前に二階から周りを確認し手には武器代わりに長い柄のプラスチック製靴べら。
それをビュンビュン振り回して周りを威嚇し集積場までキョロキョロしながら歩く。
近くの家に設置されているセンサーライトが突然点灯し気弱な私を驚かし、思わず漏れる「ヒエッ」と云う声。
何とか無事に家の前に戻り玄関へ向かうと闇の中で何かが動いた。
卒倒しそうな気持ちを抑え、靴べらを持って突進したら、相手は熊では無くルンバだった。
「だって熊が出たら危ないから」と云うのだが、玄関前まで出てくる勇気があるのならお前がゴミ捨てに行けよと思う。
とにかく色々なものが縮んだ気がする。
明日はリサイクルゴミを出す日だそうで・・・・・・オレは行かない。
絶対に。